シリアスってマジすか?
初めてのシリアスです!
お昼寝から覚めた時、俺は後悔した…なぜ調子に乗って、1週間じゃなく…3日と言ってしまったのだと…だが、今はまだお昼寝の時間だ!今のうちにここから抜け出して、氷結の女王の情報を掴みに行くとするか!
先生が見ていない隙にドアに近寄り、おしりでドアを開けて事務室に向かった。
「この間の映画見た?」
「見た見た、かっこよかったよね〜」
まずい、先生たちが廊下を歩いてきた!どうする、どこに隠れる、とりあえずここに隠れるか…
よし行ったな、てかこの部屋どこだろ…お、看板あるじゃん、えーとなになに、さ く ら 組……?
やっべぇ敵の陣地に入り込んでしまった、どうしよう…ってみんな寝てるから大丈夫じゃん!焦った〜、とりあえず、こいつらの顔でも見るか……普通の顔過ぎて、なんも言えない……よし、こうしてたら時間無くなっちゃうから、さっさと事務室行って、情報掴んで帰るかって何だこのノート、園児情報?とりあえず見てみるか、うわすげぇ書いてある、それも最後の言葉に「可愛い」って書いてあるから、相当子供のことが好きなんだろうなぁ〜、
「え、なんで?なんでここに君が居るの?」
やばい、ノート見てる間に先生が帰ってきてた、まぁ怒られてもいいか、1歳児だし…そう思い先生の方を見ると、そこには氷結の女王が居た。
「なんでそのノート持ってるの?」
え?このノート?落ちてたから見てましたけど?
「もしかして、見てないよね?って何言ってるんだろ…見ても読めないか!」
何だろう、全然怖くない…てかこれ、氷結の女王の?!なんで、あんだけ子供嫌いです!みたいな目をしてたのに?なぜ……
「どうしたの?その驚いた目をして…もしかして私がいつも怖いから?」
はい、その通りです!!多分小学生でも怖いです!
「みんなから、怖がられてるのは知ってるよ、年長さんに昔怖いって言われた事もあるし、先生たちからもね……」
じゃあ、直せよって心の中では思ったけど…氷結の女王の目は悲しそうだった…
「私ね…別の保育園いた頃に、園児が好き過ぎたあまりに、仕事を放ったらかしにして、園児と遊んでたの…」
急に語り出しちゃったよ…この人
「そしたらいっぱい園長先生に怒られちゃって、それでも、頑張って仕事も園児との遊びも全力でやってたんだけど、園児達と遊んでいた時に、他の園児が遊具で大怪我しちゃって、病院に搬送されちゃったの。大事には至らなかったけど、
そこから……園児一人一人と向き合えなくなっちゃって…私が目を離さなかったらって…だから全体を見ることだけを考えようって決めたの…そしたら笑顔が無くなっちゃって、逆に笑顔を作れなくなっちゃった……」
だから…あんなに無愛想だったんだ、子供が嫌いなんかじゃないんだ、子供が好きだからこそ、あんな目にあわせないようにしてたんだ。
「ごめんね、こんな話して、分かんないよね…」
俺はとっさに、氷結の女王の頭を撫でてしまっていた……
「ありがと……」
そう言って、氷結の女王は俺を抱きしめたまま、泣いていた……
お昼寝時間終了5分前まで、氷結の女王に絵本を見せてもらっていた、その後チューリップ組に連れていってもらい、氷結の女王も帰って行った。
「はーい、みんな起きるよ〜」
「おい、いつ行く?女王の所に」
「今じゃないか?」
「いや、もうちょっとあとの方がいいだろ!」
「いや、もう終わったよ!」
「は?何言って…」
その時ドアから氷結の女王が来た!
ドアの奥からはバラ組の連中らが、こっちを見ていた。
「お、おい…来たぞ」
「どうする?健人、仕掛けるのか?」
俺は無言で氷結の女王に近づき、見つめ無言で座っていた。
「何してるんだ?あいつ、そんなんじゃ氷結の女王は…」
その時、氷結の女王が俺の所に来て、ぎこちない笑顔で…
「健人〜起きたの?おはよ♡」
園児、先生「え?えぇーーーーーー!!!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
氷結の女王のまさかのデレに、その場にいた全員がひっくり返る大騒ぎになってしまいました。廊下で覗いていたバラ組の金次が、どんな顔をしているか見ものです!
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