シオン強い違和感
一方その頃、サウナ予定地の目前では、押し寄せる魔物の大群を相手に熾烈な防衛戦が繰り広げられていました。
「はぁっ……! とうっ!」
シオンが鋭い剣技で群がるゴブリンを一閃し、ヒルダも魔法でオークの脚を止めて確実に撃破していきます。
フィオナ王女もまた、鈴との「夢のサウナ」を守る執念からか、鬼気迫る表情で魔法を打ち込んでいました。
しかし、立ち塞がる魔物を斬り伏せながら、シオンの頭の中に強い違和感が込み上げてきます。
(……おかしい。さっきから、こいつらの動きが不自然すぎる……!)
シオンは剣を構え直しながら、周囲の魔物の挙動を注意深く観察しました。
魔物たちは本来なら、目の前にある民家や逃げ惑う町人へ見境なく襲いかかるはずです。
しかし目の前の大群は、すぐ目と鼻の先にある町を完全に無視し、ひたすらこの『サウナオープン予定地』だけを目指して突き進んできていたのです。
(町の方がずっと近くて襲いやすいはずなのに……なぜだ?
まるで、最初からここだけを目指して進軍してきているみたいじゃないか……!)
思考を張り巡らせたシオンは、ハッと目を見開き、ある一つの恐ろしい結論に辿り着きました。
「ヒルダ! フィオナ王女! 気をつけてくれ!」
シオンは背後を守る二人に向かって大声を張り上げます。
「この魔物たち、様子がおかしい! 町を襲おうとせず、一直線にここへ向かってきてる!……
もしかすると、どこかにこの魔物の大群を陰で操っている元凶がいるのかもしれない!」
「な……なんですって!? 操られている……!?」
「どこから狙われているか分からん、周囲に警戒してくれ!」
シオンの指摘に、ヒルダとフィオナ王女の表情が一気に引き締まります。
まさにその時――遠くの空から「ガガガガガッ!」という凄まじい地鳴りと爆音が響き渡り、フリフリのレースと巨大リボンをなびかせた『カレンエクスプレス』が迫りつつあるのでした!
現在の状況
| 登場人物 | 状態 | 現在の様子 |
| シオン | 【洞察&警戒】 | 魔物の不自然な動きから「何者かに操られている」と見抜き、二人に警告。 |
| ヒルダ&フィオナ王女 | 【厳戒態勢】 | シオンの分析を聞き、黒幕の存在を警戒しながら魔物の迎撃を継続。 |
| 桜井 鈴&カレン | 【間もなく到着】 | 爆走する『カレンエクスプレス』に乗って、大群の背後から現場へ急行中! |




