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クロシロ  作者: きらら
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4/6

五分五分


最上級生達とアリアが戦場へ行った。

どうやら、学生に頼らないといけないくらい、この国はヤバイらしい。

日に日に、ここへ運ばれる人も多くなった。

皆恐怖に震え、勝利の報告を今か今かと待っている。

でも、誰もこの国が負けるなんて思っていないんだ。

それは、盲目的なまでに。

また急患が運ばれてきた。

先輩方が手当てをするも、生命の灯火は消えてしまったらしい。

先輩方の愚痴が聞こえる。


死ぬならもっと前に死んでほしいよな。

こいつのせいで、またガーゼが減っちまった。

他の人達だって、必要としてるのに、もう数がヤバイんだって!

ちくしょう!さっさと戦争なんて終わってしまえ。


誰だって、望むのは一つなんだ。

でも誰だってそれがあるうちは、それがこんなにも重要なことだと思っていなかったんだ。

俺だってそうだ。

さっきの急患は、あの孤児院の近くに住んでたおばさんだった。

きっとおばさんだって、そうだっただろう。


平和な頃に戻りたい。


心の中では思っていても、誰一人口にだそうとはしないんだ。

きっと言ってしまえば、取り返しのつかないことになると、何処かで理解しているから。


だから俺は歌う。

喜劇を。

皆の心が少しでも晴れるように。


外からは、爆弾の雨が降る音がした。

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