新たな仲間ってマジすか?
そして子犬の首を持ち、
俺は、冷徹な目で口を開いた。
「こいつは、ここで……」
そう言い、
子犬を、抱き抱えて話そうとした時。
ななこが、悲しい目をして言った。
「ダメ……やめて、健人!!その子は……」
そう話すななこに、
かおりは、唇をかみしめて。
ななこに抱きつき、寂しそうな顔で答えた。
「ダメだよ……ななこ!その子犬は、普通の犬じゃないんだから!!」
そう言って、
2人で、抱きつきながら涙を流していた。
俺は、真剣な表情で子犬を見て話した。
「この犬は……ここに、放置してたら多分死ぬから!持って帰るぞ!!」
そう言い放ち、テントまで走ったのだった。
ななこと、かおりは唖然とした表情で呟いた。
「「え……?」」
♢♢♢
俺は、子犬をテントに連れて帰り、
子犬を見つめながら、悩んでいたのだった。
この犬、魔物だよな……
しかも、角も2本短いけど生えてるし。
だけど……この子犬、あの魔物の犬と何かが違う。
そう考えていた時だった、
俺の脳内で、天使から話しかけられた。
「健人、今平気か?」
俺は、少し困惑しながら聞いた。
「別に……いいけど、どうしたんだよ!!」
そう聞くと、
天使は、深刻そうな声で話した。
「その犬の事なんだが……その犬は『魔犬』と、言って地獄から来た、魔物だ!!」
俺は、困り果てた表情をして、脳内で答えた。
「やっぱり……そうだよな!!この犬、どうすればいいと思う?殺すしか……ないのかな。」
俺が、寂しそうな声で言うと、
天使が、優しい声で話した。
「いや!殺す必要はないぞ……!!逆に、その犬を殺したら、大損するからな!」
俺は、不思議そうに聞き返した。
「大損……?この犬って、なにか特別なの?」
天使は、嬉しそうな声で説明したのだった。
「その犬は……我が見た中で、トップレベルの強さを持っている!!だから、あそこにいた魔犬のボスから、いじめられていたんだ!!」
「自分の地位を、取られないためにな!!でも、その犬を引き取ったことで、そいつはお前の事をボスとみなして、お前に従う!!」
俺はその言葉を聞き、
魔犬の子犬を、見た時だった。
その子犬は、俺の顔を見て。
「キャンッ!!」
嬉しそうな笑みで、吠えたのだった。
俺は、微笑んだ顔で、
脳内で話しかける、天使に言った。
「この犬……俺が引き取るぜ!!」
天使は、安心した声で答えた。
「わかった!それじゃ、よろしくな!」
そう言って、去ろうとする天使に、
俺は、焦りながら引き止めて話した。
「ちょっと待ってくれ!!あの時、四天王との戦いの時、お前俺の事治療しただろ?なんで、家直さなかったんだよ!!いつもなら、直すのに……」
そう話したが、
なんの応答も、なかったのだった。
俺は、怒りを抑えて、
震えながら、叫んだのだった。
「なんで……なんで行ってしまうんだよ!!バカ天使ーーー!!!!」
♢♢♢
そして、天界にいた天使が、
俺をモニターで見て、微笑んだ顔で呟いた。
「そんなの……言うわけないじゃん、バカ健人。」
♢♢♢
テントがある場所に、
金次と、ななこと、かおりが来て。
さっきの、天使との会話を話して、
子犬を3人で見つめながら、話した。
かおりは、真剣な眼差しで子犬を見て言った。
「それで……?この子の名前、どうするよ?」
ななこは、すました顔で子犬を見て答えた。
「この子犬の名前なら、もう決めてある!『ダークネス・ドリアン』で、どうだ?」
金次が、嘲笑した顔で話した。
「そんな名じゃ、このわんころが可哀想だろ?」
その言葉を聞いた、
ななこがブチ切れた顔で言った。
「あぁ?なんだと……てめぇ!!」
金次は、余裕そうな笑みで答えたのだった。
「この、わんころの名前は『ゴールデン・マネー・ボッチャマ』で、いいんじゃないか?」
その名前を聞いた、
ななこが、呆れた顔で話した。
「お前……あたしの事、言えないじゃないか!全く、変なセンスしてるわ!」
「なんだとおめぇ……!!俺の名前の方が、いいに決まってるだろ?」
「あたしの方が、100倍マシだね!!」
そう、言い合いしていた2人を見て、
俺が、真顔で提案したのだった。
「それじゃさ!2人の意見を混ぜて『ダークネス・ボッチャマ』で、いいんじゃない?」
その名を聞いた、
2人は、満面な笑みで答えた。
「「それ……めっちゃいいじゃん!!」」
その会話を聞いていた、
子犬は、怯えた顔で吠えた。
「キャ、キャウン……キャン!!」
犬語にすると、
(こいつらのセンス、終わりすぎてるだろ?!なんで、この人間達に拾われてしまったんだ!!)
そう吠えていた時だった。
かおりが、子犬の顔を見て、
微笑みんだ顔で、言ったのだった。
「この子の名前『シャドウ』は、どうかな?」
俺たちはその名前を聞いて、
笑みを浮かべて、言ったのだった。
「「それ……採用!!!」」
こうして、この子犬の名前が決まったのだった。
子犬は、その名を聞いて大喜びした。
「ワオーーーン!!!!」
ななこは、そんな子犬を見て、
にやりと笑みを浮かべて、話した。
「気に入ったの?もし、その名前に飽きたら『ダークネス・ボッチャマ』に、してあげるね!」
子犬は、真顔になり。
(絶対……嫌だ!!!)
そう思ったのだった。
♢♢♢
そして……テントの設営を終わらせた俺たちは。
ご飯を食べて、寝る時間になった時、
俺は、1人で外に出て夜景を見ていた。
いい景色だな……!!
この旅、一時はどうなるかと、思ったけど。
すげぇ……楽しかったなぁ!!
そう笑みを浮かべて、思っていると。
金次が、隣にやってきて、
微笑みながら、聞いてきた。
「なぁ、健人!!お前……本当は、あの子犬のこと最初、どうするつもりだったんだ?」
俺は、そう聞かれて、
不敵な笑みをして、答えたのだった。
「知ってるんだろ?俺が、あの子犬を殺そうとした事なんて、それと殺さない理由もね!!」
金次は、優しい笑みで言った。
「あぁ……遠くから見ていたけど、お前の顔を見て全部わかった!殺そうとしたけど、ななことかおりの顔を見て、辞めたって!」
そう、2人で話していると、
子犬が、テントの中からその会話を聞き。
寝転びながら、思ったのだった。
(よかった……この人間に、拾われて!)
次回へ続く!!
【作者からの報告&次回予告!!】
最後までお読みいただき、ありがとうございます!!
冷徹な目を向けながらも、ななことかおりの涙を見て子犬を救う選択をした健人!
脳内での天使との会話によって、子犬が「魔犬のエリート」であることが判明し、頼もしい仲間『シャドウ』として迎え入れた。
ななこと金次の壊滅的なネーミングセンスをかおりが救い、ピンチを逃れたシャドウ。
キャンプの夜、金次と健人が語り合う中、テントの中でぬくぬくと眠るシャドウは、この優しい人間に拾われた幸せを噛みしめるのだった。
次回、第111話『アビスとクニオスのピンチ』
お楽しみに!!
『作者からのお願い!!』
「シャドウ……良かったな!!」「健人、2人のこと好きすぎ!!」と思った方は、ぜひページ下部から【ブックマーク登録】や、評価の【☆☆☆☆☆】を★★★★★にして、作者のモチベを爆アゲしてください!




