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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
新たな仲間はゴースト⁉️

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鉄壁の守護者

「ひ、ひぎゃあああ! シオンさん、近いですぅ! 離れてくださいぃぃ!!」


ギルドのど真ん中でシオンに詰め寄られ、鈴の羞恥心は早くも沸点寸前。見かねたヒルダが、ギルドマスターの元へ猛然と詰め寄りました。


「マスター! この男の行為は明らかにハラスメントです! 冒険者としての品位を著しく汚す行為、出入り禁止処分を要求します!」


しかし、ギルドマスターは困ったように頭を掻きました。

「いや……そう言いたいのは山々なんだが、シオンはこう見えて実力者でな……。実害がない以上、ただの『熱烈すぎるファン』というだけでは、出禁にするまでの規則がないんだよ……」


「そんな……! 法律の壁が厚いですぅ……っ!」


絶望する鈴。シオンは勝利を確信したように、不敵な笑みを浮かべて一歩踏み出し、懐から分厚い束を取り出しました。

「ふふふ、法は俺の味方だ! さあ、鈴! ギルドの外へ出よう。あんたのために夜なべして書き上げた、特製魔導論文集(全30巻)をじっくりと……」


「い、嫌ですぅぅ!!」


鈴は泣きながらギルドの扉を蹴り開けて飛び出しました。追いかけようとするシオン。……しかし、扉の外で彼を待ち受けていたのは、巨大な「ピンクの影」でした。


守護獣カレン、動く


「――グルルルゥ……ッ!!」


地響きのような唸り声と共に、シオンの目の前に立ちふさがったのは、巨大な魔物リボンベアのカレンでした。愛らしいはずの「リボンをつけたクマ」の姿ですが、その巨体はシオンを見下ろすほどに大きく、主を泣かせる不届き者に向ける眼光は鋭く光っています。



シオンが足を止めた瞬間、カレンは丸太のような太い腕を振り上げ、シオンの鼻先数センチの地面を「ドォォォン!」と叩き割りました。「これ以上進んだら、ペシャンコだぞ」という無言の圧力です。


「ヒッ……! か、カレン殿……落ち着いてくれ、……」


「いや、客観的に見て怪しすぎるニャ」

ミィアがカレンのモコモコした頭の上に飛び乗り、シオンを見下ろします。


「カレンは鈴の護衛だニャ。あんたみたいな変態を通すわけないニャ! さあ、カレン、思いっきり威嚇してやるニャ!!」


「ガァァァァァッ!!!」


カレンが至近距離で咆哮を放つと、あまりの風圧とリボンベア特有の重圧プレッシャーに、シオンの腰が砕けました。


「う、うわあああああ!? 鈴ぅぅ! 俺は諦めないぞぉぉぉ……っ!!」


シオンは這々の体で、蜘蛛の子を散らすように路地の奥へと逃げ去っていきました。


---




「ふにゃぁ……。カレンさん、ありがとうございますぅ……。本当に助かりましたぁ……」


鈴はカレンのフカフカしたお腹に顔を埋めて、ようやく落ち着きを取り戻しました。


| 登場人物 | 状態 | 備考 |


| 桜井 鈴 | Lv.499| 精神的ダメージは甚大。 |

| カレン | 【リボンベアの矜持】 | シオンを追い払い、満足げに鼻を鳴らす。 |

| シオン | 【トラウマ加速】 | 「次は……空から近づくしかないか……」と反省の色なし。 |

| セイナ | 【応援】 | 鈴の影で「カレンさん、かっこいいですぅ!」と拍手。 |


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