表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
整備士物語 ― 銀河の運命は、映えるロボのいいね数に託された ―  作者: じょん-ドゥ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/69

第13話:『空中の残像』

「……なぁ、アリス。この換装パーツだけを戦場に射出して、

空中でコアと合体させることはできないのか?」


動画を編集しながら、ゼンジがふと思いついたように尋ねた。


「それができりゃ、撮影のバリエーションは無限に広がる」


アリスは困ったように、だが瞳に理想を宿して答えた。


「……最終的には、それが私たちの目指す完成形です。

でも、今の制御ソフトと出力じゃ、空中で位置を合わせる

精密な機動はまだ無理。……今はまだ、理想の話です」


それを聞いていた俺が、タバコを吹かしながら口を開いた。


「……なら、逆はどうだ。シリンダーから換装パーツを

低速で射出し、待機しているコアの方へ移動させる。

輸送用の代替コアに接続した状態で発進させるんだ」


「移動中の換装……。機能チェックと発進準備を同時に

進めるってことか?」


ゼンジがニヤリと身を乗り出す。


「ああ。手間は増えるが、その『重厚な接続工程』自体が、

動画にしちまえば最高に格好いい絵になるはずだぜ」


「いいね、ゲン! 接続の官能美をじっくり撮れる。

よし、次のプロモーションの構成はそれで行こう!」


ゼンジは興奮気味に、空中に絵コンテを描き始めた。

だが、アリスは少し寂しげに、完成途中の素体を見上げた。


「……でも、やっぱり空中換装ができないと、

本当の意味で戦場を支配することはできない。

道はまだ、ずっと先の話ですね……」


俺はアリスの肩を叩き、静かに、だが力強く告げた。


「……先があるからこそ、俺みたいな整備士がいるんだ。

まずは一歩ずつ、その『不可能』を潰していこうぜ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ