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horror town  作者: vc_cv
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ダークフォレストウッド

ダークフォレストウッドとは地名だったことを知る。

「それならダフォウは?ダフォウはどこへ行ったの?」

「すぐ近くにいてアーカを見ている」

「ゴーストの王様なんだ」

「マシンを故障させた罪で光が失われてしまったよ」

「ズロファスターとか言う凶暴な奴でさ、その時はキャンドちゃんも馳せ参じたの」

戦いの記憶が何故かアーカの頭の中に鮮明に浮かぶ。髪の長い女の人が先頭に立ち軍勢を率いている。

人ではない、人ではない者同士の戦。マシンは人型で、だけどマシンだと分かる動きをしている。

滑らかではない動きで変わった形の動物たちが次々と・・アーカは怖くなって目を逸らしてしまう。

「体験したことのない記憶が・・・それともこれは予知夢?」

再び目線を上げると、目の前には卑屈な顔をした一人の女の子がアーカの方を向いて座っていた。

「知らない女の子だ」

ブロンドの髪の毛、赤い服、真っ白い肌、シュガシュガ・・・シュ・・ジュ?

音が逆転する現象が起こる。まるで誰かに巻き戻し機能を使われているような感覚だ。

「もしかして・・ここって時間がなかったりする?いや、頭がおかしくなるな、ビデオゲームの中にいるみたいだ?」

アーカは頭の整理が追い付かずに発狂し始めた。

「わぁああ!!わぁあ!!・・ぎゃああ・・はぁはぁ」

体験したことの無い記憶が勝手に更新されて、今までの記憶が涙のように流れ落ちて地面に埋もれていく。

「ダークフォレストウッドの住民になったってこと」

キャンドちゃんが顔をアーカの顔の前に近づけて言った。そこでアーカは意識を取り戻した。

溶けかけたロウソクの顔は不細工だ。

「オバケみたい」

「火が灯ればキャンドちゃんの容姿は元通りになる」

キャンドちゃんはそう言って笑う。

「ダフォウは?」

「ん?」

「ダフォウも元に戻る?」

アーカがそう言うと地面が‘’ベルトコンベヤー‘’のように動き始めた。

「わたくし?はどうなっても良いですわね」

ダフォウの声が聞こえた。

「そっか・・・」

聞きたいことは色々あったけどアーカは黙って‘’ベルコン‘’の流れに身を任せる。

ベルコンはダークフォレストを案内するように、角度を変えてアーカに様々な物を見せる。

そこには重力など皆無で、森の木を垂直に上ったかと思えば葉っぱの表面を滑るように移動したり、野バラのような蔓のトンネルをくぐり抜けた、それはあっという間の出来事のようだった。

「わぁお・・」

アーカは心地よい風を体全体で感じた。

突然一本の木がズイと伸びてアーカを持ち上げた。葉っぱを押しのけて黄色の空が見えた。

「うわぁ」

アーカは辺りを見渡して思わずため息をついた。闇の向こうは闇のままだと勝手に思い込んでいたからだ。さっきまでの陰湿でありきたりな森の景色とは一変して、見たことのない不思議な形の建物が岩?のすき間に立ち並ぶ、それに大きな滝があちこちに流れている、その水の色が本当に透明で、遠くから見ているハズなのに生き物が泳いでいるのが鮮明に見える。それに空にはジャンボなトンボ、いやドラゴン?これまた見たことのない生き物があちこちに飛んでいる。

「やっぱみんなこっちの方が好きだって言うんだよね」

キャンドちゃんがいつの間にかアーカの背中にしがみついていた。

「僕まだ何も言ってないけど?」

「全て顔に出ている」

「見えてないくせに」

アーカは一本ツリーから見える景色をキャンドちゃんと一緒に眺めているのだった。




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