第28話
三体の美プラたちは自身の背後から、アサルトライフルやキャノン砲を引っ張り出してプラプラ達に放った。
「カテゴリー7クラス3!!」
ピコピコは絶対領域を放ち、相手の放った弾を防ぐ。
「・・・クラス5!!」ピシャーン!
プラプラが強烈な電撃魔法(プラプラ補正)を美プラに向けて放つ、しかし。
「!?なんとっ」
美プラに当たる直前に魔法は飛散し、辺りに落ちて爆風が吹き荒れた。
「なんなのこいつら?!魔力なんて一切感じられないのにっ」
光の刃を構えて急速に迫り来る美プラにピコピコは急ぎ氷の刃を出して応戦するも刃を交えた途端
氷は一瞬にして溶け消え刃はそのままピコピコに迫る。
「ピコピコっ!」
メソメソが突風魔法をあえてプラプラに当てて強制回避に持っていき事なきを得る。
”きたきたキタぁ!!分割残価一括バラィイいいいい!”
一際やかましい美プラはいつの間にか自身の身の丈程もあるようなキャノン砲を構えてチャージしており、
照準は今まさにプラプラへとむけられていた。
「くっ!」
”パーフェクトメガキャノン!発射ぁ!”
「カテゴリー7・クラス9!」
プラプラも負けじと自身の魔力全開の波動魔法を放つ。クラス9はカテゴリーの中では最上級のモノである。
バァアアアアアアン!
お互いのエネルギーがぶつかり合い、激しい閃光を放つ。
光が終息する事にはプラプラも美プラもなぜか服が”どうしてそこが隠れるかなぁ”という具合のボロボロさに。
「え、いやそこなの?!」
メソメソも突っ込みも露知らず、お互い譲り合う事も無く
攻守攻防休む間もなくあらゆる兵器や魔法が飛び交い、既に町は半壊寸前だった。
しかし、当の村人はなんら気にすることも無く自身のスマホに夢中である。
「・・・ちょっとあんた達いい加減にしなさいよ!このままじゃスマホ弄りながら死ぬことになるわよ!」
戦闘中だがあまりの無気力さに思わずピコピコが声を上げるが聞く耳持たず、それどころか
鬱陶しいというような表情まで露にしていた。
「流石は名前に私の”プラ”が入っているだけあってすさまじい猛攻よ・・・」
「何言ってんだか・・・でもさすが禁忌物といったところかなぁ」
「どうすんの王女様?少しでも住人の協力を得られればまだ何とかなったにせよ、このままじゃ
村も私達もちょいまずいわよ!」
度胸が据わっているピコピコも流石に今度ばかりは焦りの色を隠し切れなかった。
プラプラは戦闘の最中、相手を観察することに集中していたがどうにもこの美プラたちは根本的に違うものを
感じる。と、いうのも魔法こそ弾くものの物理的な衝撃などはダメージが通っているように感じたのだ。
その瞬間、プラプラは妙案を思いついた。
「そうだぁ!目には目を、人形には人形を、プラには”プラ”だぁ!」
「げ、またいやな予感がするなぁ」
メソメソがプラプラのひらめき顔を見てげんなりする。
「メソメソ、成形魔法だ、あの美プラなるものと奴らの持つ武器を!ピコピコ、そっちは爆裂魔法をその武器に!」
「えーやだよぉ美プラとか・・・どうせならもっとかっこいい物にしてよ!」
「また突拍子もない事考えてまた」
二人はあまり乗る気ではなかったが既にプラプラは自身の策の為に既に詠唱を始めていた。
「し、しょうがないなぁ・・・じゃあ古文書で見たとっておきの異世界プラモを!」
メソメソが成形魔法を唱え、地面から三体の物体が姿を現した。
しかしそれは人型ではなく、戦闘機・戦車・ヘリコプターである。
「マジでやんのぉ?!もう知らないからね」
ピコピコは詠唱をし、三機の持つ武器らしいものに爆裂魔法を装填する。
「時はキタぁ!超・人・合・体!!」
天に届く程のリビドーでプラプラが叫び、最後に雷の詠唱魔法を最大限に唱え三機に与える。
ガシャガシャガシャ!きゅいーん!ギュルギュルギュル!ゴォオオオオオォ!!
「三位一体!その名も高き、プラピコメソン!!」
「何そのギャルセゾンみたいな名前・・・」
三機が連結合体したそれはまさにロボットアニメに登場するような合体メカだった。
だが合体しただけでも効果は絶大だったのか美プラたちはそのあまりにも美しい【?】フォルム&合体フォームに
心を奪われていた・・・。
”なんて美しいの・・・” ”良いぃ!合体イイ!私もぉ!” ”ぶ、分割払いで合体フォーム特約を・・・”
「意外といけるかもしれないわね・・・」
「プらピコメソン!出撃せよ!」
”見せてもらおうか・・・美プラというものの性能とやらを”
「え、しゃべるのこいつ・・・」
プラピコメソンは手に持っているライフルから閃光をいくつも発射する。
バシュバシュバシュ!
”くっ、こいつビーム兵器か!?”
”分が悪いわよ、せっかくご主人様に付けてもらった私達の対マジックコーティングが役に立たなくなっちゃうっ”
”余計なこと言うなーーー危ないっ!”
一際重武装の美プラに向かって閃光が背中のバーニアを貫く。
”クソッ!よくもーーー”
爆炎を巻き上げる背後を一別し、振り返ると目の前にはビームサーベルを構えたプラピコメソンがいた。
”坊やだからさ”
”美少女だぁああああ!”
サーベルは真一文字に相手のボディアーマーをぶった切った。
ドゴォおおおおおん!
”よくもっ!リチャージ完了、ウルトラメガキャノン発射ぁああ!”
バァアアアアアアン!
先ほどプラプラ達を襲ったキャノンが今度はプラピコメソンを襲う、が直前になり。
”オープン!ゲェエエエエエエツ!”
着弾直前に機体は三体に分裂、再び体制を整えると今度は順番を逆にして合体した。
”チェンジ、ピコメソプラン!”
「り、リアルロボットからスーパー系は邪道じゃない?!」
”ピコピコぉおおおおおドリル!”
メソメソの突っ込みも露知らず、ピコメソプランは右腕を凄まじいドリルに変形させ電光石火の如くもう一体の
美プラのボディを貫いた。
”んのぉおおおおおおおお!!!”
「すごいな・・・ちょっとみんなこいつに任せて私達もう帰っても良いんじゃないか?」
「いやいや王女様、もう終盤とはいえ投げっぱなしはマズいでしょ・・・」
自身で生み出したとはいえあまりの強さに各々感嘆の声を上げ、それが余計に癪だったのか
リーダー格の美プラは怒りを露にし、アーマーを輝かせた。
”許さんぞぉ貴様ら・・・こちらの温情を無下にするとは、ウルトラモードだぁぁああ!!”
リーダー美プラは金色に輝きだし、凄まじいオーラを放ちながら掌を突き出しながら
ピコメソプランに迫った。
”メソコオォオオオオン!!”
ピコメソプランはそう叫ぶと今度はまとっているアーマーの所々が割れ、緑のオーラが滲み出てる。
「あ、あれはもしや・・・」
全身のアーマーから緑のオーラがあふれ出し、最後にフェイスカバーが割れてその陰キャ溢れるマスクが露になった。
「いやまたマスクしてんのかい」
”メソプラピコぉおおおん!”
”やかましぃいいいいいい!”
美プラはそのマスク顔を掴み天にまで掲げる。
・・・・・・・・・・・。
「・・・え、変身するだけ?!反撃は?!」
メソメソが突っ込む暇もなく。
”ヒィイイイイイトゥ・・・”プラモとは思えぬほどの凄まじい握力でメソプラピコぉぉんの顔面はメキメキと音を立てた。
ビキャアァアアアアア!
”エンドッ!”
両機は爆発した。
爆風が広がり、再び静寂が戻るころには煤に塗れた三人+おおばば様だけが取り残されていた。
「やっぱりだわこの投げやり感・・・」
「だがそれがいい!敵の戦力も解ったしな!」
「いいかげんにしなさいよあんた」




