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【SS】幸せの分散はもう終わり、置いて行かれる女の子たち〜本気の恋でLINEを消した日 ~僕らの傷跡~彼の甘い洗脳、歪んだ溺愛から救ってください  作者: 水波瀬 凪
【第一章】幸せの分散はもう終わり、置いて行かれる女の子たち〜本気の恋でLINEを消した日

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9人目~【遥希の嫁候補、優芽】引力、磁石、魔力、お互いに必要な悪魔の毒?

わたしは、凪くんの親友、遥希はるくんの彼女だ。


きっとまわりから見れば、幸せそのものに見えるんだろうな。


でも、凪くんとわたしの間には、言葉にできない


「磁石のような引力」


「魔力、かな?」


があった。



わたしは、はるくんを愛している。


結婚も考えている。


別れる気なんて欠片もない。


みじんこもない!


「みじん、だろ」


凪くんに突っ込まれそう。



はるくんがいるのに、凪くんという


「悪魔の毒」


に惑わされ続ける自分を知ってる。


凪くんもまた、そんなわたしの矛盾した想いを理解してるんだと思う。


だから、つけこまれるんだけど。



凪くんは、はるくんが好きで、はるくんの幸せも願ってるはずなのに


「壊れそうなあやうさ」


を眺めることに、倒錯したなにかを感じているんじゃないかって思ってる。



でも最近になり、彼女である結菜ちゃんから、かなりの条件を出されてた。


わたしとのLINEも禁止されたみたいだ。



「LINEを消しても切れてないんだよ」


いまはインスタグラムのDM通知が鳴る。



『優芽、相談があるんだ』


わたしはたぶん、凪くんにとって「毒」


それは結菜ちゃんと別れるための存在ではなく、結菜ちゃんとの生活を維持するために


「毒を摂取し続けなければならない」


めちゃくちゃ歪んでる依存先なのだ。



そして無意識ながら、きっとわたしも、凪くんと同じ、凪くんの「毒」が必要なのかもね。




わたしは、そのメッセージを見つめる。


はるくんの顔が頭をよぎる。



本来なら無視すべきだ。



『……いいよ、少しだけなら』


送信ボタンを押したあと、わたしはスマホを伏せた。


はるくんには言わない。


結菜ちゃんにも言わない。


たぶん、凪くんにも、言わない。



それなのに。


わたしたちは誰よりも、自分たちが何をしているのか知ってる。


「ごめんね」


誰に向けた言葉なのか、自分でもわからなかった。



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