表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
新たな仲間はゴースト⁉️

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

137/143

私あの人と友達になれそうです❓

「なんだか外が騒がしい気がしますぅ」


鈴は嫌な予感がして目を覚ましました。猫神様の鏡(監視モニター)を覗き込むと、そこには岩壁にへばりついて、じりじりと壁をなめるように調査している不審な男の姿が。


「……あ。やっぱりシオンさんですぅ。懲りない方ですねぇ……」


「ニャ! あの変態魔導師、また来たのかニャ!?」

「……やれやれ、アステリアの宿に大人しく泊まっていると思ったのですが」


ミィアとヒルダも呆れ顔で画面を覗き込みます。しかし、ここは「猫神様のダンジョン」。鈴たちの本当の我が家であり、その存在が世間にバレるわけにはいきません。


「鈴殿、ここは私とミィアで追い払いましょう。隠れ家の場所を悟られないよう、少し離れた場所に先回りします」


「お願いしますぅ! 私とセイナさんは、念のため奥で隠れてますねぇ」


---


外:岩壁の前


シオンは、陶酔したような表情で分析していました。


「間違いない……この純度、この高密度の魔力……鈴の魔法だ。この壁の向こうに、彼女の聖域エデンが……!」


「……おい、そこで何してるニャ? この壁磨き変態男」


「なっ!?」


シオンが驚いて振り向くと、そこには腕を組んだミィアと、腰の剣に手をかけたヒルダが、いつの間にか立っていました。


「あ、あんたたちは…… なぜこんな場所から現れた!?」


「それはこちらのセリフだ。シオン殿、貴殿ほどの魔導師が、ただの岩壁を相手に朝から何をされている。王女殿下と共に王都へ帰ったのではなかったのか?」


ヒルダの冷徹な視線に、シオンは一瞬ひるみますが、すぐに胸を張って言い返しました。


「ふん、俺は鈴の真理を追究する者だ! この壁から漏れ出す魔力の残り香を辿れば、必ずや隠れ家を……」


「ここはただの行き止まりだニャ。あんた、疲れすぎて幻覚でも見てるんじゃないかニャ?」

ミィアが鼻で笑いながら、わざとらしく壁をコンコンと叩きます。



「ほら、さっさと街に帰るニャ! これ以上ここを汚すと、あたしが爪とぎの刑に処すニャ!!」


「くっ……! だが、俺の魔導計算によれば……!」


ヒルダが静かに一歩踏み出し、凄まじい威圧感を放ちました。

「シオン殿。これ以上、我々の主の静寂を乱すというのなら……手加減は致しかねますよ?」


「……ちっ。今日は引いてやる。だが覚えておけ、俺は諦めないぞ! 鈴の残り香がある限り、俺の親衛隊としての使命は終わらん!!」


シオンは吐き捨てるように言うと、未練たらたらに壁を一度振り返ってから、アステリアの街の方へと走って逃げていきました。


---


ダンジョン内部:隠密作戦成功


「ふぅ……。なんとか行ってくれましたねぇ」


結界の陰でセイナ(ぬいぐるみ)を抱きしめながら様子を伺っていた鈴は、大きなため息をつきました。


「……あの、鈴様。あのシオンというお方は……なんだか、私と同じくらい『執着心』が強い気がしますぅ……。ある意味、お友達になれそうですぅ……っ」


「ひ、ひぎゃあああ! セイナさん、あんな人と友達になっちゃダメですぅぅ!! 恥ずかしい方向性が違いすぎますぅぅ!!」


鈴の絶叫が、今日も平和(?)なダンジョンに響き渡るのでした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ