表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
整備士物語 ― 銀河の運命は、映えるロボのいいね数に託された ―  作者: じょん-ドゥ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/69

第37話:『高嶺の看板娘』

落成式は大成功に終わり、新基地の知名度は爆発した。

連日、ガレージの端末にはメディアの取材依頼が殺到。

さらには各方面のイベント会社から、ホール使用の要望や、

デモ発進の追加依頼が山のように届いていた。


「……ゲンさん、大変よ。ユイと私を、広告やイベントに、

出演させてほしいっていう話まで、数百件も来てるわ」


アリスが大量のメールを捌きながら、悲鳴を上げている。

だが、それら全ての依頼に対し、ゼンジが提示したのは、

誰もが目を剥くような「法外な報酬額」だった。

デモ発進一回、あるいは二人の出演一回につき、

中小企業がひっくり返るほどの、容赦ない金額だ。


「……おいゼンジ。これじゃ、誰も依頼できねえぞ」


俺があきれて言うと、ゼンジはニヤリと鼻で笑った。


「それでいいんだよ。安売りはブランドを汚すだけだ。

本物の価値ってやつを、まずは金で見せつけてやるんだ」


「ホールの使用は、スケジュールさえ合えば許可する。

だがユイの操縦とアリスの言葉、そしてゲンの技術……。

それらを安っぽく消費させるつもりは、毛頭ねえよ」


事実、ゼンジの強気な価格設定に、多くの会社が、

「おいそれと手は出せない」と、泣く泣く引き下がった。

だが、その門前払いが、逆に「サオトメ技研」の格を、

さらに手の届かない高みへと押し上げていく。


「……ふん。余計な仕事が減るなら、俺は助かるぜ」


俺は最新の工作機械を使い、空中換装のための

基礎研究に、誰にも邪魔されず没頭し始めた。

真の強者は、戦う場所を自分で選ぶ。

金と人気を盾に、俺たちは自分たちの「本物」を磨く、

静かで贅沢な時間を、着実に手に入れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ