第五話 宇宙人
目を覚ますと、見知らぬシーリングライトが眩しく目に入る。黒く鋼でできたような天井は高く、建物の構造のためか、曲線を描いていた。
私はベッドの上にいた。
時々揺れる。何かの乗り物の中にいるのだろうか。どこか身体がふわついていた。
先程からトランシーバーが切れるときのような音がブツッ、ブツッと聞こえる。
人がいる。何かを話しているが、よく分からない。
よく聞くと、日本語ではないようだ。
(……ここは、どこなんだろう……)
ふっと自身の身体に目を向けると、私は白い白衣のような服に着替えていた。
そして、手には手錠がかけられていたのだ。
「……何っ?何ッ!?」
思わず大きな声を出してしまう。
急いで起き上がる。ここから逃げなきゃ。
しかし、手がふさがっていてうまく動けず、私はベッドの上から落ちてしまった。
尻もちをつく。
「~~~~~~~~」
気づかない間に目の前に人がいた。怯えながら顔を上げる。女の人だった。長い黒髪を揺らし、微笑んだ様子だった。
「~~~~~~~~」
何かを言いながら、私に触れようとしたので、慌てて身体を反らした。
「あなた誰ですか!」
自分でも驚くぐらいの剣幕で言った。
すると彼女は何かに気づいたようで、私のもとを離れ、奥の部屋へ入る。
彼女が開けた奥の別屋の扉から、もう一人人がいるのが見えた。男性で、先程私の口を塞いだ少年ではないようだ。モニターを見ながら真剣に何か話している。
この人たちは誰?
私をどこかに連れていこうしている?
人間に見えるけど、違うのか?
窓を見ると、暗闇の中に光の線が無数に走っていた。
まさか、宇宙人?
身体を震え上がらせていると、先程の女の人がヘッドマイクのようなものをつけて戻ってきた。
「驚かせてごめんなさい。私は宇宙防衛隊のナツキ・クレナイ。あなたのそばにあったSOS信号を受信して保護しました。」
彼女は日本語を話していた。しかし、言っている内容は何一つ理解ができなかった。




