エピソード10:宴の後で
深夜の、静まり返った夜。
いつものように、夢の中へ。
しかし今回は、何か不思議なことが起こる予感がします。
…何でしょうね。
どうぞ、続きを。
みんなで話していたら、あっという間に夜の十二時を回っていた。
エンガワ(海老沢)
「うわ、もうこんな時間か…。」
誰かが時計を見たのか、そう呟いた。
ミント(湊)
「そろそろ寝ないと。明日も早いんで…。」
僕が言うと、
クッキー(クレア)
「ミントくん、真面目ね。(笑)」
なんて、冷やかし染みたことを言われて、笑われてしまった。
エンガワ(海老沢)
「いやいや、俺も寝なきゃー。明日、早番なんだよねー。」
別の人達も、空気に乗って言ってきた。
アーモンド(安藤)
「あー、僕も週明けは結構業務が溜まってるんですよねーー。」
ドーナツ(道谷)
「今日が日曜日なのが、なんともなあ…」
そんな言葉がぽつぽつと続いて。
気付けば、みんなそれぞれ明日の話をしながら、少しずつ散っていった。
僕も、名残り惜しかったし、気になることだらけで...もっと話していたかったけど、その場を離れた。
部屋で一人に戻ってからも、さっきまでの会話がなんとなく頭に残っていた。
(ああいう時間って、なんか悪くないな。)
ふと思い出して、クスっと笑みが零れる。
そんなことを考えているうちに、いつの間にか瞼が重くなっていた。
「…んっ?」
ハッとして目を開ける。
まずい。
ここで寝たら風邪をひく。
ソファーでいつの間にか寝落ちしていたらしい。
ちゃんと、ベッドで寝ないと…。
そう思って、ふらふらとベッドまで移動する。
布団に身体を沈める。
「あー…眠い。」
目を閉じた。
部屋がさっきまでの賑やかな空間を掻き消してシーンと静かになる。
遠くの音も、少しずつ聞こえなくなっていく気がした。
そのときだった。
「…湊さん。」
「……っ??」
微かに、声がした気がした。
誰かが...呼んでいる?
「湊さん....聞こえますか.....?」
自分の手が、ほんの少しだけ動いた。
ピクッ。
それは、今にもまるで消えてしまいそうなか細い声だった。
「…誰?」
返事は、ない。
けれど、その声を聞いた瞬間。
胸の奥に、何かが触れた。
知っている。
…ような気がする。
なにか、ずっと昔から知っていたような。
それなのに、どうしても思い出せない。
「この声…」
僕は、もう一度目を閉じた。
「なんか…懐かしいな。」
そして、暗闇の向こうから。
もう一度、声がした。
「湊さん...。」
今度は、はっきり聞こえた。
「聞こえますか.....?」
不思議と怖さは全くなかった。
それどころか、どこか温かさを感じて、心地よく感じている僕がその時いた。
そうして、僕はいつものようにまたルミビアへ接続していくのだった。
後で分かったことだが、2年前に拾った歪で不思議な雰囲気を纏った小石が、夜だけは蒼く光り輝いていると知った。
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限りある人生の時間の中で、この作品に時間を使って読んでくださったこと。
本当にありがとうございます。
今回は、ウィズログでの交流の続きを少し。
楽しい時間の後には、静かな夜がやってきます。
そして、この先はまた次のルミビアのお話で。




