整った二人
「ふにゃぁぁ……。一時はどうなるかと思いましたけど、ひとまず静かになってよかったですぅ……」
ソファの上でぐったりと「ととのって」いるシオンとフィオナ王女を見届け、鈴はようやく深いため息をつきました。嵐のような大騒動が去り、我が家(猫神様のダンジョン)にようやくいつもの静けさが戻ってきます。
「鈴殿、お疲れ様でした。お二人とも当分は動けないでしょうが、念のため万全を期しましょう」
ヒルダの提案で、今回はカレンがそのまま「看守」としてサウナ前の休憩スペースに残ることになりました。
「クウーン(任せて、一歩でも動いたらお仕置きだからね)」
カレンは大きな体をドサッと横たえ、ととのっている二人を鋭い目で見張ります。その圧倒的な威圧感があれば、二人が正気に戻りかけても大人しくせざるを得ないでしょう。
各々の部屋へ:久しぶりのマイルーム
「それでは皆様、また後ほど。……少し、サウナの熱気で甲冑の中が蒸れてしまったので、部屋で涼んできます……(ほんのりボォッ)」
「あたしも部屋でのんびりしてくるニャー!」
ヒルダとミィアは、鈴が空間創造魔法で作ってくれた待望の「自室」へと戻っていきました。
そして鈴も、自分の部屋へと戻ることにします。
ですが、いつもクッション代わりに抱きしめていたカレンは看守としてお留守番です。
「あぅ……カレンさんがいないと、お部屋でぎゅーっとするものがなくて、ちょっと寂しいですぅ……」
部屋の入り口でうつむく鈴。そんな鈴の様子を見て、半透明のセイナが嬉しそうに微笑みました。
「鈴様! でしたら、私の出番ですぅ! 私が憑依しているこのぬいぐるみを、お部屋に連れていってくださいぃ!」
「あ、そうでしたぁ! セイナさんがいてくれましたねぇ!」
鈴は、セイナの魂が宿っているお気に入りのぬいぐるみを両手で大事そうに抱き抱えました。数日前にこのぬいぐるみをずっと抱きしめていたことで、セイナが超高度な回復魔法【慈愛の抱擁】を覚えたのは記憶に新しいところです。
「ふにゃぁ……やっぱりセイナさんのぬいぐるみは、とっても落ち着きますぅ……」
「えへへ、嬉しいですぅ、鈴様。お部屋の水槽を眺めながら、二人でのんびりお茶にしましょうねぇ」
新設された美しいアクアリウムの光が揺らめく自室で、鈴はぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながら、ようやく心からリラックスした時間を過ごすのでした。
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現在の状況
| 登場人物・場所 | 状態 | 所在地・様子 |
| 桜井 鈴&セイナ | 【極上の癒やしタイム】 | 自室。ぬいぐるみを抱きしめ、水槽を眺めてリラックス。 |
| ヒルダ| 【クールダウン】 | 自室で「羞恥の剣」の熱を冷まし中。 |
| ミィア | 自室。大はしゃぎ。 |
| カレン | 【鉄壁の看守】 | サウナ前。鋭い眼光で二人をロックオン。 |
| シオン&フィオナ | 【ととのい継続中】 | ソファの上。「鈴様……宇宙の真理……」と白目を剥いて脱力中。 |




