親友との初喧嘩ってマジすか?
俺と金次は、リムジンで海まで移動して。
1時間が経った頃、
運転手が、喋りかけてきた。
「健人様、金次様!海へ到着しました。」
そっか……もう着いたのか。
なんで……海まで、リムジンで来たんだよ!!
普通の車とかで、よかったじゃん。
俺は、呆れた顔をしてリムジンを出た。
そして、広い海を見ながら思った。
すげぇ……綺麗だな、
透き通ってて、潮のいい香り。
この海、女の子と見たら、
もっと綺麗だったろうな。
なんで、よりによってこいつなんだよ。
そう険しい顔で、思った時、
金次が、微笑んで俺を見ながら、話した。
「なぁ……健人?近くまで、見に行こうぜ!」
「あ、あぁ……わかった!」
俺は、困惑した顔で返事をした。
まぁ……金次と、2人っきりってのもいいかもな!
こいつとは、なんでも話せる仲だし!!
そう思いながら、海へ近づいた。
海を、近くで見ていた時、
金次が、真剣な表情で話しかけてきた。
「健人……どう思ってるんだよ?ななこの事」
そうだよな……その件の、話だよな。
どう思ってるって、言われてもな、
いきなり過ぎて、あんまり分かってないし。
でも、金次にだけは嘘つきたくなしい、
正直な気持ち、伝えるか……!!
そう決意して、
金次に、うすら笑みを浮かべて言った。
「まぁ……そうだな!ななことは、親友の仲だから、この関係が壊れそうで、少し怖いから……何も言わないかな!」
その言葉を聞いた、
金次は、鋭い目つきで聞いてきた。
「じゃあ……何も言わないのか?ななこに対して!」
俺は、苦笑いを浮かべた表情で答えた。
「う、うん……今は、何も言わないけど!いつか、決心が着いたら言おうかなって!!」
『バキッッ!!』
『バチャンッ!』
金次は、怒りに満ちた顔で、
俺の事を、殴り飛ばした。
俺は、海辺に座り込み、
驚いた表情で、金次に言った。
「いきなり、何するんだよ!!ズボン、濡れたじゃねぇかよ!!」
金次は、息を荒くして、
目に、涙を浮かばせながら話した。
「……ふざけんなよ、てめぇふざけんじゃねぇぞ!!お前……ななこが、お前に好意持ってる事ぐらい分かってるだろ?それを……お前!!」
『ボコッ!バンッ!ドゴッ!!!』
金次は、そう言いながら、
俺に跨り、何回も殴ってきたのだった。
俺は、金次の腕を掴み、
焦った顔で、金次に伝えた。
「だから……いつかは、言うって!!まだ告白されてないし、ってか告白する前に、ななこの父親が来たし!!」
金次は、悲しそうな目で、
俺を見ながら、話した。
「昨日……電話で、ななこと話した。健人とキスしそうになったって!健人も、キスしようとしてたって言ってて、大喜びしてたよ!!」
「それが……なんだ?ななことは、親友だから何も言えないって……じゃあなんで!キスしようとしたんだよ!!あいつの事……ぬか喜びさせるだけかよ!!」
そう言いながら、
俺の顔に、涙を落としながら言ったのだった。
俺は、少し不貞腐れた顔で答えた。
「違う……ぬか喜びさせるつもりは、なかった!!でも、どうしていいか、分からないんだよ!!前世の俺は、この歳で恋愛なんてした事ないんだよ!」
俺は、そう言い放ち、
跨ってた金次を、退かした。
そして立ち上がり、金次と話した。
金次は、真剣な表情で言った。
「前世で、恋愛したことないのは、わかった!だかな、この何も言わないまま、ななこを放っておくのか?ななこを……喜ばせたまま。」
俺は、少し目を逸らして答えた。
「しょうがないだろ……なんて言えばいいか、分からないし!」
そんな俺を見て、
金次は、睨みながら言った。
「わかった……お前とは、これまでだ!!このクソみたいな関係で、居たくないし!それに、思わせぶりな態度とって、放っておく奴とは居たくない!」
「あとは、身体能力で帰れるだろ?俺は先に、帰る!じゃあな……健人」
そう言い放ち、金次はリムジンへ戻ったのだった。
そして俺は、海辺で1人座り込みながら、
涙を流しながら、思った。
なんだよ……わかんねぇよ、
なんて伝えれば、いいんだよ……
なんで、こんなに苦しまなきゃいけないんだよ。
♢♢♢
学校の、小休憩の時間にて。
ななこは、1人で外に出て、
倉庫裏で、寂しそうな顔で考えていた。
健人……休みなのか、
何かあったのかな……?
もしかして、あたしに会いたくないとか。
そう考えていた時、
目の前に、突如黒い煙が経ち。
1人の男が、出てきたのだった。
ななこは、驚愕しながら言った。
「魔人……?なんで、こんな所に!!」
その男は、真顔で伝えた。
「俺の名は『ケイン』冴島健人が居ないと聞き、あの男の大切な物を、奪いに来た。」
そう言いながら、ななこの腕を掴み、
黒い煙の中に連れて行こうとした。
ななこは、怯えた顔で抵抗した。
「やめて……離せよ!!誰か助けて!お願い……誰か!!助けて……健人!!」
そう叫びながら、
黒い煙の中に、連れて行かれたのだった。
次回へ続く!!
【作者よりお知らせ】前回の第99話にて、「告白された」という発言がありましたが、第98話のラスト父親の乱入で未遂になっていたので、
第99話の本文を告白はまだされていない、という流れに書き直しました。大変失礼いたしました!修正版の流れのまま、今回の第100話へと繋がっております。
【それでは!次回予告!】
最後までお読みいただき、ありがとうございます!!
金次の拳、涙の説教。ななこの父に、邪魔されてななこの告白は未遂に終わったものの、「お前もキスしようとしてたんだろ!」という金次の直球の怒りに、健人は何も言えなくなっていた。
大親友から背を向けられ、海辺に一人取り残されて涙を流す健人。だが、その裏で現実世界の学校には、
黒い煙と共に謎の魔人『ケイン』が襲来していた!
次回、第101話『健人の思い』
お楽しみに!!
『作者からのお願い!!』
「金次の涙が熱すぎる!!」「恋愛って難しいな!」と思ってくださった方は、ぜひページ下部から【ブックマーク登録】や、評価の【☆☆☆☆☆】を★★★★★にして、作者のモチベ、爆アゲしてほしいです!




