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整備士物語 ― 銀河の運命は、映えるロボのいいね数に託された ―  作者: じょん-ドゥ


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第65話:『鋼鉄の抱擁、絶叫の空』

「……来た! 換装パーツ、作戦エリアに到達したわ!」


無線越しにアリスの叫びが響き、雲を切り裂いて巨大な

「人型の四肢」が飛来した。だが、敵のボスロボットが、

その行く手を阻もうと、巨大な腕を振り上げる。


「カナタ、今だ! 囮を使え!」


「了解ですっ!」


基地から遠隔操作を続けるカナタが即座に反応した。

俺を運んできた「戦車用飛行ユニット」が火を噴き、

無人のまま特攻。凄まじい爆炎がボスの視界を奪った。


「今だよ、おじさん!……空中換装、開始!」


ユイが操縦桿を倒し、二人乗りのコアを急加速させた。

目の前には、突き進む人型パーツの「背中の穴」が迫る。

時速数百キロ。固定台もない、生身の空中ドッキングだ。

俺は恐怖で顔を青ざめさせ、悲鳴を上げそうになるのを、

必死に奥歯を噛み締めて堪えた。ユイの集中を削ぐわけには、

いかない。膝の上の彼女を支える腕に力を込め、衝撃を待つ。


「ガチィィィィィィン!!」


凄まじい金属音が響き、コアが人型の芯に食い込んだ。

直後、機体の両翼が瞬時に折り畳まれ、エンジン部が、

背面のバックパックへと、滑るようにスライドした。

ドッキングしたコア全体が、ロボットの胸部深部へと、

吸い込まれるように引き込まれ、装甲が完全に噛み合う。

俺たちの座る席が、人型の最も堅牢な「心臓」の位置へ、

物理的にガッチリと固定された。


「……適合率百。おじさん、目を開けて。私たちの勝ちだよ」


ユイの静かな声に顔を上げると、モニターには自分の、

手足のように連動する「巨大なロボットの指」が見えた。

恐怖に青ざめていた俺の顔に、整備士の魂が再点火する。


「……ハッ。やってのけやがったな、このじゃじゃ馬娘が!」


空中で四肢を得たサオトメ技研の「本物」が、

爆炎の中から、巨大な鋼の拳を握りしめて立ち上がった。

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