大技 炸裂!
アクション部門の日数ランキング1位ありがとうございます!
また100件のブックマークと1日5000pv行きましたことを心からお礼申し上げます!
「ギ、ギガカガカガガァァッッ!』
サイクリードは逃げるように大和に背を向け、翼を広げる。
というより空に逃げ出した。
「捕まえるぞ」
絶対に逃さない。
それが火野エリスの願いなのだから。
『ええ』
「固有能力…風世界!」
部分武装に変化はないが
自分の周りに風が吹き荒れる。
フルパワーになったとき
俺の固有能力の情報が流れ込んだ。
風世界…それは目で捉えられる範囲の世界の空気や風を操れること。
所要時間は10分。
ただそれだけ、だがその効力は絶大である。
「ガアアアアアアッッ!」
するとサイクリードは空から炎を吐きだした。
広場を埋め尽くすほど広がっていく範囲に防げなれば、動けないエリスや気絶している新木は無事では済まないだろう。
「落とさせて…たまるかよ!」
右腕を後ろに下げて物を投げ飛ばすように大きく腕を振る。
「ガアアッッ!?」
炎は空中で方向転換をし、サイクリードに戻っていく。
サイクリードは避けれず自分で吐いた炎に包まれる。
『初めてにしては上手く風を操れてるじゃない』
クロアは褒めてくる。
風世界で奴の炎が落ちる前に風を操り跳ね返した。
「イメージ通りに風が出る感じだな…」
「グギィィィィィィ!」
炎から抜け出し、サイクリードは今度こそ戦意喪失したのか一目散に離れようとする。
思いもしなかっただろう。
自分よりはるかに矮小な生き物に怯え、逃げ出すなんて。
「______________逃がすかよ」
右腕を後ろに下げて弓を引くように構える。
目の前には空気を圧縮して作られた自分の右腕が生成される。
「蛇の拘束!」
右腕を弾丸のように前に押し出す。
すると空気で作られた腕がサイクリードめがけて飛んでいく。
「ガゥゥッッ!?」
空気で圧縮されたそれは、サイクリードを包み込み離さない。
捕まったらもう逃げ出せない。
実体がないものは掴めないのと一緒である。
サイクリードは空中で不自然に止まってしまう。
振りほどこうとするがまるで離れない。
蛇のように絡みつく空気の腕は恐怖でしかなかった。
そしてトドメを刺すために風で体を浮かしサイクリードに近寄っていく。
これなら全身武装が出来ない俺でも空に浮くことが出来る。
「…なあクロア。
俺のこと昔から知ってるっていってたよな?」
『ええ、そうね。
よぉーーーく知っているわ』
「なら、その、俺ってこういう場面での決め台詞って作ってたりは…?」
やっぱり男の子なら考えてるんじゃないだろうか。
『あるわよ?なかなかくさいセリフだけど』
聞いてみると少し赤面する。
「せっかくだし言ってみるかぁ…」
『ふふ、久しぶりに聴くから楽しみ』
「俺と1つだって言うんだからクロアも言えよ!」
俺だけ言うと少し恥ずかしいしな。
『えぇ……仕方ないわね…いいわよ言ってあげる』
「…よし!」
空に固定されていたサイクリードに辿り着く。
「ここらでしまいにしようぜサイクリード!」
息を大きく吸い決め台詞を言い放つ。
「『フィナーレを飾るのは、俺(私)達だ(よ)!!』」
「グガァァッッ!!!」
拘束していない口でもう一度火を吐こうとしてくる。
吐かせる前に倒しきる!
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!!!」
背中から生えるように数メートルの無数の風が、刃のように鋭さをもち形成されていく。
翼のように広がる風の刃の先は、
全てサイクリードに狙いを定めている。
「風刃一撃!!」
ねじ込むように放つ拳とともに
風の刃たちもドリルの回転の如く、刻み込まれる。
それはまるでかまいたちのように。
風の刃を1本や2本で数えるならその数およそ2000本。
さらに放たれたパンチの付加効果にサイクロンと同じ風を起こす
その風の威力は空気の大砲と呼べるほどだ。
「吹っっっっっ飛ベぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
風をきる高音を放ちながらサイクリードは吹っ飛ぶ。
「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッ!!」
誰もいない山に激突し、亀裂は走り辺り一面に振動を起こす。
「アアアアアッッッ!アアアアア……ァァ…………」
叫び声をあげるも
サイクリードは完全に…沈黙した。
「凄い……」
その圧倒的なチカラを見せつけられエリスは感嘆の声をあげる。
「…勝った…のか…?」
俺は下にゆっくりと降りながらも今だ勝った気がしない。
それでも現実に倒れているサイクリードはその事実を肯定する。
『そのようねぇ…お疲れ様♪』
「は、は、はははははは」
なぜか笑いが込み上げてくる。
安堵からなのか嬉しさからなのかは分からない。
広場に降り立ち固有能力と部分武装を解除する。
「刀鞘くん…」
近くに歩いてきたエリスが俺の名前を呼んで顔を向けている。
「エリス…」
______ちゃんと約束守ったぞ、と言おうとするも途端に俺は意識が遠のく。
「ッ!?刀鞘くん!?」
エリスがさらに近寄ってくる。
そして駆けつけてくる先生が見えた所で、俺は倒れこみ意識が途切れた。
『安心しなさい。疲れて眠るだけだから…
優しい私が強制的に眠らして上げたんだから
感謝してね♪
…別にあの女と大和がいい雰囲気を邪魔したかったわけジャナイワヨ?
って聞こえてないか…ふふふふ』
今回のお話はどうでしたか?大和の固有能力は風って決めてたのですがなかなか名前が決まらず…
時間がかかった割にあまり納得してなかったり…
さらに前回、固有能力を使う寸前で話を切ったので少し話が短かったかもしれません…!
また色々な人から見たって言ってもらえて凄く感謝しています!
次回はその後の処理と第2章の予告になります!
ご期待ください!
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