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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
思いがけない訪問者⁉️

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小さい天使

「カレンさん、暴力はダメですぅぅー!!」




カレンが女神様に向かって鋭い爪を振り下ろそうとしたその瞬間、パタパタパタッ! と、凄まじい羽音と共に、小脇に抱えられていたはずのセイナのぬいぐるみが二人の間に猛スピードで割り込みました。




「お、おやめくださいですぅ、カレン様! このお方はとっても凄い神聖な気配がするですぅ!」




ぬいぐるみの小さな両手が広げられ、パステルピンクの小さな聖なるバリアが展開されます。


カレンは「ぬおっ!?」と驚いて急ブレーキをかけ、突進をピタッと止めました。




「あら……?」




神罰を下すまでもなく、目の前で小さな熊のぬいぐるみが健気に羽を羽ばたかせてホバリングしている光景に、女神様は美しい目を丸くしました。


そして、その愛くるしい姿に一瞬で興味津々といった様子になり、顔を近づけてじーっと観察し始めます。




「ちょっと、これ何かしら? ぬいぐるみが自分の意思で空を飛んで、言葉を喋っているわ……。可愛いじゃない」




「ふにゃぁ……っ、それは、わたしのお友達のセイナさんですぅ……」




カレンの毛並みに隠れながら、鈴が消え入りそうな声で説明します。


女神様は、セイナのぬいぐるみから放たれているパステルピンクのオーラをそっと指先で触れると、フッと納得したように微笑みました。




「なるほどね。私の与えた魔力や世界のシステムじゃなくて……この子から、あなたの膨大な魔力を感じるわ。




あなたが無意識にこのぬいぐるみに魔力を注ぎ込み続けた結果、独自の生命と魂が宿って、こんな風に飛べるようになったのね」






「私が用意したこの世界のルールを越えて、こんな可愛い奇跡を起こしちゃうなんて……。やっぱりあなたをミッツメラルドに転生させて正解だったわ。ふふ、それにしても本当に小さくて愛らしい天使さんね」




女神様に「小さい天使」と褒められ、セイナのぬいぐるみは照れたように短いおててで頭をかきました。


「えへへ……鈴様の魔力のおかげで、毎日おいかけっこができてとっても幸せなんですぅ!」




その様子を見て、カレンもようやく「ガルゥ……(鈴の知り合いで、悪い人じゃないんだね……)」と悟り、そっと鋭い爪を引っ込めて鈴の横でお座りしました。




「ひ、ひぎゃあああ……心臓が止まるかと思いましたぅ……」




カレンの不敬アタックが未遂に終わり、女神様もセイナに夢中になってくれたことで、鈴はヘナヘナとその場に座り込み、安堵のため息を漏らすのでした。




---




現在の状況




| 登場人物 | 状態 | 現在の様子 |




| 女神様 | 【興味津々・納得】 | 鈴の魔力で動くセイナに大興奮。「私のシステム外の生命、面白いわね」 |


セイナ(ぬいぐるみ) | 【照れ・ホバリング】 | 女神様に褒められてパタパタ。「鈴様の魔力は最高ですぅ!」|


| 桜井 鈴| 【腰が抜ける】| 危機を脱して床にペタン。でもまだ神の前なので緊張中。 |


| カレン | 【お座り・警戒解除】| 鈴の横で大人しくなり、女神様をじっと見つめている。 |


| 猫神様&ヒルダ&ミィア| 【ほっと一安心】 | 「カレンが神を殴らなくて本当によかったニャ…」「心臓に悪い主従ですね…」 |




---




セイナが間に割って入ったことで大惨事は回避!





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