雨の日はおもってる
今回もちょっと短いです。
金田さん、山本昌さん、素晴らしい選手が背負ってきた34番を背負う日ハムの選手堀くん、広島の高橋くん。頑張れ。オリの吉田くんもガンバ。
もう一つ言いたいことあったんですけど、忘れました。また思い出した時にでも書きたいと思います。
本格的に梅雨に入ったおかげで気分もジメジメしてきた。今も窓からは雨の雫がみえる。
「本の保管のために何かしてるんですか?」
書庫の管理とかは誰かが勝手にやってくれるから詳しくはわからないが、湿度の関係がなんたらと聞いたことがある。
「一応湿度は気にしてる。まあでも、専門の人呼んでやってもらってるから大丈夫」
あ、ここもそうなんだ。さすがお金持ちだね。
「そうなんですー
「失礼しまーす…って、おいおいどうした?」
「ん?」
機嫌良さそうな阿保が、図書室に侵入している。先輩も怖がってるし、なぜお前が?
「…だれ…ダイスケくん知り合い?」
まるでその辺の道端で話しかけられたように、小さな声で俺に訪ねてくる。
「ああ。えっと、谷口 白石っていう人です。一応、知り合いです…」
察してくれと、目を合わせると鼻で笑われた。だが今はそれでいい。あとで一発殴るけど。
「初めまして〜谷口 白石です。ダイスケくんとはー
「こちらが神楽坂 華蓮先輩」
こいつには喋らせない。一方的に知っている先輩の紹介をして、言葉を封じる。
「…どうも」
人見知り発動で、少し俺に隠れ気味であいつの方を向こうとしない。あいつ曰くAマイナーらしいが、そんなことを考えてる目線は女性からしたら不躾なものかもしれない。あ、男の俺から見てもそう思うからやっぱりそうだった。
「それで、なんでここに?」
「いっつもは屋上いるんだけど、ここ最近雨で教室にいたわけ。そんで暇だな〜とかおもったけど、昼寝する場所がなくて」
それでここにきた。なんてことを包み隠さず言えるのか、こいつは恥も外聞もないのか。いや、そういえばなかった。人のことなんて一つも考えれない野蛮人だったな。
「…ここは、本を読む場所なんです…本を読む気がないんなら、帰ってください…!」
先輩がプルプルと震えながらに、声を張る。怒らせちゃったな。
「えっと…ご飯を食べるのはオッケーなんですか?」
食べ終わって片付けられたお弁当を見て指摘する。頭のいい先輩だけど、追加だとなって頭が回らなかったんだろう。自分たちもあまり褒められたことをしてるんじゃないんだよね。
「…それは…」
瞳が潤んできている。小さな女の子をいじめているやつを許すことはできない。悪いけど。
「先輩が言いたかったのは、本に愛を持たない人が来るべきじゃないってことだと思うけどね。なんてここでご飯食べてたやつが言ってもいけないんだろうけど、できれば他のとこ行ってくれないかな?なんなら空いてる教室案内してあげるし」
本に愛を持ってる人しか来たらいけないってのもおかしなことだけど。
「いや、その必要はない。俺が悪かったんだし」
そこはすんなりと聞き入れてくれる。楽でいいけど、先輩がいない時もこれぐらい聞き分けがいいと助かるんだがな。
「今度は本を読みに来いよ」
「ああ」
アホが出て行く。素直で正直で誰よりも本が好きな先輩を、今にも泣き出しそうにしていって。
「大丈夫ですか?先輩」
「…」
小さく頷いてたけど、大丈夫じゃないんだよな。聞き方が悪かったな。
「…ごめんね」
「いえ」
なんか難しいな。まあまあ場数をこなしてきたはずなのに、ここでは言葉が出ない。まあ言っちゃ悪いけど、先輩が自爆しただけだからな。
「ここでご飯食べるの…やめよっか」
「そうですね。次からは他の場所行きましょうか」
先輩のこと好きだから、ゆっくり話しする時間が欲しいからな。
「…謝っておいてくれるかな…谷口くんに」
「自分の口で言わないと、辛いですよ」
「何組の子…?」
素直だな。
「C組です。あ、いきなり先輩が行くと周りの人たちが驚くと思うので…ってわかってますよね。おせっかい焼いてごめんなさい」
いつもの調子で世話を焼いていると、途中で気がついた。姉様にもあんまり世話ばっか焼いてると失礼だもんな。
「ううん。ありがと。私のこと思ってくれて」
「こんなお節介な人でよければ」
選手っていうのが正しいんですけど、しっくり来る方を使わせてもらいました。




