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進め!魔法学園2  作者: 木こる
未来を切り拓く意志
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復帰戦

2月上旬、学園ダンジョン前で待機していた調査隊は

快く協力を申し出てくれた協力者2名と合流する。

彼女たちはどちらも学園時代の元同級生であり、

なんだかちょっとした同窓会気分に浸ってしまう。

だが、そのために来てもらったのではない。


あくまで目的は名倉友紀の捜索だ。

先日の亡霊騒ぎで何かしらの手応えを感じ取り、

急遽、空間魔法の使い手を仲間に引き入れて

再調査しようという運びとなったのだ。


「よう、お前ら

 野村の葬式以来だな

 杉田は昔とあんまり変わっちゃいねえが、

 森川はガラリと装備が更新されてんな」


森川早苗はかつて中距離戦向きな槍と盾を携え、

舞踏会のようなドレスに身を包んでいた。

それが今はどうだ、彼女は鋲付きの指抜きグローブに

純白の戦闘服というバリバリの近接戦闘仕様であり、

これだと舞踏会ではなく武闘会である。(笑)


「早苗はムエタイの申し子だし、

 ネトゲのメインキャラも格闘家だからね

 結局パンチとキックの届く距離が最適なのに、

 学園にいた頃は安全に気を配りすぎたせいで

 本領を発揮できずにいたってわけ」

「ちょっ……ユキ!!

 奴らに餌を与えてはいけない……!!」


「へえ、森川はネトゲなんてやってたのか」

「もしかしてユキちゃんもやってたりして」


「ほら食いついた!!」

「あれっ、なんで!?」


早苗から怒られ、ユキはあたふたと慌て始める。

その様子を横目に並木美奈はどこか楽しそうに呟く。


「あらら、その件は黙っててあげたのに……」


「えっ、言ってなかったの!?

 てっきりバラされてるものかと……」

「あ〜もう最悪だよ……

 じゃあ私帰るから、あとよろしくね〜」


そう言い残して立ち去ろうとする早苗だったが……


彼女は関所に向かって10mほど進んだ途端、

別れを告げた地点へと強制ワープさせられたのだ。


「くそっ、やられた……!!

 杉田雪にはこれがある……!!」


「私の空間魔法からは逃げられない……!!」


そう、彼女こそが世界で唯一の空間魔法の使い手、

杉田雪その人なのである。

瞬間移動に物質の転送、マークした対象の座標追跡、

次元の狭間にいくらでもアイテムを格納できる、など

色々とやりたい放題な能力の持ち主なのだ。


「まあまあ、戯れはその辺にしといてね

 いつものアレやるから準備よろしく!」


そう言われてもすぐにはピンと来ない2人だったが、

リーダーが人差し指を立てたことで理解する。


「今日もゼロ災でいこう──」


「「 ヨシ! 」」


安全第一。

別の元同級生が掲げていたスローガンであり、

冒険活動を始める前には毎回これをやっていた。

その信条は後輩へ、その後輩へと脈々と受け継がれ、

もはや魔法学園の伝統と呼べるまでになったのだ。






反則的な空間魔法に屈服した早苗を引き連れて、

一行は学園ダンジョンへと突入する。

入り口付近の玄室には鳩中パーティーの4人がおり、

調査隊に気づくと嬉しそうに駆け寄ってきた。


「あ、来た来た!

 皆さん、おはようございます!

 本日もよろしくお願いします!」


ちゃんと挨拶のできる良い子たちである。

が、早苗とユキは腑に落ちないといった表情だ。


「え、何この子たち?

 もしかして連れてくつもりなの?」

「目的地は第7層なんだよね?

 戦いについてこれないんじゃ……」


「ああ、心配すんな

 こいつらとは何度か共闘してるからな

 限界ラインはとっくに見極めてある

 それに、()()()()()()()()()

 おれらのMPタンクとしてだけでなく、

 裏ダンジョンに出現する魔物の強さを抑えられる」


「え、それって味方のレベルに応じて

 敵のレベルが変動するシステム的な?」

「なんだかあのゲームを思い出すねえ

 本編そっちのけでミニゲームばっかやってたアレ」


「まあ“レベル”なんて測定できない数字じゃなくて、

 “侵入者の平均魔力”を基準にしてるんだろうな

 こいつらは全員前衛寄りのステータス構成で、

 魔力は普通か、それ以下の奴しかいない

 少々危なっかしいバランスのパーティーだが、

 裏ダンジョンではそれが有利に働いてくれんだ」


「へえ、じゃあ私も敵のレベル下げられるね

 思いっきり魔力低いし

 ああ、でもユキの魔力が高いから相殺されるのか」

「もしかして、あの女の目的ってそれだったのかな?

 私が早苗を巻き込むように仕向けたのは、

 パーティー全体の平均魔力を調整するため……?」


ユキは疑いの目を並木美奈に向ける。

だが彼女はニコリと笑い返すだけで本心が見えない。

まったく、食えない女だ。




第1層の道中でカンガルーパンチャーを発見。

序盤の敵にしては耐久力が高い魔物だが、

それ以外は特に脅威となる点の無いザコである。

無視して進んでも構わないが、今回の協力者2名は

ブランクが長いので、実力を把握しておくためにも

とりあえず戦わせてみようという話になった。


「ジャーン、ケーン、ポン!」

「のポン!」


後出しの結果、ユキの勝ち!


「が通るわけないでしょ

 さらっと反則してんじゃないよ」

「だって最近の私、負け越してるからね

 そろそろ勝たせてもらってもいいんじゃない?」

「それどんな理屈よ

 とにかくユキの反則負けね」

「じゃあ勝者の早苗が対戦どうぞ」


彼女たちはやる気があるのか無いのかわからない!



早苗は手足をぷらぷらと振って筋肉の緊張をほぐし、

軽くシャドーをこなして自らを鼓舞する。

その動きにはプロの格闘家さながらのキレがあり、

とても5年以上も戦線離脱していた者とは思えない。


「ボディーが弱点だそうだけど、

 ちょっと試したいことがあるから

 手加減しながら遊んでみるね」


「試したいこと?」


「永久コンボ」


そう言い残して早苗は戦闘開始し、

第1Rはこちらからは手を出さずに

敵の攻撃をかわすことだけに専念した。


すぐに3分が過ぎ、1分間のインターバルに入る。

カンガルーパンチャー特有の奇妙な行動パターンだ。

件の魔物は玄室の隅でおとなしく座っており、

早苗はその無防備な頬をペチペチと叩いている。


「うわ、何してんだあの人……」

「反則……ではないが……」

「なんか可哀想な光景だよねぇ」

「魔物に同情する日が来るなんて……」


後輩たちはドン引きしている!



第2Rになり、早苗の攻撃が始まった。

まずは敵の顔面にジャブを入れて距離を整える。


敵からのフックを掻い潜ってジャブ、からのジャブ。

続いてストレートをスウェーで回避すると同時に

ローキックを放って片膝を突かせることに成功。


下がった顔面に強烈なニーキックが炸裂!

早苗はダウンした敵に跨り、顔面を殴りつける!

殴る!殴る!殴る!


殴り続ける!


「おいおい、もう3分過ぎてるぞ!?」

「反則じゃあない……反則ではないんだが……」

「永久コンボってそういう……」

「レフェリーがいないとこうなるのね」


後輩たちはドン引きしている!



15分ほど一方的に攻撃し続けた早苗は

さすがに疲れたのか、マウント状態を維持したまま

敵のボディーを強く叩きつけて戦闘を終わらせた。


「ふぅ……

 とりあえずこんなもんかしらね

 割と思い通りに体が動いてくれるし、

 装備の使い心地も悪くない

 私の調整は終わったから、次はユキの番!」


「うぃーっす」


2人がハイタッチを交わした次の瞬間、

ユキの姿がその場から突然消えてしまった。



「蛾のように舞い、蛾のように刺す……」



一同が声のした方向に振り向くと、

そこには槍……というより、錐のように細い刃をした

武器を構えて魔物の背後に立つユキの姿があった。


そしてカンガルーパンチャーもすぐに振り向くと、

無防備なユキにパンチの嵐をお見舞いしたのだった。


「あ、あっ、ちょ、痛っ、やめっ」


「大丈夫か、あの人……?」

「助けた方がいいかもな……」

「あの魔物に苦戦してる人なんて初めて見たよ」

「ブランクのせいだと思いたいわ」


後輩たちはドン引きしている!




第2層でも早苗が魅せる。

コボルト相手に試したいことがあるそうなので

任せてみたところ、高等技術を披露してくれたのだ。


主な防御の方法は“回避”と“ブロック”の2種類だが、

その中間である“受け流し(パリィ)”が存在する。

それ自体は他の冒険者も普通に使える技術なのだが

盾やリーチのある片手武器で行うのが一般的であり、

拳武器でのパリィは非常に難易度が高いのである。


同じくリーチの無い“籠手パリィ”も高難易度だが、

そちらは防具として作られている装備品なので

実行する際に必要とされる度胸の差がまるで違う。


早苗はその“拳パリィ”を平然とやってのけたのだ。


「ドンピシャのタイミングだぜ!」

「あの軽装でよく実行しようと思うよなあ」

「ちょっとでもミスったら大ダメージだもんね」

「ブランクを感じさせない動きだわ……」



一方、ユキは狭い通路で槍を振り回して

壁や天井に引っ掛かり、戦いづらそうにしていた。


「盾持って突けばいいのに」

「初心者がやりがちなミスだよなあ」

「そもそもあの人って魔法使いタイプなんだよね?」

「ブランクを感じさせる動きだわ……」




第3層は物理攻撃無効の精霊系が出現するため、

攻撃魔法が活躍するフロアである。

そして無属性の攻撃魔法は敵の弱点に左右されず

安定したダメージを与えられるメリットがあり、

しかも適性を持っている者が非常に少ないので

ユキの独壇場であった。


だが、そのお株を奪う魔法が存在した。


「フリーズ!」


敵を凍結させる魔法である。

凍結した魔物は属性耐性が強制的に上書きされて

精霊系にも物理攻撃が通用するようになり、

特に打撃に弱くなるというおまけ付きだ。


早苗は魔法攻撃力こそ低いものの

状態異常(バステ)弱体魔法(デバフ)の名手であり、

ユキの攻撃魔法より少ない消費MPでそれができる。


つまり、ここでも早苗が活躍してしまったのだ。

またしてもユキは活躍できなかったのである。




そんな大活躍の連続だった早苗だが、

第4層から苦境に立たされる場面が多くなる。


このフロアで頻繁に出くわすストーンナイトから

拳パリィを成功させるも、決定打を与えられない。

凍結打撃コンボを決めても1サイクルでは終わらず、

彼女は自身のパワー不足を嘆いたのだ。


「アキラ君なら一発なんだけどねえ」

「物理ステカンストキャラだしねえ」


「おい、あんな化け物と比べてどうする」

「早苗ちゃんは充分よくやってると思うよ」

「特殊な例外を基準にしちゃってるパターンね」


「すげえ……拳武器で石人形を一発だってよ!?」

「おい、早とちりするなよ鳩中」

「バフ盛り盛りの大槌使いなら可能だもんね」

「それか、きっとゲームの話でもしてるんだわ」




第5層はフロアそのものが敵のような環境であり、

魔法の効果範囲を敵味方全体に広げる性質を持つ

“聖水”に満たされているのが非常に厄介な点である。

味方に有利な効果も、敵に不利な効果も、

聖水が存在しているせいで気軽に使えないのだ。


対処法としては

・魔法を使わずに戦う

・飛行している敵にだけ魔法を使う

・魔法が水面に着弾する瞬間、みんなでジャンプ!

などが知られているが、今回は無難に魔法を使わず

武器防具を用いた白兵戦で押し通す作戦にした。



ネイルイーターという魔物は小魚のような外見で、

“爪を剥がす”ことに特化した恐ろしい存在である。

なので靴を脱いではいけないのは絶対条件として、

水中に素手を突っ込むのも非常に危険な行為なため

指抜きグローブをしている早苗は要注意だった。


「早苗ちゃん、ほら

 念のためゴム手袋持ってきといたよ」


「ああ、ありがとう並木さん

 この魔物の存在を完全に忘れてた……」


そのやり取りを横目に、ユキがニヤリと笑う。


「ふふん、甘いね早苗

 私はちゃんと用意してたんだよ」


と、次元の狭間からアイテムを取り出すが……


「あ、ユキちゃん!

 それ家庭用のやつだから使えない!

 冒険用ゴム手袋じゃないと食い破られる!」


ユキ、またしても早苗にマウント取れず……!!



そのフロアでは後輩たちが大活躍していた。

鳩中剣の代名詞でもあるダッシュ斬りだけでなく

空中のフライングデビルにはジャンプ斬りが刺さり、

ド安定の槍&盾装備の猿渡豪がメイン盾を務め、

短剣装備の高梨りんごが素早く半魚人を斬り裂き、

薙刀装備の柿沼美和子が討ち漏らしを処理する。


その流れに負けじと、ユキが余計なことをした。


「なんだなんだ!?」

「浮いた!?!?」

「落ちるううう!!」

「いやあああああ!!!」


ユキは敵を空中に瞬間移動させようとしたのだが、

聖水の性質で味方にまでその効果が及んでしまい、

全員が上空10mの高さまで強制的に移動させられて

絶体絶命の危機に瀕したのである。



この状況を救ったのは黒岩真白だ。

彼女は自分以外の時間を停止させて先に着地し、

テントを斬り裂いて即席のハンモックを製作し、

最悪の事態を未然に防いだのだ。


結果、1人の怪我人も出さずに済んだものの、

彼女は大技を連続使用した影響で疲労困憊となり、

“時間停止能力を持っている”という秘密を

白日の下に晒してしまったのである。

そして体力の回復までには相当な時間を要し、

この先の戦いで役割を果たせないのは明白なので

一行は進軍を断念して帰還する運びとなった。


黒岩真白抜きで第6層を進むのは非常に危険である。

ドラゴンの猛攻を耐え切れるのは彼女だけなのだ。




リーダーはカバンの中から小型の装置を取り出し、

周りに見せつけるように手際良く操作し始める。


「え、おい並木

 それってまさか通信機か?」

「いやいや、ダンジョンの中じゃ使えないでしょ

 なんかのデータを記録してるだけじゃない?」


その反応を待ってましたと言わんばかりに、

リーダーは不敵に笑ってみせた。


「ええ、通信機で合ってるわ

 ダンジョンの外に繋がる……ね」


「おいおい、なんでそんなもん持ってんだよ?

 そりゃ世界に数台しか存在しない試作機だろうが」

「えっ、何それ超便利じゃん!

 それがあれば色々と捗ること間違いなしだね!」


「ふふふ……

 我らが優しい優しい上司様に掛け合った結果よ

 あの人、奥さんに内緒で……いえ、なんでもないわ

 とにかく使えるもんはどんどん使っていきましょ」


どうやらこの人は上司の弱みを握っているらしい。


さておき、通信装置の画面にザザッとノイズが入り、

眼鏡を掛けた女子生徒の姿が映し出される。

生徒会長の白鳥飛鳥だ。


「やっほー、元気してるー?

 それからこっちの音と映像はしっかり届いてる?」


『あ、はい!

 バッチリです!

 映像は少し安定しませんが、音は拾えてます!』


「それならオッケー!

 今から帰るけど、そっちの準備は出来てる?」


『はい、それもバッチリです!

 障害物は何もありません!

 いつでもOKです!』


それを聞くとリーダーは画面から目を離し、

絶賛落ち込み中のユキに指示を出すのだった。


「ユキちゃん、出番よ

 ()()()()までみんなを送り届けてちょうだい」


「え、でも……

 私またなんか余計なことをやらかさないかと……」


「大丈夫だって!

 ユキちゃんは戦闘中や授業中はポンコツでも、

 それ以外なら優秀な時もあるんだから!」


「ポンコツって言われた……」


「とにかく今がその時!

 汚名返上したいでしょ?

 だったらほら、今すぐ実行!」


そう言った矢先、リーダーは仲間を一箇所に集めて

ユキが拒否できない空気を作り出したのだ。

こうなったらもう腹を括るしかない。


ユキは自身の最も得意とする魔法を行使した。


「テレポート!」






旧校舎には“呪われた教室”と呼ばれる場所がある。

なんでもその昔、人形が増殖する怪奇現象が発生して

当時の生徒や学園職員たちを震撼させたらしい。

まあそれが原因で何か被害が出たわけではないし、

全ての人形を焼却炉にぶち込んだら解決したので、

今更どうということのない与太話である。


なのだが、悪霊の祟りを恐れた一部の大人たちや

単純に事態を面白がった子供たちの反対意見が通り、

その教室……というか旧校舎は取り壊されずにいた。


もう人形が増えたりなどしない、ただの空き教室。

それでもどこか不気味な雰囲気が漂うおかげで、

大半の生徒は近寄らないようにしている場所だ。


ユキはその部屋をテレポート地点に登録していた。



「うっおおお!!! 本当に瞬間移動した!!!」

「ダンジョンの中からひとっ飛びだぜ!!」

「超すごい!! 超楽ちん!! 超便利!!」

「これぞ本物の魔法って感じよね!!」


後輩たちが嬉しそうで何よりだ。


「杉田は視界範囲外へのテレポートを避けてたが、

 その通信装置さえありゃあ可能ってわけだな」

「でもまだ数台しかないんだよね、それ?

 早く量産されないかな〜」

「だけどその頃にはユキちゃんが

 まだ魔法使えてるかどうかわかんないし、

 他にテレポートの使い手がいないんじゃねぇ

 ま、ただ通信可能ってだけでも充分に役立つし、

 早期の量産体制確立は私も望んでるわ」


調査隊の反応も悪くない。


「ふぅ……

 お疲れ、ユキ

 帰宅用のMP残してあるよね?

 あとでまたテレポお願いね

 アイス奢ってあげるからさ」


やった!早苗の奢りだ!



本日の冒険活動はこれにて終了である。

裏ダンジョンへ行くという目的は果たせなかったが、

協力者には長いブランクがあったので仕方ない。

復帰初日にしてはよくやった方だろう。


そんな彼女たちに対してリーダーから一言。


「来週また来てくれるかな?」


「えっ、いや、それはどうかな……」

「日曜日以外なら考えるけども……」


日曜日はネットゲーム内での定期イベント、

攻城戦が開催される曜日なので都合が悪い。

たかが遊びと侮ること勿れ、今回の協力者2名は

ゲームプレイ動画を配信して収入を得ている、

いわゆるプロゲーマーという身分なのだ。

共に様々なジャンルのゲームに手を出してはいるが、

特に熱を上げているのは同ネトゲ内の攻城戦である。


「平日だと鳩中班の時間がね……

 放課後になってから連れ回すことになるわけだし、

 裏ダンジョンの性質上、滞在時間が安定しないから

 帰りがいつになるかわからない

 翌日の授業中に眠らせるなんて申し訳ないし、

 できれば日曜……せめて土曜がベターなのよ」


「滞在時間は気にしなくてもいいんじゃない?

 テレポートでいつでも帰れるわけだし」

「あ、早苗

 その女に餌を与えてはいけない」


「ああ、その手があった!

 じゃあいつでも好きな時に帰れるんだし、

 毎週日曜に参加しても全然問題無いわけだ!」


「ほら言わんこっちゃない」

「抜かった……

 と言いたいとこだけど、

 この女は最初から気づいてたと思う」

「私たち自身の口から言わせたかった、と」

「よくやるわ」

「よくやるね」


協議した結果、早苗とユキはこれから毎週日曜日に

裏ダンジョンでの調査に協力することになった。

基本情報

氏名:森川 早苗 (もりかわ さなえ)

性別:女

サイズ:AA

年齢:25歳 (11月20日生まれ)

身長:150cm

体重:45kg

血液型:A型

アルカナ:隠者

属性:氷

武器:スノードロップ (拳鍔)

防具:スノーホワイト (衣装)


能力評価 (7段階)

P:5

S:8

T:9

F:2

C:6


登録魔法

・アイスジャベリン

・アイスストーム

・フリーズ

・バインド

・ヴェクサシオン

・ディーツァウバーフレーテ

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