最強のストーカー対策完成⁉️
「うぅぅ……早くその黒焦げのお洋服を脱いで、そこのお部屋に入ってくださいぃぃ!!」
鈴の悲鳴のような指示(?)を受け、カレンは巨大な前足でシオンとフィオナ王女の首根っこをひょいと掴みました。そして、抵抗する隙も与えず、温泉エリアの隣に新設された『サウナ室』へと二人を同時に放り込みます。
――バタン! ガチャリ(施錠)。
「な、なんですのここは!? 狭くて木の間調の部屋……って、熱い! もの凄く熱いですわぁー!!」
「おぉ……この濃密な熱気。だが、どこか神聖な魔力を感じる……。グフッ、熱い……!」
1. サウナの洗礼(熱源:ヒルダ)
サウナ室の外では、軍師モードのヒルダが「羞恥の剣」を構えて待機していました。
「……私の破廉恥な姿を、王女殿下や王都の筆頭魔導師に見られるかもしれないなど……そんなの、恥ずかしすぎて、耐えられません……っ(赤面)」
――ボォォォォォォッ!!!
ヒルダの凄まじい羞恥心によって、サウナの熱源である魔石が限界突破のパステルピンクに発熱。サウナ室内の温度は一気に100度を超え、強烈な熱波が二人を襲います。
「ミィア、今ニャ!」
「任せるニャ! 【羞恥の拳・ロウリュ】ニャーッ!!」
ミィアが照れ隠しに叫びながら、熱い魔石にピュア・アクアの聖水をブチ撒けました。
――ゴバァァァァァッ!!!
室内に立ち込める、爆発的な高温スチーム。しかも鈴の水を使っているため、信じられないほどの清涼感と「いい香り」が同時に二人を包み込みます。
「アツい! アツいですわぁぁ! でも……お肌がツルツルになる気がしますわぁぁ!」
「はぁ、はぁ……鈴殿の……聖なる……蒸気……っ! 脳のニューロンが、パステルピンクに染まっていく……!」
2. 水風呂へのドロップイン
十分に変態二人が蒸し上がったところで、カレンがガバッと扉を開け、二人を容赦なく隣の『キンキンに冷えたピュア・アクア水風呂』へと叩き込みました。
「「ひゃうあああああ(冷たい)!!?!?」」
100度のサウナから、一気に10度の聖水風呂へ。
急激な温度差により、二人の脳内に大量の脳内物質が駆け巡ります。
3. そして、初の「ととのい」へ……
数分後。
サウナ室の外にある、カレンの毛並み風ソファ。
そこには、虚空を見つめたままピクリとも動かない、シオンとフィオナ王女の姿がありました。
「……無……。わたくしは、王女……? いえ、わたくしは今、宇宙のちり……」
フィオナ王女は、だらしなく口を開け、完全に魂が抜けたような顔で天井を見つめています。
「……あぁ、数式が、消えていく。鈴殿への愛の方程式が、ただの『心地よい風』と同化していく……。これが……解か……」
シオンもメガネをずらしたまま、完全に脱力してヘニャヘニャのクラゲのようになっています。
初めて体験する「ととのう」という未知の快感の前に、二人の暴走する情熱と執念は完全に消失し、ただの「大人しい廃人」と化してしまいました。
「ふにゃぁぁ……。す、すごい効果ですぅ……。あの二人が、借りてきた猫みたいに静かになってますぅ……」
鈴がカレンの陰から恐る恐る覗き込みます。
「大成功ニャ! サウナ刑、最強ニャ!」
ミィアがVサインを掲げる
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現在のパーティー状況
桜井 鈴:Lv.501
我が家の平和が(一時的にでも)守られ、一安心。買ってきたイチゴのタルトを食べ始める。
シオン&フィオナ王女:【完全にととのい中】
脳内がリセットされ、当分の間は暴走する元気も出ないほどリラックス状態。
ヒルダ:【熱源担当】
「ふぅ……」と汗を拭う。自分の恥ずかしさが世界を救ったことに、また少し照れている(ボォッ)。
カレン:【看守モード】
ソファの横に座り込み、二人が「ととのい状態」から覚めないか鋭い目を光らせている。
「……ふふ、鈴殿。これでこの二人が暴れそうになったら、いつでもサウナに放り込めばいいという『弱点』を握りましたね」
軍師ヒルダの不敵な笑みが響く中、猫神様のダンジョンには、イチゴタルトの甘い香りと、パステルピンクの健康的な湯気が静かに漂うのでした。
【最強のストーカー対策:サウナ、ここに確立!】




