北の前線へ
順調に牽引車は走行を続ける。すると、独特なエンジン音でその農地の所有者である農民が物珍しくミリアが乗る牽引車を見ていた。
「ミリア様この機械は何です?発明品ですか?」
「まだ試験中だけどそうですよ」
「試験中・・」
そう言うと農民は牽引車を眺め始めた。
「済まないが先を急いでるからまた後で」
「完成させてねミリア様」
一通り農地を一周してヌルの工場に戻っていった
「走行試験はまずまずだね。しかし、牽引する物が無いときの登攀能力がもう少し欲しい」
「そんなに完璧を求めているのか?もういいんじゃないか?時間もないし」
「う~ん・・妥協か」
こうして牽引車試験が終わり量産態勢に入った。
2ヶ月が過ぎ牽引車を定数の10揃ったが、この時の戦況はかなり不利になりつつあった。それは、トレドニアの騎兵と砲兵を数とその密度で全戦線一斉攻撃を敢行したことで数で少ないミニア国では大混乱と士気低下で敗走し始めていた。
そして、突撃砲兵隊の訓練所にて
「今日からこの牽引車の運転の習熟訓練を2週間で終わらせ完璧な物とする!それと、国から前線の戦力になって欲しいと知らせが届いた!この習熟訓練を終わらせた後直ちに鉄道での移動となる」
「また忙しくなるね」
「仕方ないですよ副長」
「かかれ!」
一斉にエンジンを始動させ辺りは2ストロークエンジンの音で埋め尽くされ訓練を開始した。
そして、2週間が過ぎ、訓練が終了。そのまま列車の荷台に牽引車ごと積んで前線補給の町に向かう。




