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五分五分
最上級生達とアリアが戦場へ行った。
どうやら、学生に頼らないといけないくらい、この国はヤバイらしい。
日に日に、ここへ運ばれる人も多くなった。
皆恐怖に震え、勝利の報告を今か今かと待っている。
でも、誰もこの国が負けるなんて思っていないんだ。
それは、盲目的なまでに。
また急患が運ばれてきた。
先輩方が手当てをするも、生命の灯火は消えてしまったらしい。
先輩方の愚痴が聞こえる。
死ぬならもっと前に死んでほしいよな。
こいつのせいで、またガーゼが減っちまった。
他の人達だって、必要としてるのに、もう数がヤバイんだって!
ちくしょう!さっさと戦争なんて終わってしまえ。
誰だって、望むのは一つなんだ。
でも誰だってそれがあるうちは、それがこんなにも重要なことだと思っていなかったんだ。
俺だってそうだ。
さっきの急患は、あの孤児院の近くに住んでたおばさんだった。
きっとおばさんだって、そうだっただろう。
平和な頃に戻りたい。
心の中では思っていても、誰一人口にだそうとはしないんだ。
きっと言ってしまえば、取り返しのつかないことになると、何処かで理解しているから。
だから俺は歌う。
喜劇を。
皆の心が少しでも晴れるように。
外からは、爆弾の雨が降る音がした。




