メタリィラビットの進化系⁉️
「ふにゃぁ……! 依頼も終わりましたし、早く帰ってお昼寝……」
鈴がカレンのフカフカな背中に揺られながら帰路につこうとした、その時です。
「オォォォォォォォォン!!!」
近くの洞窟から、地響きのような、人の叫びとも魔物の咆哮ともつかぬ凄まじい声が響き渡りました。森の鳥たちが一斉に飛び立ち、辺りの空気がピリリと緊張感に包まれます。
「な、なんですかぁ!? 今の恐ろしい声はぁ……っ!」
「……ただならぬ気配ですね。鈴殿、放っておけばアステリアの街に被害が出るかもしれません。調査に向かいましょう」
「そうニャ! あたしたちがいれば大丈夫ニャ。カレン、行くニャ!」
鈴は震えながらも、仲間たちと共に声のした洞窟へと足を踏み入れました。
遭遇:銀色に輝く超速の脅威
洞窟の奥、ぼんやりと青白く光る空間に、それはいました。
全身が液体金属のように銀色に輝く、巨大なウサギ型の魔物。本来なら防御力が高いだけの「メタリィラビット」ですが、その個体は禍々しい杖のような角を持ち、全身から魔力が溢れ出しています。
「あれは……メタリィラビットの進化系統、【ソーサリーメタリィラビット】ですぅ! 防御力だけじゃなくて、魔法も使えて、しかも……!」
セイナが言い終える前に、銀色の影が**シュンッ!と掻き消えました。
「速いニャ!?」
ドォォォン!
ソーサリーメタリィラビットが放った雷撃魔法が、鈴のすぐ横の岩壁を粉砕します。
赤面爆炎、空を切る
「ひ、ひぎゃあああ! 狙われてますぅ! こうなったら……恥ずかしいですけど、一気にやっちゃいますぅぅ!!」
鈴は真っ赤な顔をして杖を構えました。レベル499の魔力を一気に練り上げ、自身の羞恥心を燃料に変えた最大火力の魔法を放ちます。
「……見ないでくださいぃぃ!! 【赤面爆炎】!!」
ゴォォォッ!! と、洞窟全体を焼き尽くさんばかりの巨大なパステルピンクの爆炎が放たれました。しかし――。
「……えっ!? い、いないですぅ!?」
ソーサリーメタリィラビットは、爆炎が着弾する直前、残像を残すほどの超スピードで天井へと跳躍。そのまま壁を蹴り、鈴の背後へと回り込んでいました。
「クゥーン!(鈴、後ろだよ!)」
カレンが鋭い爪で迎え撃とうとしますが、相手は物理無効に近い硬度と回避力を併せ持っています。カレンの爪が銀色の体にかすり、キィィィン! と高い金属音を立てて弾かれました。
「ふにゃぁぁ……! 速すぎて、私の魔法が全然当たりませんぅぅ!! 止まってくださいぃぃ!!」
「あ、危ないです鈴様! また魔法をチャージしてますぅ!!」
銀色のウサギは空中でクルリと回転しながら、角の先に不気味な光を溜め始めました。物理は効かず、魔法は当たらない。鈴たちは絶体絶命のピンチ(?)に陥ります。
現在の状況
| 登場人物 | 状態 | 備考 |
| 桜井 鈴 | 【パニック】 | 赤面爆炎を連発するも、全部かわされて息切れ気味。 |
| ソーサリーメタリィラビット | 【余裕】 | 超スピードで洞窟内を跳ね回り、魔法を乱射。 |
| カレン| 【防戦】 | 鈴を庇って立ちはだかるが、攻撃が通らない。 |
| セイナ| 【分析中】 | 「どこかに弱点が……あ、ありましたぁ!」 |
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「……鈴様! あのウサギ、速すぎて目で追えませんが、魔法を撃つ瞬間だけ一瞬だけ動きが止まりますぅ!」
「……そ、そんな一瞬、私には無理ですぅぅ!!」
泣きべそをかく鈴。果たして、この「見えない・当たらない・硬すぎる」ウサギをどう攻略するのでしょうか!?




