身体能力マスターってマジすか?
「あぁ……救い出すよ、この巨乳娘を!!」
俺がそう話した時、
ネルが、殺気を放ちながら口を開いた。
「何も出来ないくせに……調子に乗ったこと言わないで!!」
『ヒュウッッ!!!』
『パリィィィンン!!!』
そう言って、
剣で結界を割り、俺に向かって剣を振り下ろした。
「強すぎる……結界が効かない……」
アビスは絶望した顔で言った。
結界の破片が飛び散る中、
ネルの鋭い剣が俺の顔の前に来た時。
「させるかよ!!」
『ビシィッッズガガーンン!!!』
クニオスがそう言いながら、
雷をネルの頭上に落とした。
『ぐっ……!!!』
ネルは雷を食らい、後ろへと下がったが、
少し怯むだけで、また剣を握りしめた。
この巨乳……
クニオスの雷攻撃受けても、まだ動けるのかよ!!
どうやって勝てばいいんだよ……
俺が驚愕していると、
後ろから、天使がやってきた。
「傷は浅いな……これで動けるはずだ!!」
そう言いながら、
俺が、刺された場所に手を置き、
白い光で治したのだった。
俺は困惑しながら呟いた。
「これって……」
天使が笑みを浮かべながら話した。
「これは、我の力『レイ・グロウ』浅い傷なら余裕で治せる……健人!これで、戦えるか?」
俺は不敵に笑いながら、答えた。
「おう!これで思いっきりやれる!!」
そう言った俺を見て、
天使が微笑みながら後ろへ下がったのだった。
そして俺は、アビスとクニオスに、
真剣な表情で話した。
「アビス!クニオス! 助けてくれてありがとう、こっからは俺1人で大丈夫だ!こいつは俺がどうにかする!!」
そう話す俺を見てら
アビスが不安そうな表情で言った。
「どうにかするって……この女強さのレベルが違うのよ!!いくらあんたでも……」
そうアビスが話してる時、
クニオスが俺の顔を見て、口を開いた。
「いや!アビス!下がるぞ……」
「でも……この女強すぎるし、健人が……」
「大丈夫だ……健人なら!」
「わかった……」
クニオスとアビスは後ろに下がった。
それを見ていたネルは、
呆れた顔をしながら話した。
「バカなの……?1人じゃ何も出来ないくせに、何考えてるの……?」
俺は、少し笑みを浮かべながら答えた。
「ただ……お前を助けたいだけだよ!まぁ……グラビア写真欲しいって理由もあるけど、お前と1対1でちゃんと向き合いたい!!」
ネルは、少し悲しい目をしながら言った。
「助けて欲しい……?何言ってるの?助けなんていらない!それも人間のなんて……死んでも受けたくない!!」
俺はネルに、柔和な笑みを浮かべながら伝えた。
「まぁ……お前は記憶にないんだろうけど、俺が違う世界にいた時、お前は涙を流しながら助けてって言ってきた。それが本心かどうかは知らないけど……」
「俺は、美人で巨乳の女の子に泣きながら助けてって言われたら、ほっとけない主義でね!だから助ける!!ワンチャンあると思ってお前を助ける!!」
俺がそう話すと、
ネルは涙を流しながら、俺を睨みながら答えた。
「そんなの……幻覚に決まってる!!あんたなんかに、助けて欲しいわけないでしょ!!」
『ヒュッッ!!!』
俺に向けて、剣を振り下ろした。
俺は避けながら、問いかけた。
「お前は……誰かに……助けて欲しいんだろ!!うぉっと危ねぇ……」
『ビュンッ、ビュンッ、ビュンッ!!!』
アビスは、
猛スピードで斬りかかってきた。
ネルは剣を振りながら、涙を流しながら話した。
「そんなわけ……そんなわけない!!人間なんて、信用するわけない……」
そりゃ……そうだよな、
裏切られまくって、
ゴミのように捨てられたんだから……
だけど……こいつをほっといたら、
もっと苦しむだけだ!
『ガシィッッ!!』
そう思い、俺はネルの剣を掴んだ。
俺が剣を掴んだことを、
ネルは、驚いた表情で口を開いた。
「あんた……バカじゃないの?そんな事したら、あんたの手が……」
俺の手から、血がポタポタと落ちてきた。
俺は剣をもっと握りしめて、
真剣な表情で、ネルに話しかけた。
「俺の手なんか、殺すなら関係ないだろ?お前が人間を恨むのも無理はない……俺だったら人間が滅ぶ前に、呪い殺してるからな……」
「だからな、その恨み……全て俺引き受けてやるよ!!全力で来い!その恨みが晴れるまで!!」
俺はそう言って、ネルの剣を離した。
そしてネルは後ろへ下がり、
涙を拭き、真剣な眼差しで答えた。
「わかった……本気で行く!」
『ズババババァァンン!!!』
空間そのものを細切れにするかのような、
容赦のない連撃を放ってきた。
『シュッ!、シュバッッ!、シュン!!』
俺は、神速で攻撃を避けたのだった。
何かがおかしい……
なんで避けれてるんだ、
見える……全ての攻撃が見える!!
身体能力はどこを強化するか、
考えて使わないといけないのに、
何も考えないで使える……
俺はそう思いながら、
ネルの攻撃を軽々避けれていたのだった。
♢♢♢
遠く離れた場所にいた3人は……
『シュパパパパンッッ!!!』
遠く離れた場所にいた2人には、
音と残像しか見えていなかった。
2人の戦いを見ていた、
アビスとクニオスが驚いた表情で話していた。
「ねぇ……クニオス、何が起きてるの……」
「さっぱり分からん……だが、ものすごいことが起きてる事だけは分かる……」
全てを見える天使は、
不敵な笑みを浮かべながら。
やっぱり……そういう事か、
普通、身体能力の自由操作をできていないと、
あんな攻撃避けれるはずがないのに、
健人は軽々避けれている。
だから……アルマ様は、
健人に感謝してるって言っていたのか。
そう思っていたのだった。
♢♢♢
そして激しい戦闘をしていた2人……
『ヒュババババババッッ!!!』
光よりも早いスピードで、
健人に斬りかかっていたネル。
『フッ!、フッ!、フッ!!』
その攻撃を、
軽々と避けていく健人に、驚愕しながら。
なんで……なんで当たらないの、
全力で斬りかかっているのに!!
この男の子……何を考えているか分からない。
そう思っていたネル、
俺は、無表情で攻撃を避けていた。
なんでだろ……
全てが遅く感じる、
そろそろ、ネルを止めてやらないと……
『ズガッッ!!!』
そう思いながら、
俺はネルの腹部に一発の拳を入れた。
「う、あ……ッ……」
『ズガァァァンッッ!!!』
ネルは、地面にヒビが入る程の、
勢いで叩きつけられたのだった。
俺はネルの所に行ったら、
ネルが血を吐きながら、苦しそうに話した。
「げほ……っ、私の負け……好きにしていいよ……奴隷なり……殺すなりして……」
俺は暗い顔をしながら聞いた。
「だったら……最後に聞いていいか?お前の助けて欲しかった訳を……」
そう言うとネルは、
悲しい目で薄い笑みを浮かべながら答えた。
「……みんな事好きだった、人間にどんな扱いされてても、嫌いになりたくなかった……なのに嫌いになっちゃった……そんな自分が嫌で、憎くて……」
「だからそんな自分を……殺して欲しかったの、死んで地獄で苦しみたかった!!」
俺はその言葉を聞いて、
穏やかな目でネルに話した。
「そっか……よく頑張ったな、お前は偉いよ……」
そう言いながら、俺はネルの剣を持ち、
ネルに突き刺そうとした。
それを見た天使が、悲痛な声で叫んだ。
「やめて!!健人!!」
『ドスゥッッ!!!』
次回へ続く!!
【次回予告&お知らせ】
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
健人の真の力を発揮して、ネルの猛攻を神速で避けていく。
そしてついに明かされた、ネルの心の底にあった「本当の叫び」……。
人間のことを嫌いたくなかったのに、嫌いになってしまった自分を許せなかった。
そんな彼女に、健人は「よく頑張ったな、お前は偉いよ……」と優しく声をかけます。
しかし、その直後――健人が取ったまさかの行動。
天使の悲鳴が響き渡る中、ネルの剣を突き刺した『ドスゥッッ!!!』という鈍い音。
一体、健人は何をしたのか……!?
次回、第73話『笑顔』 お楽しみに!!
お楽しみに!!
そして……第2章、いよいよ【次の次】でお別れです!!
今回の衝撃のラスト、そして第2章のグランドフィニッシュに向けて、「続きが気になる!」「頑張れ健人!」と思ってくださったら、ぜひブックマークや評価、感想で応援していただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!




