↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
horror town  作者: vc_cv
PR
13/17

キーティーボーン

「ちっ、良い所だったのに!」

ズックは舌打ちをして態勢を整えた。

照明マーカーの範囲は広くても、亡者の姿を映すことは無かった。

亡者のヌルリとした’’何か’’がズックのハゲ頭を触る。反射的に嫌悪感が全身に走る。

ズックはリトルガンを再び構えると、言葉通り無鉄砲に辺り周辺を撃ち始めた。

ズダン!ズダン!ズダン!ズダーン!!

サイレント機能を携えたリトルガンでも銃声はトンネル内に響き渡る。

闇を切り裂くリトルガンの銃弾は、まるでレーザー光線の軌道で勢いを落とすことなく壁へと当たった。

ボロボロとトンネル壁面が崩れ落ちる。

「怖かろう?’’お前ら’’の意識にも潜在的に残っているはずだコイツが何をするものかって」

音が落ち着いた頃にズックは見えぬ亡者らに語り掛けた。時は経っても銃は銃の形式を変えていない。

キャンディーゴーストの類、この地方のゴースト『キーティー・ボーン』と呼ばれる。

集団で襲いかかるのが特徴。サーチがズックに亡者の特徴を知らせる。

「そうか・・・道連れにされたんだよなたしか」

ズックはこの亡者らがビンテージゴーストだと分かり、少し悲しい表情をした。

命を削られると言われるゴーストタッチが容赦なく続く。ズックは自分の足元を見てギョっとした。

靴が先端から溶け始めている。リトルガンの残弾は残り僅かだ。

「まずい、このままだと取り憑かれちまう」

ズックは全身をゴーストに触られながら走り出した。

ブーツはコツコツという音からベチャベチャという音に変わり始めた。

(何か反撃できないものか・・・)

リトルガンは使い物にならない。

「アーーー!!」

ズックは咄嗟に声が出る。

「そうだ、続きだ!!続きをすればいいだけじゃないか!」

ズックはゴーストタッチを当てずっぽうでかわしながらUたーんをした。

ベチャベチャと泥を踏むような音がトンネル内に響き渡った。

先程浮かび上がった文字の場所を探す。サーチがまた喋る。

危険です、今すぐ逃げて下さい、この場所から立ち去って下さい。

「うるさい分かってる!・・・ない!ない!なーい!どこだ!?」

文字が見当たらなくてズックは焦った。あの見慣れない文字。

「たしか、この辺りだったよな?・・サーチ答えろ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

サーチは反応しない。ズックは胸が苦しくなりエージェントジャケットの中を覗きこんだ。

そして取り出したサーチを凝視する。ドロッドロに溶けている。

「わぁ!!」

ズックは溶けたサーチを放り投げてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。