↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
horror town  作者: vc_cv
PR
15/17

ズックはハゲ頭

うずくまるズックの目の前に少女が二人現れた、一人は髪を後ろで結っていて、もう一人はショートカットで黒髪だ、二人とも同じような制服を着ていて同じぐらい小柄でどっちも似たように見える。

「貴様らか?さっきから俺の頭をベタベタ触るのはハゲがそんなに珍しいか?それに・・・」

ズックは少女たちに向かって言った。少女の一人がズックの話を遮って話し出す。

「おじさん助けてよ、私たちワームトロルの体内で奴隷にされているのよ」

ズックは意識を何とか取り戻していた。

「ワームだって?何をバカな、ここはトンネルではないか」

少女の一人が首を振って続ける。

「私たちはここで死ん・・いいえ、ここで殺されたの、みんなね」

ズックは、昔ここで起きた事件の事を知っていた、けど少女の話に耳を傾ける。

「私たちは生前、アイツを’’環状道路の幽霊’’って呼んでいたわ、ベルが鳴るとアイツが現れるの、そうあの時は私たちの前に二人が殺されたのよ、思い出したわ」

ショートカットの少女は話す度に何かを思い出しているようだ、すると少女たちの姿がどんどん鮮明になっていくのがズックには分かった。白い肌にはちゃんと血色があり、健康そうな10代の若々しい姿だ。

「カーレースが行われていたわ、照明がビカビカ光り出して、あっという間に列車ごと闇の壁へとぶつかったの」

ショートカットの少女はそう言うと黙ったままうつむいた。ズックの返答を待っているようだ。

「・・・で?それからワームの奴隷というのが結びつかんな、それにワームトロルと言われても俺はそんなものに出会ったことがない未知の生物なんだろうけど」

髪を結った少女が会話に入る。

「今体内にいるんだから出会ってないのも当たり前じゃない」

ズックがハゲ頭をかく。

「というと、俺はいつの間にかトンネルと勘違いしてワームの体内に入ってしまったってことか?」

二人の少女は曖昧な表情をした。

「まぁ、そんなところ」

ズックはなんだか腑に落ちないが少女に向かって聞いた。

「で、俺に一体どうしろと?」

二人の少女は顔を見合わせてからズックに言った。

「おじさんが私たちと契約をしてくれたら、ここから出られるの」

ズックはハゲ頭をかいた。いまだに辺りは廃トンネルにしか見えないからだ。経年劣化した壁面が剥き出しでカビ臭く、苔があちこちに生えている。

自分が大ミミズの体内にいるなんて気色悪くて想像もしたくないが、どうにも少女たちが嘘をついているようにも思えない。

(はは~ん、こいつら俺を道連れにする気だ)

ズックはリトルガンを握ったまま少女たちに質問をする。

「お前たちゴーストなんだよな?じゃあ、このリトルガンを撃っても平気だよな?」

そう言うとズックはリトルガンをショートカットの少女目掛けて二発撃った。

ダンッ!ダンッ!

一発は少女の胸にもう一発は白い肌の太ももに銃弾がめり込む。

「え?あ・・・うそ?」

少女は前のめりに倒れ込んだ。そしてもう一人の髪を結った少女が叫ぶ。

「きゃあぁあああああ!!」

まるで、台本通りのような当たり前の流れをズックはシラケた面をして眺めた。

「アストラ・・プンテス・・・・グ イマ・・・」

倒れた少女がブツブツと喋り始める。ズックはリトルガンをショートカット少女の頭に撃ち込んだ。

ダン!!

「ほらよ、契約してやったぞ」

ズックはもう一人の少女に銃口を向けて言った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。