表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
整備士物語 ― 銀河の運命は、映えるロボのいいね数に託された ―  作者: じょん-ドゥ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/69

第43話:『盤上のアイドル』

翌日から、俺たちは最高のオペレーター探しに奔走した。

だが戦況を瞬時に読み解くような優秀な人材は、

既に大企業や軍に囲い込まれており、どこも門前払いだ。


「……ダメね。うちみたいな新興企業じゃ実績が足りないわ」


アリスが肩を落とし、俺たちは事務所で途方に暮れていた。

とりあえず見つかるまでは俺がやるしかないのか。

そう俺が頭を抱えた時、アリーナから地鳴りのような歓声が響いた。


「なんだ? 今日は誰のライブだったっけ」


俺たちがモニターを覗くと、ステージでは有名アイドルの、

ライブイベントが佳境を迎えていた。

だがその光景は、歌やダンスとはかけ離れたものだった。


「――参りました。……私の負けです」


ステージで頭を下げたのは、現役の将棋プロ棋士だ。

対局相手の小柄なアイドルが、涼しい顔で駒を置く。

二万人の観客が、プロを破る大金星に熱狂の渦を上げた。


「……おいゼンジ。あのアイドル、何者だ?」


「最近売出し中の『カナタ』だ。特技は超高速指し。

数手先どころか、数千通りの局面を瞬時に読むらしいぞ」


ゼンジの言葉に、俺とアリスは同時に顔を見合わせた。

数千の局面を瞬時に読む頭脳。相手の動きを封じる先読み。

盤上の王を守る彼女の指し筋は、まさに俺たちが求める、

戦場を支配するオペレーターの資質そのものではないか。


「……ゲンおじさん。あの人なら、私のスピードに追いつける?」


ユイの言葉に、俺はモニターの中の少女を睨み据えた。


「ああ。決まりだ。さっそく彼女に交渉してみようぜ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ