不細工な飴細工
カッ、カッ、カツーン・・・・シュゥウワワワーー!!
放り投げたサーチが地面の上で跡形もなく溶けたので、ズックは自分の足元を覗きこんだ。
「大変だ、大変だ、大変だ」
焦りながら慌てて、靴を脱ぎ捨てる。靴もあっという間に跡形もなく溶けてしまった。
「あー、くそ!!」
ズックは身に着けている物を最小限に減らそうと考えた。
エージェントベルトを外し、エージェントパンツを脱いだ。ここはリビングではない、一刻も早く服を脱ぐ必要がある。
ズックは遂には商売道具を忍ばせた’’エージェントジャケット’’までも脱ぎ捨ててしまった。
「このシャツお気に入りだったのに・・・って言っている場合じゃない!!」
ズックは下着だけの恰好になって歩いて文字を探した。暗闇が邪魔をするが、照明マーカーが追跡してくれる。
「ふぅ、あれまで溶かされていたら暗闇で立ち往生していたところだ」
ズックはキャンディーゴーストが姿を見せない事に苛立ち出した。
「おい、卑怯者共!痴漢みたいに人の体をベタベタ触りやがって!姿を見せろ!」
’’おいぃおぃい卑怯者共どもどもちかんちかんベタベタベタベタ目セロミセロ’’
トンネル内にズックの声がグルグルと巡る。言葉が返って来るような感覚だ。
それが妙に鼓膜に響く。脳内にダメージを受けている気がした。段々と体勢が丸まって行く。
「どうしたん・・だ?」
ズックは目まいを起こしその場に崩れた。




