第31話
びかぁああああああ!!!
”やらせるかぁ!!”
プラプラと光の間に割って入るシルエット。
「プラピコメソぉおおおおおん!!」
それは既に停止したはずのプラピコメソンだった。
光を受けながらも踵を返し、プラプラを見つめる。
「いや、ロボットだから表情がわからんっ!!」
機体が光に包まれたのち閃光を放つとプラピコメソンはそのまま飛散した。
その一部始終を快く思わなかったガッチリ系はいきり立った様子でほざく。
「やりますねぇ!」
ガッチリ系は踵を返すと再びプラプラに向き直った。
そして人差し指をプラプラに指すとそれを上下に揺らした。
「こ↑こ↓」
「!!」
プラプラの足元に閃光が走る。
急ぎ宙に舞うが一足遅かったのか足元をすくわれたような形になり吹っ飛ばされる。
ひゅー・・・・どずん。
「ぐはぁあああ!!」
「悔い改めて!」
地に伏したプラプラに三人の魔の手が忍び寄る。
が、その時だ。
”すとーぷっ!ちょっとまったぁ!”
男達の動きがピタリと止まる。
三人に気を取られ過ぎてまったく存在を忘れてしまっていたがディスプレイの中のエルフがいた。
エルフレートである。
”今同接1000万オーバー!!こりゃ収益ウハウハっすよぉ!たまんねーなぁ。
ちょっとここでサービス入れましょうよ!ほら例のあれ、あれやろうっス!”
電子のエルフレートは腕を奏者のように振るうとドローンが右へ左へ揺れ動く。
するとプラプラの伏した肢体が嘗め回すようなアングルで映し出される。
それを伏したままわずかに開く目で見つめていたプラプラは気づく。
(そうか・・・こいつが全ての黒幕か)
そう思いながらも男達に成す術無く肢体を抱えられ台座ヨガマットの上へと載せられる。
するとガッチリ系がいつの間に持ち出してきたのかお盆に何やら飲み物を乗せてやって来た。
「お待たせ~アイスティしかなかったんだけど・・・イイかな?」
「い、い、良いわけないだろ・・・」
しかし、ロクに抵抗も出来ずに村ぁに頭をガッチリ固定され坊主頭に無理やり口をこじ開けられる。
やがてガッチリ系がその口へとアイスティなるものをゆっくりと注ぎ始めた・・・。
が、しかし。
「オオオオオオオオオオオォ!!!」
ゴォオオオオオォ!
雄たけびと共に凄まじい槍が三人めがけて飛んでくる。
男三人は俊敏な動きでそれをよける。
「王女!遅れましたっ!」「今治療をっ」
急ぎプルプルの元へと駆け寄って来たのは親衛隊隊長プルプル・そして騎士師団長ニッセルである。
「に、にっぷーーー」「こらぁ!それ以上はやめーい!」
まだ減らず口が残っていたのかかすれた声でプラプラは冗談を言う。
ドォオオーーーーーン!!
後方からは大きな爆音が。
「基地局って奴は破壊したぜ!これがほんとの”私の愛馬は狂暴です”ってやつだ!」
「あれは、ロッコ・Dのムニムニか?」
ムニムニは愛ダンゴムシのロータリンを荒々しく動かし基地局を仲間たちと共に破壊しまわる。
「・・・おお、戻ってくる、戻ってくるぞ魔力がっMP最大だぁああ!!!」
基地局から炎が吹くたびに自身に魔力が戻ってくるのを実感したプラプラは急ぎ詠唱を唱えて
自身の身体を治癒した。
それを見た男達はそうはさせまいとすぐさまプラプラ達にとびかかるが横槍が入る。
ぎゅあぁああああ!
「ぬぉおおおおおおおおお!」
「ケツノア----!」
男達を退いたのはさっきまで全線離脱していたピコピコとメソメソだった。
「さぁ、さっきの借りを返させてもらおうかしら!」
「し、喋る間もなくいきなりやりあがってぇ!」
二人は既に最大級の詠唱魔法を腕輪に装填済みである。
「よしっ!二人とも行くぞっ!」
プラプラ・ピコピコ・メソメソの三人は男たち三人が身構える中、最大の詠唱魔法を唱える。
「カテゴリー19クラス810ぅぅぅぅ!!!!!」
「クラス810って!!」
思わずプルプルが突っ込むがそれだけデカい威力だという認知で相手に強力なエネルギー波を放つ。
「イ・イ・イ・・・・・」
「イキすぎぃ・・・やりますねぇえええええええ!!」
男達はエネルギー波に身を焦がし、たちまち茶色の消しクズへと化した。
「いやまさに”マジカ”だよ」
余りにも汚い躯にその場にいた全員は顔をゆがめた。
しかし、そこに素っ頓狂な声があがる。
「何してんじゃおのれらぁ!」
一同の前に現れたのはドローン、そしてそれにつけられていたディスプレイから顔を真っ赤にしたエルフレートが
映っていた。




