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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
新たな仲間はゴースト⁉️

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鈴冒険者剥奪の危機

「……ただいま戻りましたぁ、鈴殿」

「もー、あの変態魔導師しつこすぎニャ! 追い払うのに一苦労だったニャ……」


ヒルダとミィアがダンジョンに帰還すると、鈴はセイナ(ぬいぐるみ姿)を抱きしめたまま、ホッと胸をなでおろしました。しかし、二人の表情はどこか晴れません。


「……あの、鈴殿。ついでに冒険者ギルドに寄って情報を仕入れてきたのですが……少々、困ったことになっています」


ヒルダが真剣な面持ちで切り出しました。


冒険者資格の危機!


「えっ……困ったこと、ですかぁ?」


「そうニャ! 鈴の『冒険者ランク』が、このままだと剥奪されちゃうかもしれないんだニャ! ギルドの規約で、一定期間なんの依頼もこなしてないと、幽霊会員として登録が消されちゃうらしいニャ!」


「ひ、ひぎゃあああ!? そ、そんなの困りますぅ!! 私、一応レベル479ですけど、肩書きがなくなったらただの『引きこもり少女』になっちゃいますぅ!!」


鈴はガタガタと震え出しました。せっかく手に入れた冒険者の証。それがなくなるのは、彼女にとって社会との唯一の繋がりを断たれるような恐怖でした。


「……仕方ありません。恥ずかしいですけど……外に出て、何か依頼を受けなきゃですねぇ……」


鈴は涙目になりながら、しぶしぶと重い腰を上げる決意をしました。


---


一方、王都セントシャイア:王宮の広間


その頃、豪華絢爛な玉座の前では、フィオナ王女が深々と頭を下げ、父である国王から烈火のごとき説教を受けていました。


「フィオナ! 休暇と称してアステリアへ行き、港町ヒトミノジにも行ったそうだな

長期間不在にするとは! 王族としての自覚が足りん!!」


「……う、うぅ、お父様……。ですが、わたくしはそこで、……鈴様に出会ったのですわ! あの尊いお姿を、お父様にも見せて差し上げたかったくらいですわ!」


「ええい、黙れ!公務を疎かにするなど許せん! しばらくは外出禁止だ。王都でしっかりと礼儀作法を叩き直してやる!!」


「そんなぁー!! 鈴様に……鈴様に会いに行けないなんて……わたくし、枯れてしまいますわぁぁ!!」


王女の悲鳴が王宮に響き渡りますが、厳格な国王には届きません。彼女はしばらく、豪華な檻(自室)に閉じ込められることになってしまいました。


---


現在の状況


| 登場人物 | 状態 | 備考 |


| 桜井 鈴| 【外出準備中】| 冒険者資格維持のため、しぶしぶギルドへ。 |

| セイナ | 【同行準備】| 鈴の影に潜んで、一緒に外へ出ることに。 |

| フィオナ王女 | 【謹慎処分】 | 王都で絶望中。「鈴様ぁ……」 |

| シオン | 【潜伏中】 | ギルドの近くで「鈴が出てくる」のを張っている可能性大。 |


---


「……ふにゃぁ。……外に出るなら、なるべく目立たない、地味な依頼を選びますぅ……」


鈴はフードを深く被り、セイナを懐に隠して、久しぶりの「お仕事」へ向かうのでした。



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