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案内人

お久しぶりです。九重君になりたい。


最後まで読んで頂ければ幸いです。

それではお楽しみください。

 3限目には、体育があった。


 今日の種目はバレーボール。


 久しぶりの運動をする身としては、同じ球技でもサッカーやバスケットボールとかではなくて良かったと思う。


 誤解されては困るが、僕は運動神経が悪いから文化部に所属している訳ではない。

 体育会系のあのテンションが苦手だからこその写真部なのだ。



 僕らの学校では、通常男子と女子は別の種目をやっている。


 しかし、今日は女子の体育を担当している先生が出張でいないそうで、男子の担当の先生がどちらも見ている。


 一応男子と女子は分けられているが、それでも同じ体育館の中にいるのだ、向こうの様子は良く分かる。



 クラス皆の視線は、六道さんに向けられていた。



 六道さんはスタイルが良い。


 僕の身長は今年測った時は大体175cmくらいだったのだが、六道さんはおそらく165cmくらいではないか、と思っている。

 平均と比べても、割と高いほうではないだろうか。

 そして、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。

 そのうえ、体操着という割と体型のわかり易い格好と、「邪魔になるから」と言う理由で長い髪をポニーテールにしている事と相まって、とても魅力的な姿になっているのだ。


 そしてどうやら運動神経もいいらしい。


「そりゃ注目も集めるよなぁ…」


 僕の心の声が漏れたのも、宜なるかなといったところだろう。



 さて、六道さん人気が高まった午前中の授業を終え、僕ら生徒は昼休みを過ごしていた。


 いつものように、音楽を聴きながら自作の弁当を広げ、さぁ食べ始めようとしていると、



「九重君、ご一緒させてもらってもいい?」


「いいけど、他の女子からは誘われなかったの?」


「誘われたけれど、九重君と話がしたかったから」

 僕が僕じゃなければ勘違いしていたな…危なかった…


「話っていったって、何を話すんだい?」


「なんでもいい。世間話でもいいのよ」


「そうだね…

 六道さんって運動神経良いんだね、今日の体育見て思ったけど」


「そんなことないよ。

 バレーは割と得意だったから、そう見えただけ。

 それより、九重君が動けてたのが意外だったな」


「…そんなに、運動神経悪そうに見えるかな?」


「ううん、ただあまり動くタイプに見えなかったから」


「まぁ確かにね、良く言われるよ。

 六道さんは部活は何かやっていたのかい?」


「やってたよ。

 …バレーボール部を」


 そう得意気に言った彼女の笑顔にはとても小悪魔的な魅力があった。



 ―――――――――――――――――――――


 さて、ドギマギした昼休みと、その後の午後の授業を終えた僕と六道さんは、二人で体育館へ向けて歩いていた。


 体育館は先ほど授業でも使ったが、一応体育館でやっている部活動を紹介しようと思ったからだ。


「さっきも使ったけど、ここが体育館。

 ええと、女子はバレー部、バスケ部、新体操部が交代でやってるかな」


「創世のバレー部は強いの?」


「男子は強いよ。

女子は…どうだろう、普通なんじゃないかな?

次はどうする?校舎の中を見に行く?それともグラウンドの運動部を見に行く?」


「今日は部活がみたいな、先生にも部活はどうするんだって言われてたし」


「バレー部には入らないの?」


「まだ色々と見たいしね、色々見てから決めようと思って」


「なるほどね。

それじゃ、外へ出よう」


今日はよく晴れているから、大体の運動部は活動してるはずだ。

現に外からは野球部の威勢のいい声が聞こえてくるし、よく聞き分ければサッカー部のホイッスルの音や、長距離を走る陸上部員の応援の声も聞こえてくる。


「わかった。靴に履き替えなきゃ」


―――――――――――――――――――


「外の部活だと女子はやっぱり陸上部かな」


「足速いね、陸上部ってやっぱり…」


「まぁ、それが取り柄だろうしね。

そうだ、お姉さん…ひかるさんは今どうしてるの?」


なぜ僕がこんな事を唐突に聞いたのか。

それは先ほど六道さん(この場合は忍さん)がおそらく自宅に電話していて、その相手がひかるさんだったようなのだ。


「やっぱりお姉ちゃんのことが気になる?

―ふふっ、もしかして…」


「いや、そういうんじゃない…とも言い切れないか…

じゃなくて、さっき電話で話してなかった?それで思い出してさ」


「そうね、多分今は家でゆっくりしていると思う」


「あまり、外には出ないの?」


「うん、だから九重君がね、お姉ちゃんと会った時は珍しくお姉ちゃんが外にでてたからなの。

…どうしたの?顔、赤いわ。

運命でも感じた?」


「いや、全然。

なんか六道さんって、意外とよく話すね、あの、嫌味とかじゃないけどさ」

見た目は静かそうなのに…とは言わなかった。

お姉さんとはタイプが違う美しさがある、と思う。

その時僕はそんなことを考えていたせいで、


「人と話すのは好きだから。

そうだ、お姉ちゃんも会いたがってたし、今度良かったら家に来る?」



「…え?」



その言葉にすぐには答えられなかったのも仕方が無かったと思う。

いかがでしたか。

次回がとても分かり易い。


様々なご感想お待ちしております。

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