第5話 恋人同士
土曜の朝はラブホのマズいコーヒーなんて飲む気もしないから彼を贔屓にしている喫茶店へ誘った。
そこはカップから選べるお店で今日は選ぶ楽しみもいつもの2倍だ。
昨日出会ったばかりの私達はスマホなんか見ない!
お互いを見つめ合って
テーブルの下では指を絡ませる。
するとコーヒーの香りがもたらす幸せが何倍にも膨れ上がる。
まったりとした時を過ごした後は彼と私の服を買いにデパートへ。
私は今日出勤用の服(下着もそれ用)と明日のデート服(下着もそれ用)。
彼は明日のデート服(UNIQL〇で服と下着を買おうとするから「そんなのどこでも買えるでしょ!」と全力で止めて私が全部見立てて買ってあげた)
それから彼にはビジネスマン必携の書籍を5冊選んで買ってあげた。
「私がお仕事している間はアナタもね!」と圧も掛けたけど。
チェックインしてホテルに荷物を預け、遅めのお昼は懐石料理を食べ、デパート1階のChan●lで彼にフレグランスを買ってあげてデパ地下でごっそり調達し、最後にドラッグストアで『0.01㎜』も買い足した。
ああ、今までのダメンズ共とのデートとは全く違う!
男に抱かれるのではなく男を抱ければ
女ってこんなのも幸せになれるんだ!
部屋に入って念の為『Don't Disturb』の札を掛ける。
今日の“最初”は彼じゃなきゃ嫌だって思ったから二人で洗いっこしてからベッドインした。
時間はあっという間に過ぎて
お仕事前に流した切ない涙は枕とタオルに吸わせ
「オレ、シルクのパンツなんて初めて履いた! 気持ちいい!」って彼の言葉に大袈裟に笑って見せた。




