北方戦線を干上がらせよ
ミリアの突撃砲兵隊は北西に進む、それは、山を越えるコースである。
敵の撤退を許さないため、進軍スピードは維持していた。
山越えなため、補給が困難な物なってしまうがしかたがない。
しかし、不整地に有利な履帯のため榴弾砲を山越えでも持って行けた。
山を越え、国境が近づくと森が広がっていたが、所々戦闘の跡があった。
ミリアは、占領された町を地図で確認しながら偵察を出し、西周りで北に回る。
偵察によると、トレドニア軍は占領した町を拠点化し、兵を常駐させているようだった。
しかし、突撃砲兵隊はその町を無視して北上し敵の補給路を奇襲するつもりである。
「このまま北へ向かい補給路を奇襲する」
突撃砲兵隊「了解!」
現地点は戦闘があった所から100km北へ行った地点であり国境から80kmほど北に位置していた。
突撃砲兵隊の移動時は牽引車のスペースや補給班の荷台に乗っている。
このあたりは、寒冷気候で針葉樹林で覆われている。所々池や沼が点在し、徒歩だと移動が困難であった。移動速度は遅くはなったがそのまま北上した。これまで敵と遭遇していない。どんどん進み鉄道が見え始めると丁度蒸気機関車の排煙が見えてきた。
「総員砲撃準備!!」
突撃砲兵隊は慌ただしく動き始めた。
牽引車から榴弾砲を外し予定位置につく、すぐさま砲身を旋回させて合わせる。
「砲撃よーーい!」
8門の榴弾砲に榴弾を装填
「すべて装填完了!」
「偶数砲は頭を!奇数砲は尻に照準合わせ!」
丁度蒸気機関車が目標地点に差し掛かろうとしていた
「てーーーーぃ!」
一斉に砲撃し着弾で蒸気機関車の動力車を粉砕し、尻に撃った砲弾はレールを吹き飛ばした。
「成功!!よくやった皆」
「なんか盗賊の気分・・」
「仕方ないさ敵の前線に居る兵士を干上がらせるためだから」
ミリアはそう言うと先ほど攻撃して破壊した蒸気機関車の物資を奪う指示を出した。
敵が居るかもしれないため警戒しながら回収していったが生き残っていた者が居たらしく時々発砲音が響いていた。
「まだまだこれから補給路を破壊していくぞ」
そう言って突撃砲兵隊は孤立無援で破壊工作していくのだった。
丁度前線では、物資が届かなくなり始め、進軍スピードが低下していた。




