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一瞬龍王の声が出たものの、呆気なく鱗は取れ、メイリンの口元におさまっている。

メイリンは大丈夫かとたずねたかったが、それで言葉を発することはできなかった。

龍王と目が合い、すぐに口付けが落とされる。

それと同時に龍心はメイリンの口の中に入り込み、絡み合う舌の間で花びらのように舞う。

龍王の唾液がメイリンの口の中に注ぎ込まれ、龍心は奥へと注ぎ込まれた。

こくり。

少し飲み込み辛い龍心をなんとか飲み込み終えると、メイリンは自分の中に落ちて行く龍心の感覚を感じる。

それは以前に間違えて飲んでしまった酒が熱を帯びながら身体を通る感覚に似ていた。

しかし、龍心は固形物であり、時折引っかかるような違和感があった。

それを力でねじ込む様な強い何かを龍王が注ぎ込む。

メイリンは息ができずに溺れそうになり、そのたびに龍王は口を離し息をする時間を作った。

そしてまたメイリンに注ぎ込む。


「…苦しくないか?」


龍王に聞かれて息をするのに精一杯でメイリンは直ぐに応えられなかった。


「大丈夫…です…」


まだ、我慢はできる。

苦しいは苦しかったが、流し込まれる何かによって満たされている感覚もある。

そして接吻の所為か不安よりも多幸感の方が強かった。

メイリンのその言葉に龍王はまた接吻を再開する。

メイリンの中に溜まっていく何かは温かくて悪い感じはないが、いかんせん量が多く、メイリンという袋をぱんぱんに張り詰めるほどに満たしていくのだ。

もう無理だという所まで入れ込み、落ち着くのを待ってまた限界直前のところまで注ぎ込む。

それはメイリンの中を無理に拡張している様な感覚だった。

何度かそれを繰り返すうちに、メイリンは酸欠で失神してしまった。

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