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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
サウナを普及させよう

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サウナ❓

「もう、これじゃあお部屋がカビだらけになっちゃいますぅ!!」


真っ白な湯気の中で、鈴は必死に杖を振りました。ヒルダの「羞恥の剣」とミィアの「羞恥の拳」から出る熱気が、鈴の放つ「ピュア・アクア」と混ざり合い、リビングは完全に視界ゼロの超高温地帯。


「鈴殿ぉ……っ、もう、恥ずかしくて……限界、です……(ボォッ!)」

「あつっ! 湿気で毛並みがしなしなで、もう嫌だニャ……(ドッカン!)」


このままでは我が家が崩壊すると察した鈴は、一気に魔力を練り上げました。


1. 空間創造・各部屋専用水槽!


「……各お部屋に、熱を吸収する巨大な水槽を作りますぅ!! 【空間創造・アクアリウム・ルーム】!!」


鈴が指を鳴らすと、各個室の壁一面に、クリスタルよりも透明度の高い巨大な水槽が出現しました。これで、誰かが恥ずかしがって発熱しても、水槽の冷たい聖水が熱を吸収してくれるはずです。


「……ふぅ。これで一安心ですぅ。……というか、今のリビング、まるでサウナみたいですねぇ」


鈴がポツリと漏らした言葉に、霧の中でぐったりしていた一同が反応しました。


「……さうな……?」

「なんニャ、その美味しそうな名前は?」


「……えっ? あ、そういえばこの世界にはないんでしたっけ……。サウナっていうのは、わざと熱い蒸気の中にいて、汗をいっぱいかいてから、水風呂に入って『ととのう』……とっても気持ちいい場所のことですよぉ」


2. 禁断の「サウナ専用ルーム」誕生!


「ととのう……? よく分かりませんが、鈴殿が気持ちいいと言うのなら、それは聖なる儀式に違いありません」

「あたしも、この熱気でなんだか体がポカポカして、悪い気はしないニャ……」


みんなの興味津々な様子を見て、鈴の人見知りなサービス精神が刺激されました。


「……よしっ。どうせなら、温泉のすぐ隣に専用のお部屋を作っちゃいますぅ!!」


鈴は再び杖を掲げ、温泉エリアの隣に新たな空間を切り拓きました。


サウナ室:香りの良い木材で囲まれ、中央には熱した魔石(シオンの魔力残滓から生成)が積まれている。

水風呂:鈴のピュア・アクアを極限まで冷やした、キンキンの水槽。

ととのいスペース:カレンの毛並みのようなフカフカの椅子が並び、セイナが冷たい飲み物を用意できるカウンター付き。


「……できましたぁ! これが『人見知り聖女の隠れ家サウナ』ですぅ!!」


現在の状況


| 施設・人物 | 状態 | 備考 |


| 各個室| 【水槽完備】 | ヒルダがどれだけ照れても、水槽の魚が温まるだけで済みます。 |

| サウナ室| 【稼働開始】 | 「羞恥の剣」で熱源を確保。薪いらずのエコ設計。 |

| ミィア | 【初サウナ中】 | 「熱いけど……なんだか癖になるニャ……」と茹でダコ状態。 |



「……ふにゃぁ。……でも、よく考えたら、みんなでサウナに入るのって……裸のお付き合い……。……ひ、ひぎゃあああ! 恥ずかしいですぅぅ!!」


結局、自分が一番恥ずかしがってサウナの温度を爆上げしてしまう鈴。

ダンジョンの奥深くで、今日もパステルピンクの健康的な蒸気がモクモクと上がっているのでした。



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