海辺でのキスってマジすか?
俺は気を失っている時に、夢を見ていた。
その夢の中は、真っ暗の空間で、
金次やななこ、かおりとアルマ様達全員が。
光を浴びて、その場で立ち尽くしていた。
俺は不思議そうに、みんなに問いただした。
「みんな……?そんな所で何してるの?暗いけど、ここどこ?」
そう言うと、1人ずつ塵になって、
俺の目の前から、消えていったのだった。
俺は塵になるみんなに、急いで近づき。
「なんでみんな消えるんだよ!!母さん!父さん!!みんなまで……なんだよこれ。」
「冴島健人……お前のせいだよ、お前のせいでみんな消えていくんだよ!早く死んで、みんなに平和をもたらせよ!!」
「……須之王!!みんなに何しやがった!!!」
「俺は何もしてないぞ?お前が生きているから、みんなが塵になって、死んでいくんだよ!!」
そう話す須之王は、暗闇から突然現れて、
俺の横に立っていた。
「まま……痛いよ、助けて。」
「お願いします……許してください!!」
「いやー!!!!誰か……」
須之王の後ろで、魔人に襲われている、
住民たちが悲痛な声で、話していた。
「分かっただろ?お前が生きていると、お前の周りだけじゃなくて、国民たちが困るんだよ!!」
「お前が死ぬ事は、国民や仲のいい奴らよりも、お前が楽になるんだよ、だから死んでくれよ。」
俺は目を見開きながら、過呼吸になり、
その場に、座り込んでいたのだった。
♢♢♢♢
「うわぁぁぁ!!!」
俺は悲痛な叫び声をあげて、体を起こすと、
夢から覚めて、ホテルのベッドで目を覚ました。
班の人達は、爆睡していて、
俺は汗だくで、荒い呼吸をしながら呟いた。
「クソみたいな……悪夢だったな。」
でも、須之王が現世に来たら、
本当に、みんなが殺されちゃうかもな。
ダメだ……悪い方向にしか考えられない、
暗いけど海辺で、頭冷やしに行くか。
俺はそう思い、近くの海辺へと行ったのだった。
♢♢♢♢
海辺に到着すると、満天の星空に、
輝きを放っている、神秘的な海が広がっていた。
俺は海辺の、石段で1人座り込み、
海を見つめながら、微笑みながら思った。
すげぇ……綺麗だな、
みんなにも、見せてやりたかった。
金次もベッドで、爆睡してたし、
多分……ななことかおりも、寝ているだろな。
ってか、ムクロとの戦いのせいで、
美ら水族館に、行けなかった。
ななことかおりに、会いたかったなぁ。
「早く……2人に会えなかな。」
「誰に……会えないかなって?」
「もしかして……あたし達の事なの?」
俺が思わず口に出した時、石段の上から、
話しかけられて、振り向き上を見ると。
そこには、ななことかおりが立っていたのだった。
階段を降りてくる2人に、困惑しながら聞いた。
「なんで……お前らがここにいるんだよ?もうとっくに、就寝時間過ぎてるだろ?」
「健人がそれ言う……?私たちは、部屋の窓から海見てたら、健人が座ってるの見えたから来たんだけど、健人は何1人で座り込んでたのよ!!」
「何か……あったんでしょ?全部健人を抱きかかえて連れてきた、カムイって人から聞いたけど、なにか思い詰めてるなら、あたし達に話してよ。」
俺は真剣な面持ちで、横に座ってきた、
ななことかおりに、思いを全て打ち明けた。
「寝ている時、夢を見てて……その夢の中で俺と関わってるみんなが、その場で全員塵になり」
「俺の目の前から……跡形もなく消えたあと、須之王がやってきて、俺のせいでみんなが死ぬって」
「俺の周りの人達や、何も関係ない国民たちが俺がタイムリープしたせいで、殺される。」
「まぁ俺のせいではないってのは、ちゃんと分かってるんだけど、でも須之王が現世にやって来たら……俺は全員を守れる気が全然しなくてさ。」
その言葉を聞いた、ななことかおりは、
優しい表情で、俺に話した。
「別に健人が守らなくても、いいじゃない?健人はあのいい加減な、神々の被害者なんだから!!」
「そうそう……健人が思い詰める必要なんてないんだよ!あたしだったら、神達を身体能力でボコボコにしまくるけどね!!正直したい!」
「ななこなら、まじでやりそうで怖いわ……でも、ありがとう!少しだけスッキリしたわ!!」
「それは良かった!私たちは、カムイさんが居るから全然安心してるから大丈夫!!」
「カムイ……?あいつと何か話したの?」
「うん!あたしとかおりは、あの人の強さを見せてもらったから!!超強かったよね!」
「強かったし……すごい紳士的だったよね!帰り際私たちの、手の甲に口付けしてくれたし!!」
「く……口付け!?」
あのカムイの野郎、人の女に何してんだよ!!
どこが紳士的なんだよ、ただの変態だろあいつ。
神の嘆きで、殺してやろうかなあのバカ。
俺が不貞腐れた表情で、そう思っていると、
ななこが、俺の顔を覗き込み言った。
「どうしたの……?そんな顔して?」
「別に……なにもないけど!良かったね、カムイのバカが紳士的で!!」
「ほほーん!なるほどねぇ……健人くん、もしかして嫉妬してるのかな?私たちが、手に口付けされたから!!」
「いや、全然嫉妬なんかしてないし!ただの、紳士な対応の一環だから嫉妬なんか……」
俺はそう話していた時、ななこが俺の前に、
顔を寄せてきて、口にキスしてきた。
「これで……嫉妬無くなった?」
「へ……?」
「あーあ、抜け駆けは良くないんだ!!それじゃ、私もいいよね?健人……」
かおりもそう言って、俺にキスしてきた。
俺は頭が真っ白になり、鼻から血を流して、
その場で、倒れてしまったのだった。
「バタッ!!」
「「えぇ!?健人!!」」
「ど、どうしよう!!警察呼んだ方がいいかな?」
「落ち着いて、ななこ!!警察よりレスキュー隊呼んだ方がいいよ!!」
そしてその状況を、少し離れた沖で、
金次とカムイが、仁王立ちしながら話していた。
「金次くん……あれでご飯何杯いける?」
「ざっと50ですかね?」
「僕は100は食べれるよ!」
♢♢♢♢
そして地獄にて、須之王が祭壇の椅子に座り、
狂気を感じる笑みで、口を開いた。
「もうすぐだ……もうすぐ現世へ行けるぞ!!兄貴起きた時、びっくりするだろうな。」
「現世の荒れ果てた姿を見たら!!待っていてくれよ、愛しの冴島健人くん!」
次回へ続く!!
次回予告です!!もうすぐしたら、中学生編が終わります!!!
意識を失った健人は、夢の中で仲のいいみんなが塵になり消えていくのを見たあと、暗闇の中から須之王が出てきて……健人が死ぬように促されたのだった。
健人は悪夢から目を覚まして、頭を冷やすために近くの海辺に行き、石段に座っていた時。ななことかおりがやって来て、健人の悩みを聞いた。
そして聞いたあと……ななことかおりが、カムイに手の甲に口付けをされた事を聞かされた健人は嫉妬して、それを見、2人が健人に顔を寄せてキスしたのだった。
その後鼻血を出した健人は、大丈夫なのか!?
ラストに出てきた須之王の狂気を感じる笑みとは……
次回、第136話『シャドウの日常』お楽しみに!!
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