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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
平和な日々

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初対面

数日後、突貫工事が続けられていたサウナ予定地には、完成した豪華な建物をバックに、フィオナ王女とシオンが並んで立っていました。


「ふふふ……ついに完成いたしましたわ! これで今日こそ、鈴様と夢のサウナデートが実現いたしますのね……!」



フィオナ王女はウキウキと目を輝かせ、手元のタオルをキュッと握りしめてソワソワ。


シオンも「鈴、喜んでくれると良いが」と笑顔で鈴の到着を待ちわびていました。


ですが――。


「あ! シオンさん、フィオナ殿下! お待たせいたしました!」


遠くから走ってきたのは、ヒルダと、緑のシュシュを揺らした少女・ふうの二人だけ。肝心の鈴の姿はどこにもありません。


「……あれ? ヒルダ、鈴様は……? 鈴様はどちらですの……!?」

がっくりと肩を落として絶望する王女の横で、ふうが元気に一礼しました。


「初めまして! 私、鈴の大親友の『御坂風(ふう)』っていいます! よろしくね!」


「ふう……? もしかして、カサートで噂になっていた神話級のクラフトスキルを持つ天才技師の……!?」


フィオナ王女が目を見開くと、シオンも「えっ、鈴の元の世界のお友達!?」と目を輝かせて一気に興味津々な様子で身を乗り出してきました。


「ええ、鈴とは前の世界からの大親友なの! 二人の噂は鈴やヒルダちゃんから色々聞いてるよ〜」


ふうはニコニコと二人を見つめます。


事前に鈴たちから「あの二人、特に王女様はちょっと……(かなり)重度のストーカー気質だから気を付けてね……」と


聞かされていたため、王女の異常なテンションやシオンの食いつきっぷりにも一切引くことなく、神対応でスルーしてみせたのでした。



一方その頃:我が家(隠しダンジョン)


王女たちが現地で待ちぼうけを食らっていたその頃、鈴は我が家で平和そのものの時間を過ごしていました。


「あははっ! セイナちゃん、待ってですぅ〜!」


「クウーン♪」


カレンの背中にちょこんと乗った鈴は、パタパタと可憐に宙を舞う『シマエナガ姿のセイナ』を追いかけて、ダンジョン内を元気に駆け回っていました!


『ふふ、鈴様! カレンの足でも私を捕まえられませんか〜?』


「あうぅ、シマエナガのセイナちゃん、すばしっこいですぅ……! カレンさん、もうちょっとスピードアップですぅ!」


「ギャルルッ!」


新しい肉球アーマーと赤リボンを誇らしげに光らせたカレンは、鈴を落とさないよう優しく、かつ軽やかにジャンプ!


王都の姫様が現地で「鈴様ぁぁ〜!」と嘆いていることなど露知らず、鈴たちはシマエナガセイナとのほのぼの追いかけっこに夢中になっているのでした。



現在の状況


| 登場人物 | 状態 | 現在の様子 |


| フィオナ王女&シオン | 【待ちぼうけ】| 施設は完成したものの鈴が来ずガッカリ。でもふうと初対面できて興味津々。 |

御坂 風(ふう) | 【神対応】 事前情報(ストーカー)のおかげで、王女たちのハイテンションにも一切引かずに挨拶。 |

| 桜井 鈴&カレン| 【追いかけっこ中】| カレンに乗ってシマエナガセイナを追う。平和すぎてお留守番を満喫。 |

セイナ(シマエナガ) | 【パタパタ飛行】 | シマエナガボディを乗りこなし、鈴とカレンを可愛くあやしながら遊ぶ。 |



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