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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
サウナを普及させよう

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サウナ普及隊長シオン

「それでは鈴殿、猫神様。わたくしたちはこれより、アステリアの宿屋へ『サウナ支店計画』の直談判へと向かいますわ!」

「鈴殿の聖なるサウナを再現するため、俺の魔導建築の知識をすべてぶつけて交渉を成立させてみせよう」


お茶会を終え、サウナ効果でピカピカにリフレッシュされたシオンとフィオナ王女は、紳士・淑女の礼儀正しさを保ったまま(目はめちゃくちゃ爛々と輝いていますが)、力強く拳を握りしめました。


「ふにゃぁ、お二人とも、お外では絶対に暴走しちゃダメですからねぇ……?」

こうして、やる気満々のサウナ普及コンビは宿屋の主人への直談判のために街へと出発していきました。


ダンジョンに訪れた「最高の静寂」


ダンジョン内にはかつてないほどの完全な静寂が訪れました。


「……行っちゃいましたねぇ、鈴殿」

「行っちゃったニャ。あたしは自分の部屋で、リラックスニャー!」


ヒルダとミィアも、自分たちの部屋へクールダウンしに戻っていきます。

看守の任務を終えたリボンベアのカレンも、ふぁぁと大きなあくびをして、お気に入りのサウナ前ソファで二度寝の体勢に入りました。


つまり、今の鈴の自室の周りには、誰もいません。


「……ふにゃぁぁぁ~~~~~!!! 完全な、完全な引きこもりタイムですぅぅぅ!!」


鈴はベッドへダイブすると、ゴロゴロと転がりながら、腕の中のセイナのぬいぐるみをこれでもかと強くぎゅーっと抱きしめました。


鈴とセイナの、極上のんびり休日


「えへへ、鈴様、お疲れ様でした。本当に静かになりましたねぇ」


ぬいぐるみの中からセイナの優しい声が響きます。鈴が空間創造魔法で新調した部屋の水槽からは、ピュア・アクアの聖水がサラサラと流れる心地よい水音が聞こえ、部屋全体が美しいパステルブルーの光で満たされていました。


「うぅぅ、やっぱりここが私の聖域ですぅ……。シオンさんたちのお相手は、とっても緊張して心臓がバクバクでしたぁ……」

「がんばりましたですぅ、鈴様。はい、お口直しに、冷たいハーブティーをどうぞですぅ」


セイナが霊体になってすっと現れ、街で買ってきたばかりの高級フルーツハーブティーを淹れてくれました。冷たいお茶をコップ一杯飲み干すと、レベル501の魔力で火照っていた鈴の体が一気に内側から潤っていきます。


「はぁぁ……生き返りますぅ……。ねぇ、セイナさん。二人が街で頑張ってくれている間、私たちはこのお部屋で、ずーっとのんびりお喋りしていましょうねぇ……」

「はい、鈴様! 今日は誰にも邪魔されない、私と鈴様だけの特別な休日ですぅ!」


鈴はベッドの上でセイナのぬいぐるみを枕にし、揺らめく水槽の魚(鈴の魔力で作った光の魚)を眺めながら、心からの平穏を噛みしめるのでした。


外でシオンたちが宿屋の主人を相手に「サウナの素晴らしさ」を熱弁し、主人をドン引きさせていることなど、今の鈴は知る由もありません。




現在の状況


| 陣営・場所 | 状態 | 現在の様子 |


| 鈴の自室(本陣) | 【完全なる休日】 | 鈴とセイナ、ぬいぐるみを抱きしめてお茶を飲みつつ完全引きこもり。 |

| アステリアの宿屋| 【直談判中】| シオン・王女が店主を包囲。サウナのプレゼン中。 |

| ヒルダ&ミィア | 【自室満喫】| それぞれ部屋で楽しんでいる |

| カレン| 【熟睡】 | サウナ前のソファで可愛い寝息で|


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「ふにゃぁ……やっぱり我が家が世界で一番安全ですぅ……」


おうちの平和と静けさを満喫する鈴。この極上の休日が、少しでも長く続くことを祈るばかりです……!



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