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「無理をさせてしまったな。」
微睡みの中で聞こえる愛しい人の声は何にも勝るほどの幸せの目覚めへと誘う。
龍王は朝の日差しの様に柔らかな光に包まれていた。
「ハクレン様は…大丈夫でしたか?」
メイリンは龍心の生えていた龍王の首元を見る。
龍王はその視線に気づき、首元を見せる様に顔を上げた。
「これこそが番を得た証拠だ。」
血の滲んだ跡の残る喉を龍王は誇らしげに見せる。
その痛々しさにメイリンは伸ばしかけていた手を止めた。
龍王はその手を取り、傷跡に這わせる。
「そして、これがメイリンが私の番になった証拠だ。」
もう片方の手の指で龍王はメイリンの合わさった襟の奥を開くように胸元へと這わせた。
メイリンの胸元が微かに薄紅色に光っている。
「もう少し馴染めば龍心が顔を出す。」
龍王は愛おしそうにそれを眺めていた。
メイリンはハクレンの番である証拠が嬉しいと同時に羨ましく感じる。
「私も龍心があれば…」
龍王の肌けた胸元は白く美しい肌が顔を出していた。
我儘だと知りながらも、龍王を自分のものだと知らしめたいと思ってしまう。
「ならば代わりのものをつければいい。」
「代わりのもの?」
メイリンは龍王の言葉を理解できてないのか、首を傾げた。
「メイリンと同じ場所に口付けて、吸うのだ。」
メイリンは言われた通り、龍王の胸元に口を付けて吸ってみたが、唇を離すとすぐに元の白い肌へと戻っていた。
「なりませんが?」
メイリンがまた首を傾げる。
「私が手本を見せよう。」
龍王はメイリンの首に顔を埋めると、ぺろりと舌を這わせた。
そのくすぐったさにメイリンはピクリと身体を動かすが、逃げないようにきつく抱きしめられる。
龍王の唇がメイリンの肌を持ち上げるほどきつく吸い上げていた。
少し痛いようなくすぐったいようなそれは、場所を変えて何度も行われる。
そして、解放された時にはメイリンの首筋から肩にかけて紅の花びらが散っていた。




