魔物の異変❓
「ふにゃぁ……。洞窟が広くなって、とっても歩きやすくなりましたね、カレンさん。……でも、なんだかあっちの方から、賑やかな音が聞こえてきますぅ……?」
鈴一行が、パステルピンクにリフォームされた洞窟の奥へとさらに進むと、そこには異様な光景が広がっていました。
洞窟の広間:リボン・ゴブリン軍団
「……ギギッ? ギギャッ!!」
現れたのは、数百体ものゴブリンの群れ。しかし、本来なら薄汚れた腰布一枚のはずの彼らが、なぜか全身リボンまみれだったのです! 棍棒には可愛いフリルのリボンが巻き付けられ、頭にはピンクのボウタイ、さらには腰布までレース仕様……。
「……ニャ、ニャんだこれ……。鈴の魔力が漏れすぎて、魔物の生態系まで『乙女チック』に書き換えちゃったのかニャ!?」
「ひ、ひぎゃぁぁぁ! 私の趣味が、ゴブリンさんにまで伝染しちゃいましたぁぁ!! 恥ずかしい、恥ずかしすぎますぅ!!」
カレンの困惑
「……クゥ?(……えっ、これ、叩いていいの?)」
先ほどまで無双していたカレンが、ピタリと動きを止めました。可愛いリボンをまとっているゴブリンをどう攻撃していいか分からずオロオロしています。
「あ、カレンさん、無理しなくていいですよぉ! ……ヒルダさん、ミィアさん、私……恥ずかしさをぶつけて、あの方たちを静かにさせますぅ!!」
鈴一行の無双:リボン・パニック
「……仕方がありませんね。カレン様がお休みなら、私たちが道を切り開きましょう!」
「鈴、行くニャ! 加減はしないニャ!!」
鈴は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら
「もう、リボンだらけのゴブリンさんなんて見たくないですぅ!
赤面爆炎
ドォォォォォン!!
鈴が放った赤面爆炎が、リボン・ゴブリンたちのど真ん中で炸裂! ゴブリンたちが次々と消し炭に。
「はぁっ!!」
「ニャーーー!!」
ヒルダの鋭い剣閃と、ミィアの超高速の爪が、リボンを切り裂きながらゴブリンたちを無力化していきます。数は多いものの、鈴の魔力で半ば「無力化(メロメロ状態)」されているゴブリンたちは、鈴たちの敵ではありません。
「……ふぅ。……なんだか、倒しているというより、お掃除している気分ですぅ……」
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その頃:聖地巡礼中の親衛隊
一方、少し遅れて「鈴パレス(元洞窟)」に到着した二人は、本来の「お姉様をお守りする」という目的を完全に忘却していました。
「……見てください、シオン! この壁の質感、お姉様の純粋な心そのものですわ! ああっ、このリボン型のシャンデリアから滴る魔力の雫……! 聖水として回収しなくては!!」
「……素晴らしい。……この空間構造、非ユークリッド幾何学に基づきながらも、乙女心を加味した独自の定数が組み込まれている……。……分析、分析だ! 洞窟の壁を削って持ち帰るぞ!!」
二人は壁に頬ずりをしたり、魔法の粉を収集したりと、もはやただの熱狂的なファンと化していました。
現在の状況
| 登場人物 | 状態 | 備考 |
| 桜井 鈴 | Lv.479 | 【余裕の勝利】「ゴブリンさんも、リボンをつければ可愛……くないですぅ!」 |
| ヒルダ&ミィア | 【順調】| 大量のゴブリンを、流れるような連携で一掃。 |
| カレン | 【見学中】 | リボン付きの敵を倒すのに、まだ少し抵抗がある様子。 |
| 親衛隊(王女&シオン) | 【聖地巡礼】 | 洞窟の壁や空気を全力で収集。完全に職務放棄。 |
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「……ふにゃぁ。やっと静かになりました。……あ、カレンさん、そんなに落ち込まないでください。リボンが一番似合うのは、やっぱりカレンさんですよぉ!」
鈴が優しく撫でると、カレンは「クゥ~ン♪」と嬉しそうに鼻を鳴らしました。




