表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
整備士物語 ― 銀河の運命は、映えるロボのいいね数に託された ―  作者: じょん-ドゥ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/69

第10話:『覚悟の所在』

「……お前の言うことはもっともだ、ゼンジ。

だがな、それを決めるのは俺の仕事じゃない」


俺はそう言って、呆然と立ち尽くすアリスとユイを、

汚れた親指でグイと指し示した。


「ここの社長はアリスだ。そして、命を懸けて

そのコックピットに座るのはユイ、お前だ。

俺は、お前らが決めた道を全力で支えるだけだ」


ゼンジの鋭い視線が、今度は二人の少女に注がれる。


「……いいか、お嬢ちゃんたち。俺が動く以上、

お前らの『普通』は捨てる。地味な勝利を、

熱狂的な神話に変えて、人気を奪い取るんだ」


アリスは拳を握りしめ、横に立つ妹の顔を見た。


「……ユイ。私たちは、あの大企業に勝たなきゃいけない。

あいつらから人気と補助金を奪い取って、

この会社を、本物を守れる場所にしたいの」


ユイはしばらくの間、黙って自分の小さな手を見つめた。

そして、顔を上げると、ゼンジを真っ直ぐに見据えた。


「……おじさんの作った動画で、会社に金が入るの?

それで、ゲンおじさんの給料が払えて、機体が直せるの?」


「ああ。お前が映えるだけで、装甲が一枚増えると思え」


ゼンジが不敵に笑うと、ユイは小さく溜息をついた。


「……わかった。私、やるよ。

ただし、操縦の邪魔になる変な飾りは絶対に拒否する」


ゼンジは最後の一滴を飲み干すと、空瓶をゴミ箱へ。


「交渉成立だ。……おい、お嬢ちゃん。

まずはその格納庫ってやつを見せてもらうぜ」


落ちぶれた神が、再び目を醒ました。

地味な町工場が、世界を熱狂させる反撃の拠点へと

変わり始めた瞬間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ