笑顔ってマジすか?
『ドスゥッッ!!!』
天使の悲痛な叫び声と共に、
剣を突き刺したのだった。
ネルは目を強く閉じて、身体を震わせていた。
俺は、呆れた顔をしてネルに話しかけた。
「お前さ……そんなに身体震わせて、本当は死ぬのが怖いんだろ?」
ネルはゆっくりと目を開け、
横を見た時、涙を流していた。
俺は、剣をネルの横の地面に、
突き刺して、殺すフリをしてたのだった。
天使が近くにやってきて、
冷や汗をかき、膝から崩れ落ちた。
「よかった……本当によかった」
俺はそんな天使を見ながら、
笑みを浮かべながら話した。
「ばーか!俺が殺すわけないだろ、こんなおっ○いでかい女をよ」
そう言っていると、
ネルが、泣きながら聞いてきた。
「なんで……?殺されて当然の私を……なんで殺さないの?」
「え……?お前悪くないじゃん……ただ人間がゴミなだけだろ」
俺は、真顔でそう答えたのだった。
ネルは涙を流しながら話した。
「私は……みんなを不幸にして……綺麗だった大地も、こんなに汚してしまった……殺されて当然よ!!」
この巨乳……
ただ悲劇のヒロイン演じてるだけじゃね!?
この女、巨乳以外の取り柄ないじゃん!!
俺は真顔でそう思っていた時。
天使が少し涙を流しながら、
ネルに話しかけた。
「ネル……ごめん、我もネルの事気にかけてやれなかった……本当にごめんなさい」
ネルはその言葉を聞き、
震えた声で答えた。
「そんな事ない……謝らないで『シーナ』お願いだから……」
え……この天使『シーナ』って名前なのか?!
名前の割には、全然可愛くねぇなこの天使……
自分の事、『我』とか言ってるし、
『私』とかだったらシーナっぽいってなるのに。
そんな事を思ってたら、
天使が寂しそうな顔して、ネルに話した。
「だったら……殺してなんて言わないで、また前みたいに、一緒に居たいよ……」
ネルは、悲しい目をしながら言った。
「それは……無理だよ、こんなに世界壊しちゃったし……それに、皆が良くても私は自分の事を許せないから……」
人間の事嫌いになっただけで、
そこまで自分の事嫌うのかよ……
こいつどこまで根暗なんだよ。
天使がそれを聞いて、
優しく微笑みながら話した。
「だったら……それ一緒に背負うよ!!我も一緒に背負って生きていくよ!」
ネルは、少し涙を流しながら答えた。
「ダメだよ……シーナが苦しむのは見たくない、」
天使は真剣な表情で言った。
「ダメじゃないよ……我はネルがいない方が苦しいし、寂しいから、お願いだから戻ってきて……」
ネルは、不安そうにきいた。
「いいの……?迷惑じゃない?」
天使は、笑みを浮かべながら答えた。
「いいよ!迷惑じゃないよ!!」
「ほんとに……?」
「うん!我は強いから問題ない!!」
そう言うと、
ネルは笑を浮かべながら口を開いた。
「わかった……一緒に帰る!」
天使はその言葉を聞き、
涙を流しながら笑っていたのだった。
俺……何見せられてるんだろ、
急に青春映画みたいになったし、
ってかいい所、全部天使に持っていかれたし!!
まぁ……でも、一件落着してよかった!
あれ……なんか意識が遠のいてる気がする。
『バタッ』
俺はそう思いながら、地面に倒れたのであった。
そして気を失っていると、
誰かから呼ばれてる声がして目を覚ますと。
♢♢♢
体育館で寝ていたのだった。
俺は周りを見渡すと、
皆が俺を囲っていたのだった。
かおりが、微笑みながら話した。
「あ〜起きたなぁ!寝坊助!!」
俺は、寝ぼけながら呟いた。
「ここ……どこ?巨乳は……?」
俺がそう言うと、
ななこが死んだ魚の目をしながら、言った。
「ここは……学校で、巨乳はいないよ?誰の夢見たのかな?」
金次が、呆れながら笑みを浮かべて話す。
「健人!お前なぁ……今お昼だぞ?どんだけ寝るんだよ!!」
俺は驚愕しながら叫んだ。
「嘘でしょ!!お昼なのかよ?!?!」
そう言ったら、みんなが大笑いしたのだった。
次回へ続く!!
【次回予告】
第73話をお読みいただき、ありがとうございました!
命がけの戦いを終え、ネルとシーナの涙の和解を見届けた健人。
一件落着……と思いきや、現実世界に戻った健人を待っていたのは、まさかの「お昼まで爆睡」というただの大寝坊扱いでした(笑)。
金次、かおり、ななこに囲まれて大笑いされる、このいつもの愛おしい日常。
しかし、俺たちの小学生生活も、いよいよ終わりの時が近づいていました。
次回、第74話『卒業式!!』お楽しみに!!
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