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俺TUEEEEも、いいもんじゃない  作者: ミギテクビ、オレタ=ミギテクビ、ナヲッタ
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コンビ名は茶ッカマン

そういえば川崎さん現役引退ですってね。朝起きてびっくりしました。1981年6月3日生まれでしたよね。いくやイチローさんで覚えてます。

高校初めての夏休みとは言うけれど、俺にはなんの関係もない。小学校も中学校も俺にはなんの関係もなかった。姉様の環境が変化した際には大打撃を受けたが。


「姉様、ただいま帰りました」


「今日から夏休みでしょ!?ねえねえ、どこ行く?どこ行く?」


いつもに増して上機嫌な姉様も可愛い。ぐいぐいと寄ってくると、俺の心臓の音まで姉様に聞こえてしまうかもな。


「姉様。齋藤さんからお誘いが来てますよ」


「ん?なんの?」


もともと陽依姫様と姉様は少し歳が近いだけでなんの接点もない。社交辞令で挨拶するぐらいで、中嬢とも先輩とも大して仲がいいわけではない。俺と同じ血が流れてるんだし、友人なんか余るほどにいるだろう。


「夏休み旅行に行かないか?だそうです。もちろん行かないと思いますけど」


陽依姫様には悪いが、俺も姉様も満面の笑み。もちろん2人とも悪役じゃないよ。


「ダイちゃんも2人きりでどこか行きたいのわかってんじゃんか」


「そんなこと言ってないですよ。間違いではないですけど」


最初からそのつもりだったのは2人ともか。いつも通りなんだけど、やっぱりこういう小さなことでも嬉しい。姉様と分かり合えてるような気がして。


「どこ行きたい?国外はめんどくさそうだけど、ダイちゃんがどうしてもっていうならいいけど」


「通訳さん連れて行かないといけないので、2人きりじゃなくなりますよ。そうですね、北の方に行きませんか?東山の方じゃなくて」


どうせなら遠いところに行きたいし、北のほうが田舎って感じがしておもろそうだし。まあ女の子には向かないかもしれないけど…


「そうだね。東山は人が多そうだし…さすがダイちゃん」


「あわせてくれる姉様があるから僕もいろんなことができるんですよ」


「うん。じゃあ空き日探してくるね」


姉様はさっさと部屋に戻って行く。1秒でも一緒にいるために、1秒でも頑張るなんて…健気だな。


「ダイスケ様。齋藤 陽依様から伝言とのことです」


え?やめて。嫌だよ。


「どうぞ」


「連絡はこの番号までとのことです」


紙に書くなんて…真面目だな。でも行かないんだけどね。


「ありがとうございました」


「先ほどの会話の限りでは、行かないと申されていましたが…齋藤家に中条家、神楽坂家もいらっしゃるということなら行かれたほうがいいかと」


まあそうなるわな。家同士の関係も悪くしたくないし。


「…前向きに検討します」


冴えない顔の頭も禿げ散らかした政治家みたいな一言だな。ことあと何もしないのまで含めて。

まあそれくらいのことは姉様も俺もわかってるんだよな。わかった上で嫌なんだけど。


「御当主様にいう必要がないようにしてくれると助かりますな」


ひ、酷いぞ。父上にそれ言われたら絶対なんだから…ああもう。


「あ、ダイスケです」


「ダイスケ様!とても早いですわね」


「ええ…まあ。それで浅さいただいたことなんですけど、姉様と僕の予定がつくのが7月の29から31までの間です…大丈夫でしょうか?」


「もちろんですわ。では、神楽坂様と中条さんにもそう伝えておきますので」


「うん。任せちゃってごめんね」


「いえ。ダイスケ様やさゆり様と一緒に旅行に行けるだけで幸せなんですもの」


姉様も信仰対象なのね。それは初耳です。


「ありがとう。じゃあ、失礼するね」


「また決まりましたらお電話致しますわ」


ま、まあ8月は遊んで暮らせるし…姉様も休み長いし。


「まあ父さんが言うなら仕方ないよ。そう落ち込まずに」


姉様が神々しく見える。薄くて白いひらひらを着てたら女神だな。


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