もじもじするぬいぐるみ
「ふにゃぁ……。でも、ずっとお魚さんの中にいるのは、やっぱり危ないですぅ。いつか本当に、誰かが猫さんと間違えて……あぅぅ、想像しただけで怖いですぅ!」
鈴は魚の姿で震えているセイナさんのことが放っておけず、オドオドしながらも一生懸命に考えました。
「もっと、誰も食べようとしなくて……ふわふわで、隠れていても恥ずかしくない場所があればいいのに……っ!」
その切実な願いが、レベル479の膨大な魔力と共鳴しました。再び【空間創造魔法】が無意識に発動します!
新しい「依り代」の誕生
鈴の手の中から、パステルピンクの光が溢れ出しました。光が収まると、そこには鈴の魔力で編み上げられた、大きなリボンをつけた「淡い桃色のクマのぬいぐるみ」がポコッと出現しました。
「わぁ……! これなら、とっても可愛いですぅ! ここなら誰も食べたりしませんし、ふわふわですよぉ!」
「……あ、あの……。そ、そんなに可愛いものに入ってもいいのでしょうか……? 恥ずかしいですけど……お魚さんよりは安心できそうですぅ……」
魚の中から、おずおずとセイナの霊体が這い出してきました。彼女が恐る恐るぬいぐるみに触れると、吸い込まれるようにしてその中へ。
「……ふかふかですぅ……。これなら、お顔を隠しても変じゃありません……っ」
ぬいぐるみが自らリボンを顔の前に持ってきて「いないいないばあ」のような格好をすると、セレーナはすっかりその新しい体が気に入った様子で、もじもじと動いて見せました。
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我が家への帰還:猫神様のダンジョンへ
「よし! 憑依先も決まったことだし、今度こそ本当に帰るニャ!」
猫神様がワープ床を起動させると、鈴一行、そして新しく仲間(?)になったぬいぐるみ姿のセレーナも一緒に、光の中に包まれました。
シュンッ!
一瞬の浮遊感の後、一行は懐かしの「猫神様のダンジョン」へと舞い戻りました。
「ただいま戻りましたぁ……! ふにゃぁ、やっぱりここが一番落ち着きますねぇ……」
鈴はカレンの横に座り、膝の上に「ぬいぐるみ」を乗せて、ホッと一息つきました。
| 登場人物 | 状態 | 備考 |
| 桜井 鈴 | Lv.479 | 【帰宅完了】自分の家でリラックス。 |
| セイナ | 【ぬいぐるみ憑依】| 鈴の膝の上で、リボンの隙間からおどおど外を覗いている。 |
| 猫神様| 【満足】| 「賑やかになって、さらに楽しくなりそうだニャ!」 |
| カレン | 【見守り】 | 新しい仲間を優しく鼻先でツンツンして歓迎。 |
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「……ふふっ。今日からここが新しいお家ですよぉ。……あ、でも、時々ヒトミノジの別荘にも遊びに行きましょうねぇ!」
鈴の優しい声が、暖かなダンジョンの広間に響き渡りました。大冒険とリフォーム、そして新しい出会いに満ちた鈴の休暇は、こうして賑やかな大団円を迎えるのでした。




