第二十一話 少女の命と画像データ
夕方の河原の細道 そろそろ空が赤く染まり始めたところ
歩いているのは会社帰りの1人のOLと集団下校中の子供たちだ
ゲポゲポ団出現 げぽげぽ~
今日はリーダーが新型のドローンロボットを持って来ている
ドローンは3台1組でターゲットを撮っている。右側から、左側から、高空から
今日のところは痴漢されるOLのほうも、ドローンの出現に気が付いて驚いているようだ
「なによこれ~、何したいのー、変態、助けてー!」
「お待たせしました。ノロイダー参上。何だあれは。ドローンが飛んでるぞ。」
「こっちはドローンに対しては攻撃手段が無い。
ドローンは撮影だけで、攻撃機能は無いようなので、とりあえず無視して、
ゲポゲポ団員を倒すんだ。
こっちのロボットのレオは、ドローンの動作を撮影するのに専念してくれ。」
「ただの痴漢のはずが、なんだかややこしくなりましたね。」
そんな時、ゲポゲポ団とノロイダーのつつき合いなどぶっとばすように、
高速の車両が突っ込んできた バァァァーン
>>> キャーッ <<<
違反車両は、集団下校の子供たちもおかまい無しで跳ね飛ばし、そのまま行ってしまった バゥゥゥ=ん(((
「大丈夫か!」
もう痴漢どころでなく、ノロイダーとレディレイダは、はね飛ばされた子供の看護に手いっぱいだ
「まだ息はあるか」
「いそいで救急車を呼ぶんだ!」
「今日は、まったく予定外になってしまった。ゲポゲポ団撤退!」
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集団下校中の小学生 2人が重症、3人が軽傷。そのうち1人が意識不明の重体だ
子供の容態は、思いのほか良くない
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事故が発生してから1週間経った
しかし、今だに犯人は捕まっていない
河原で監視カメラなど無いところだったのと、ノロイダーがロボットで撮影していたのは上空の新型ドローンの動作だけで、道沿いの様子は全く撮っていなかったのだ
その他に、ゲポゲポ団のドローンが何かを撮影していた可能性はあるが、ドローンの性能を洩らすことにもなるので、何も言って来ないだろう
駅前では軽症だった子供達がビラ配りを始めた。
「もし、河原のひき逃げ事故の情報があったら、連絡してください。
ひき逃げを見ていたゲポゲポ団の人も何かおぼえていたらお知らせください。
いっしょに学校から帰る途中で車にはねられた
ゆきえちゃんはまだ入院していて、意識がもどりません。
よろしくおねがいします。」
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『ひき逃げを見ていたゲポゲポ団の人も何かおぼえていたらお知らせください。』
これが頭について離れないゲポゲポ団のチーフの鮫二郎は、真っ暗なアジトの中、一人でドローンの画像を見直していた。
ゲポゲポ団とノロイダーが戦っている
そこに急に青色の車が入り込んできた、背が高くてかなり大きい車だ
もう一度見てみよう
ここだ、鮮明ではないが、カーナンバーが分かる 品川 と XX-XX
鮫二郎はドローンの画像の一部をUSBメモリに入れて郵便で警察に送ることにした
カチッ、しまった!部屋のあかりがついた
「だれっ、そこにいるのは?」
「リーダー、勝浦です。申し訳ありません。
実はどうしても交通事故の件が気になって。俺にはほおっておけません。」
「やりかけの事があるのなら早く終わらせてしまいなさい。私は何も見ていない。」




