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第四十五話 Aクラス基礎訓練(2)

「次」


続けてリーバ先生の指示が出る。


「今のを半分にしろ」

一斉に動く。

だが——


「消えたやつ、やり直しだ!」


何人かの魔力が消える。


「強すぎる!」


暴れる者もいる。


「だから極端なんだよ!」


リーバ先生が怒鳴る。

土のガイアは苦戦する。


「くそ、難っ……!」

「力を抜け」

「抜いたら消えるんだよ!」

「だから下手なんだ」


即答。


水のテティスは小さくするが、


「薄い!」

「は、はい!」


風のサナは適当にやって、


「雑だな」

「できてるだろ」

「精度が低い」


火のライル。

ゆっくり、正確に——半分。


「……合格。だが遅い」

「……」

「戦闘でそれやってたら死ぬぞ」


厳しい。


雷のミュシャ。

一瞬で、正確に半分。


「速いな」


リーバ先生が言う。ミュシャは表情ひとつ変えず一言。


「当たり前」


闇のレオと光のアリア

すっと、自然に半減。

だが——


「お前らも遅いな」


リーバ先生が言う。


「……」

「考えてから動いてる」

見抜かれる。

「戦闘じゃ間に合わねぇぞ」


レオはわずかに目を細める。

……観察されている


火のヘスティア。

小さくする。

だがさらに弱くなる。

「削りすぎだ」

「……」

「恐れてるな」

図星。

火が、少し揺れる。


リオ。

「えっと……半分」


すっと、自然に変わる。

速い。

正確。

違和感がない。


「……」


リーバ先生が少しだけ見る。


「……できてるな」


それだけ。

だが、視線はわずかに残る。




「最後だ」


空気が少し変わる。


「今の状態を維持しろ。絶対に“変えるな”」


リーバ先生が強調する。


「いいか、“変えるな”だ」


テティスがしんどそうに呟く。


「えぇ〜?まだやるの〜...もう魔力残ってないよぉ。」


リオはその呟きを聞きながら疑問に思った。

魔力が残ってない、ってどういうことだろう。


リオ以外の他のメンバーは確実に疲れていた。

ライルがちらっとリオを見る。

リーバ先生はおかまいなしに続ける。


「ぶっ倒れてみろ。そのまま放置しといてやる。」


その場の空気が凍った。


「はじめ!」


全員、集中する。

だが、

ガイア——揺れる。

テティス——流れる。

サナ——雑。

ライル——保つ。

レオ、ヘスティア、アリアは小さい。

ミュシャ、完璧。


そしてリオ——



えっと……



一瞬、考える。



いつも、やってることだよね?



「やめ」


リーバ先生の合図と共に全員が手を下ろした。

みんな疲れているように見える。


「まぁ、こんなもんだ」


リーバ先生が腕を組み続ける。


「いいか」


一人一人を見る。

「お前らは“できる”。だが、“使えてない”」


その言葉に空気がピンと張りつめた。


「ガイア」

「おう」

「雑な力任せ、直せ」

「……はい」

「テティス」

「はい!」

「見た目じゃなく中身を作れ」

「はい……!」

「サナ」

「んー」

「やる気出せ」

「善処する」

「信用できんな」



...そして——

「リオ」

「え、はい」

少しだけ、間。

「……お前は」

言いかけて、止める。

一瞬だけ、考えるような目。

「……そのままやれ」

それだけ。


「はい」


僕は戸惑いながらも答えた。


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