ホラータウン
「ホラータウンだねー」
楽しそうな声が聞こえる。
何かが地べたを這うような音がする。
それがどうも・・・
「どうも、生き物ではないようなんだ」
少女は呟く、瞬く間に闇は晴れた。
「怖いからやめろ!」
ブッパの彼方から大声がした。
空間の町ブッパのまだ上の方から聞こえたその声は次にブルブルと言い出して挙げ句の果てには歯をガタガタさせる音を立てる。
「世界が揺れている?」
少女は呟いた。
「私、家が欲しい」
ドシーン!
少女がそう言うと晴れた空から立派な屋敷が降って来た。
「こんな大きな家、生まれて初めて見たわ」
少女は喜んだ。
「ランプをくれたら空をまた暗くしてちょうだい」
少女は空に注文する。
カランコロン・・・コロン。
少女は足元のランプを拾い上げる。
「これは!普通のランプね」
死者にこの世界の案内をする者が言う。
「君は死んだのだ、大人しく付いて来なさい」
真っ黒ずくめで姿形がハッキリと分からないその者はカリフラ(少女の名前)の腕を強引に掴んだ。
「放せばかたれ」
カリフラはお転婆だ。真っ黒生物は手を焼いた。
「やれやれ、君がここに来た理由を教えてやると言うのに・・・」
真っ黒生物がそう言うとカリフラは暴れるのを止めた。
「どういうこと?」
真っ黒生物が話始めようとした、しかし、カリフラはストップを仕掛けた。
「ねぇ、その前にさ、アンタは何者なの?名前ぐらいあるんでしょう?名乗りなさいよ」
真っ黒生物はカリフラの強気な態度に怖気づく。
「えっと、あ・・・、そうね」
カリフラはとっさに空に向かって叫んだ。
「大きな釣鐘!!」
ヒューーーーン・・・ドシーン!!!
真っ黒生物は釣鐘の中に閉じ込められてしまった。
ドンドンドン!!・・・ドンドン!!
「アッハッハッハ、ここってすごく自由な場所じゃない」
カリフラは次に釣鐘を叩く道具を空に望んだ。




