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RP24 可愛いけれど、それはそれ・・・・・

転勤のため、全く書けませんでした。

 某、日本海側の漁村。

 夏休みに入り、バカイダー+5人は、秋山先生の命によりここに呼ばれた。

 夏休み初日、メール一本で。

 しかもバカイダーは現地集合。

(君ら、足があるんだろ?じゃ、自力で来て。残り5人は先生の車で連れてくから。)

先生の愛車のミニバンは、6人乗りらしい。

(事故だけは起こさないように)

そうして、指定された、温泉の施設の駐車場に、俺たち4人はいる。

まあ、札幌から2時間弱くらいなので、まあ、いいけど。

 俺たちバカイダー4人衆は、いつものようにアスファルトに座り込み缶コーヒーを4人そろってあおった。

っして、コーヒーを嚥下しようとしたとき聞きなれた、排気音が、耳にはいってきた。2stだが、パラツインでも、Ⅴ4でもシングルでもない。

そう、あの、音だ。

2サイクル、スクエア4。

はたして、見慣れたシルバーのバイクが駐車場に入ってきた。

「え、あれ、ガンマ400じゃない?」

「お、ほんとだ・・あれ、あのガンマ・・・」

「え、ゆい姉さんじゃないか?!」

ゆい姉の400ガンマは俺たちの目の前で停車した。

シルバーの車体が日に照らされてまぶしい。

エンジンを切ると、ゆい姉はヘルメットを脱ぎミラーのかけた。

「おはよう、たくちゃん!初めまして、物工研の皆さん。私、たくの従姉のゆいです。よろしくね」

白い歯がこぼれるように笑うゆい姉。

松本も跡部もでれでれだ。

「えっと、なんでここに?」

「ああ、私も参加するから。」

「は?」

「秋山から頼まれたの」

「先生に?」

「そう、秋山は私の担任だったからね」

「ああ~・・・そうなんだ」

そっか、ゆい姉は高校のOGだったな・・・・。

「それにしても、よくバイトする気になったわね~、きみたち」

「え、バイトなの?」

「え、聞いてなかったの?」

『はい』

ブロローン

その時駐車場に、ミニバンが一台入ってきた。

黒いミニバンは俺たちの方へと向かってきた。

そして、ゆり姉のバイクの向こうに停まった。

助手席と、後部のスライドドアが開くと、まなかたちが降りてきた。

(麻美)「いや、けっこう遠いねぇ~」

(肇)「そうだね・・・」

「あ、タッくん、お待たせ」

「いや、俺も今着ついたとこ。」

(秋山先生)「じゃ、いこうかぁ~」

運転席から降りてきた先生は、気のない声で、そう告げると、サッサと歩き始めていた。

(誠)「あの、先生、どこに行くんですか?」

誠の声に足を止める先生。

「ああ、そこ。目の前のそこ」

と、目の前の建物を指さし、顔だけ振り返り、そう宣った。

「うん、そうよ。この温泉施設でバイトするの。先生の親戚が経営してのよ」

ゆい姉が補足説明を行う。

俺たちは顔を見合わせ、とりあえず先生の後に続いていった。



「あっちゃん(麻美)!桐の間にビール5本!」

「はぁーい!」

「たっちゃん(俺のこと)レストランの掃除はじめっぞ!2,3人呼んできて!」

「あ、はい!」

「明日の朝食用の野菜足りねーなぁ・・・ゆいちゃん(ゆい姉のこと)、軽トラで取ってきてけれ!勝っちゃんには電話しとくから!」

「はーい」

夏休み・・・。こんな田舎の温泉施設だが近くに海水浴場もあるせいで、暑いうちは毎年満室になるそうだ。そう、秋山先生はこの繁忙期のためのバイトを毎年連れてくる役なんだそうだ。平成の初め頃建て直したこの温泉ホテルは、まだ、きれいさを保っている。厨房や宴会場、レストラン、いずれも手入れが行き届いている。

「ほら、ボケっとしとらんで、手、動かして!」

「あ、はい。すいません・・・」

ビュッフェスタイルの夕食会場。けっこう広いんだよなぁ・・・。

俺たちは黙々と掃除を進めた。



「ああぁー!!・・・疲れた・・・」

誠が大きな声をだす。

俺たち臨時バイトは大部屋2つに男子と女子に別れて過ごす。

(誠)「おう!お帰り!」

(松本)「お疲れさま・・・」

誠と松本は今日は非番。休みだった。

(跡部)「なあ。どうだった?ビーチ」

(誠)「ああ・・・うん、それが・・・」

(松本)「・・・・・・・それがね・・・」

なぜか2人とも困ったような苦笑いを浮かべた。

「ひょっとして・・・・・・」

『ああ・・・』

(肇)「だから、やめとけって言ったのに・・・・」

ナンパ目的で海水浴場に向かった誠と松本は・・・どうやら、同じく休みだった、美香と桑原に見つかったらしい。

「行く場所なんてあそこ(海水浴場)しかないんだから・・・鉢合わせるにきまってるだろう・・・」

(誠)「いや鉢合わせっていうか・・・・」

(松本)「うん・・・ごめん、止めればよかったよ・・・」

『?』

(誠)「いや、おれが、声かけたの・・・・ひとみちゃんだったんだ・・・」

『は?』

(誠)「いや、だって、後ろ姿で・・その・・・・・・水着だったし・・・・そ・わからなかったんだよ・・・」

(松本)「で、ひとみが、大声で「美香ちゃーーん!わたし。誠くんにナンパされちゃったぁーー!」って言っちゃって・・・・」

肇と俺は思わず目をつぶって頭を抱えた。

(誠)「で、4人で遊んだんだけど・・・・美香さ・・・一言も口をきいてくれんのだが・・・・」

「だから・・・やめとけって言ったのに・・・ま、自業自得だな・・・」

(跡部)「で、ひとみは?」

(松本)「ひとみ・・・最後まで、こすってたよ、ナンパの件・・・爆笑しながら・・・」

俺たち男子は・・苦悶の表情を浮かべた。

「なんか、松本と跡部が、桑原を恋愛対象にしないのが・・・わかるよ・・・・」

皆が、一様に頷いた。

バイトが始まって、一週間。仕事にも慣れ俺たちは、こんな話ができるくらい余裕ができた。始まった当初は、疲れて倒れるように寝ていたのだが。

(誠)「たくは、明日休みだろ?なにすんだ?」

「ああ、まなと、このあたり、走ってみようと思って。」

(跡部)「あ、一年たったんだ!おめでとう!」

(肇)「一年?」

(松本)「ああ、2輪はね、免許取得一年経たないと2人のりできないんだ」

(誠・肇)「へぇ~」

「じゃ、そーういうわけで、寝ようぜ・・・」

新年度のため、大変忙しくすごしました・・・・。

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