すまいりんぐ
へごへご。へごへごー。へーごへご。
ったく…姉様は…本当に胸ないよな…ブラジャーいるのか?
大きいとは思わなかったが、まさかあんなに小さいとは…いや、小さいというべきなのかも迷うところだ。なんて姉様をけなしてたら本当に怒るから、今のはなかったことにしよう。
「おっ。いいもの入ってるじゃん」
素人の俺でもわかるようなブランドの食材が、ぎっしりと並んでいる冷蔵庫。本当に姉様のものか今一度見てみるも、やはり姉様のものだ。
「スゲェな…」
思わず感嘆の声が出てしまった。こんなにあれば何でもできるぞ…さて、じゃあ作りますか。
でーきたできた。あとはカッコよく盛り付けて、持ってってやるだけだな。
「ダイスケ様…す、すごい出来ですね…」
ほら、皆川さんも褒めてくれる。
「おいアホ野郎。作ってきてやったぞって…何やってんだ?」
「何って、そりゃ…薄い本探しだろ?」
俺のベットの下に体を入れて、何かを弄っていたアホ野郎。薄い本ってなんだよ?本ならあそこの本棚のが全部だ。
「そんなことより、できたぞ。オレ様特製の、天麩羅だ」
「おおっー!ラノベ主人公って、料理出来ない奴が多いと思ってたんだが、お前はできる方か」
「ようわからんからなんでもいいや。とりあえず食って寝ろ」
「へいへいほー」
「ごちそうさまー。いや〜美味だったわ。サンキュな」
「不味いなんて思っていたのか?いくらお前のことを忌み嫌っていても美味いものは出す」
今は気分がいい。やはり気分がいいときはこいつを貶すのが一番だな。
「おいおい。なかなかひどいこと言ってくれるじゃねえかよ。まあ、知ってるぜ相棒。嫌いなやつを自分ちには招待しないってな」
ドヤ顔で決めてくるのが、腹に立つ。ていうかいつから相棒だ。
「まんまと罠にはまるアホでよかったよ」
「何っ⁉︎なんてな。親父さん帰ってくるまで見るぞ〜」
「えっ、おまっ、ちょっ」
アホ野郎はそう言って、持参してきたDVDプレイヤーに入っていたディスクを丁寧にしまった。
「次は何がいい?魔法少女とか、学園恋愛とか…どれにするよ?」
「もう見ない。嫌だ」
「しゃーない。じゃあ〜」
そこらへんに散らかっていたケースを全てリュックサックに片付け、分厚い本を取り出した。
「スポ根と、ギャグ系…とか、いろいろあるがどれにするよ?」
当分抜けられそうにないな…姉様…今までありがとうございました。
「これのここのシーン‼︎これな〜リアルタイムの俺もめっちゃ鳥肌たったんだよ(以下略」
ああ、もう無理。静かにできるからいいとか一瞬思ったが、俺が読んでる隣でわけのわからんことをグダグダと並べてくる。うるさくて全く集中できない。
「おい。少しは静かにー
「ダイスケ様。当主様がおかえりになられました」
扉越しに聞こえる、俺を呼ぶ皆川さんの声。父上が帰ってきたらしいな。
「わかった。今行く」
父上。ありがとうございます。おかげでこのうるさい奴から離れられます。
「聞いた通りだ。じゃあ出て行くからな。…絶対についてくるなよ」
「わーった。ほら、行ってこい」
やけに素直だな。まあ、いいか。俺は地獄から脱出し、食卓へと急いだ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。次回から文字数増やすかもしれません。ただ3000〜4000字を毎日は、私にとって厳しいとこがあるんでわかりません。字数か頻度が選んでくれる人たちがいればいいんですけどね(笑)けど、感想とかよりも、やっぱり人に見てもらえるのが嬉しいです。いろんな人に見てもらえるような、面白くて魅力のある作品を作れるよう努力いたします。ここまでありがとうございました。ではまた明日。




