第122話
最後に『群青日和』を歌うボーカルの少女を、興津の腕の中からくるみは見上げる。
(……ああ、やっとこの人の心の中のものが、伝わってくる。……きっと、この人は今、どうにもならない恋をしてるんだ。決して相手に思いの届かない、誰も助けてくれない恋……)
汗なのか涙なのかわからないもので頬をいっぱいに濡らしながら、引き裂かれるような声で限界まで身体を振り絞って歌う彼女の姿に、くるみは今、好きな人に抱きすくめられて幸せな気持ちでいる自分がひどく申し訳ない気がして、胸がただひたすら痛かった。
(わたしも先生に、あの日断られてたら、こんな風にこの歌を歌ったのかもしれない……)
一年前、合宿の日の真夜中に互いに溢れてしまった想いを受け止め合うことがなければ、今の自分はどうなっていただろうか。
(もしも、そうなってたら、軽音楽部にいたかな……ううん、きっと辞めてたし、フラれたのに先生が担任になったら、学校来るの辛くて、最悪転校してたかもしれない。だって、先生が好きだから、側にいたいから……ずっとこうしていたいから、わたしは聖漣受けたんだもん。先生と一緒にこれからも生きていく、それ以上のここにいる意味が、わたしには見つからない)
二人の身体を貫く、歪みに歪んだ二本のギターと暴力的な圧のあるドラムに、どうしてもそこまで感情を傷つけきれない優しさをはらんだベースと、突き放すように冷静なエレキピアノが混じり合い、抉るような感情の乗った歌声は、フロアをぐいぐいと盛り立てていく。
その熱気と裏腹に、くるみの心は風ひとつない海のように凪いで、一つの答えを出した。
(夢を大きく持てとか、自分の世界を広げろとか、結婚前に色んな男と付き合えなんていう人がいるのは知ってる。でも、わたしにはそんなの必要ない。その先にあるものが喜びだけじゃないことも、その喜びだって、苦しみと癒えない傷の上にしか成り立たないかもしれないことも、わたしは周りの大人の話とこれまでの経験で、知らなくてもいいところまで知ってしまった。……だからわたしは、ゆっくり少しずつ変わっていく、優しくてのどかな世界の中で、大事な人たちと静かに、緩やかに生きていきたい。先生と……『興津大地』っていう、わたしの一番大切な人と、大好きな友達や家族と、音楽と一緒に、海の匂いのするあの街で……)
ラストのサビを歌い終え、ボーカルの少女はリズムを取りながらずっとうつむいている。
まるで一輪の花が燃え尽きたように見えるその姿の周りで、今日最後の全力を振り絞るように、月明かりにも似た青いライトの中、楽器を抱えた青年たちがアウトロを奏でる。
耳栓をしていなければ鼓膜が確実にやられていたと思うほどの爆音が身体にびりびりと押し寄せ、観客はステージに向かってメロイックサインを出し、紘輝が名残惜しそうに演奏を続ける。
(紘輝先輩、これからも頑張って。ずっと応援してます)
周りの真似をして利き手でメロイックサインを顔の高さに掲げると、同じ左側の腕が解かれ、彼もくるみと同じ形に手指を形作った。
振り向いて見上げた彼は、照れくさそうに笑っている。
(先生……ううん、……)
今だけは彼をそう呼びたくなくて、
「……大地さん、好き」
聴こえるはずのない大きさの声で彼の目を見てそう言うと、くるみはステージに視線を戻す。
その途端に、小さな子供がしがみつくような気配で、彼は彼女の身体をきつく抱きしめる。
全員が汗びっしょりになった『AMYNAHS』の演奏が、そこで終わった。
ほどなく拘束は解かれ、手が痛くなるほどの拍手をしながら、くるみたちは紘輝の名を呼んで力いっぱいの賛辞を贈る。
「みんなー、最後まで聴いてくれてありがとー!……でも、このバンド、メンバーチェンジがあったからさー、次からは名前変えるから、この名前ではラストライブになるんだよねー」
肩で息をしながらのMCに、なぜかフロアから、ええー、という声が上がり、ベースの青年は汗で濡れた金髪を揺らして苦笑した。
「でも、メンバーは変わらないから、そっちの名前で覚えて帰ってねー。というわけでもう一回、最後にメンバー紹介するよー。……まずはドラム、日高彬!」
色が変わるほど汗の染み込んだ登山シャツをはだけ、しっかりとした筋肉のついた胸元をさらした背の高い青年が立ち上がってお辞儀をすると、満場の拍手が沸き起こる。
「キーボード、川越裕!」
汗でずり落ちそうな眼鏡のブリッジを押さえて、開襟シャツにスラックスというサラリーマンのようないでたちの男性が、拍手と口笛の中で頭を下げる。
「ギター、藤枝紘輝!」
滴りそうなほど重く汗に濡れているのがわかるタイダイカラーのTシャツに、深いネイビーのダメージデニムと黒いエナメルのエンジニアブーツが様になるシルエットが、すっかり乱れたオールバックの頭をまっすぐに下げ、腰から直角にお辞儀をする。
「「ひろきせんぱーい!」」
くるみが叫んだ声はミチルや紗雪たちと意図せず揃って、勢い余って「お兄ちゃん」と叫んだ祐華も混じりながら、すっかり上がったテンションにつられて大笑いが起こると、紘輝は自分も笑いながらサムズアップを返してくれた。
「もうひとり、ギター、……元『エリクサーポーション』の、佐野晄一!」
(えっ……)
柔和な笑みを浮かべて礼をした、ダークブルーのバーストが印象的なストラトキャスターを抱えた青年の紹介に混じったバンド名に、くるみは戸惑いながら拍手をする。
(先生が着てるTシャツのバンドだ。このあと演奏するのに、気まずくないのかな……)
清々しい表情を浮かべるその人を見る限り、彼の方にそのわだかまりはなさそうだった。
(……まあ、いろいろあるんだろうな、でも、この人すごく上手だった)
きっとそのバンドにいた頃からのファンだったのだろう、後ろから「こーいちくーん」と口々に呼びかける声が聞こえて、ステージの上の彼は目いっぱいに照れている。
「それから、ボーカルの高松寧々ちゃん!」
マイクのスイッチが切れたまま、彼女は「ありがとうございました!」と声を張り上げる。
歌いだしからハスキーだった声がさらに枯れてがさがさになっているが、そんなことも気にならない様子で、彼女は泣いているような笑っているような、どちらとも取れる表情で拍手を浴びながらセンターに立っている。
(ああ、やり遂げたって顔してる……わたしもこのくらい、全力で歌わないと。楽しみながら、もっともっと自分の想いを、身体中で歌に乗せるんだ……!)
くるみは文化祭に向けて、自分の心構えががらりと変わったことに気づき、一人うなずく。
「……で、俺がベース担当の名護澄人、でお送りしましたー!」
最後に彼がそう挨拶すると、拍手の奥から友人だろうか、野太い声が数人彼を呼んだ。
「今のバンドと、俺たちメンバーの名前でSNS検索してくれたら、アカウント出てくるからさー、みんなフォローしてねー! 新しいバンド名決まったら、またお知らせするよー! よろしくねー! それじゃまた、次のライブで会おうねー、マタヤーサイ、ニフェーデービターン! ありがとー!」
彼のその言葉で、全員が最初にステージに現れたときと同じように一斉にお辞儀をすると、とてもブッキングライブの一番目に演奏した無名のバンドとは思えないほどの拍手と口笛が、ステージの上の六人を包んだ。
そして、背筋を伸ばすと同時に、ステージの上はブルー暗転し、彼らが次のバンドのセッティングのため、アンプのボリュームを下げたり、モニターの位置を変えたりといった作業を、袖から入ってきたスタッフと行うのが見える。
(……終わった……すごかったなあ、これが本物のライブなんだ……)
息を吐いてくるみは耳栓を外し、ポケットの中からケースを取り出そうとして、はたと自分たちがずっととんでもないことをしていたことに気が付き、急激に顔が熱くなるのを感じる。
(や、やばい……雰囲気に流されてずっと先生にハグされてた……うああ、先輩から見えたよね、あとで聞かれたら、なんて言い訳しよう……)
涙目で後ろを振り返ると、同じく耳栓を外した興津がばつの悪そうな顔で目を合わせ、
「……行こうか、次のバンドのファンと、場所変わらないと」
そう言ってするりと人波に消えようとする。
「ま、待ってください……!」
くるみは慌てて逃げようとする彼のシャツの裾を掴んで、必死について行った。
「祐華、祐華」
ステージの上から呼びかけられ、彼女は兄を見遣る。
「なあに?」
エフェクターボードを片付けながら、紘輝は先を続ける。
「このあと、俺らもフロアに出るもんでさ、後ろの方かラウンジで待ってるように、みんなに伝えといてよ。感想が聞きたい」
「わかったわ。……カッコよかったわよ、お兄ちゃん」
「あはは、お世辞言ってもなんも奢らんぞ」
妹の誉め言葉を照れながら受け止め、紘輝はエフェクターボードを畳む。
「片付け終わったらすぐ行くから、飲み物頼んで飲んでな」
「うん」
その会話の合間に、イヤーマフを外した慎が、興奮冷めやらぬといった表情で紘輝を見上げる。
「すげーな、お前。初めて逢った時からすげー奴だと思ってたけど、ほんとにプロになったんだな」
「いやいや、全然。これで食ってるわけじゃないし」
エフェクターボードのロックを閉じ、紘輝は苦笑する。
「はは、近々そうなんじゃね?……っと、撤収の邪魔しちゃ悪りぃか。あとで話せる?」
「終わったらすぐラウンジ行きます」
「そっか、じゃ、そん時に」
慎は満面の笑みで小さく手を振り、祐華の肩を抱いて、ステージ前からフロアへと消えていった。
次のバンドのファンと入れ替わりに、バーカウンターに向かう友人たちの背中を見ながら、紘輝は大きく息を吐いて、肩の力を抜く。
(これで今日の演奏は終わりか……新しいバンド名、またみんなで考えないとな)
いなくなった人間のしたことがしたことだけに、名前の頭文字が入ったアナグラムを使うのは次からは止めようと固く誓いながら、彼は先にギターを肩から掛け、ぶつけないように気を付けながらエフェクターボードとシールドを手にすると、空のペットボトルを小脇に抱えてステージを後にする。
そして、袖に入って楽屋前の廊下に出たとき、
「ああ、紘輝くんも来たね。これで全員か」
なぜかバーカウンターにいるはずの『MIFE』のオーナーである『マスター』がそこにいて、紘輝は面食らった。
「はい、どうぞ。『シンデレラ』の、当店オリジナルサイダー割りです」
「ありがとうございます」
バーカウンターの中にいた、もぎりの格好そのままに黒いエプロンをかけた女性から、木のマドラー入りのプラスチックカップに入った飲み物を受け取って、くるみは礼を言う。
「祐華ちゃんとミチルちゃん、何頼んだ?」
「えっと、『シャーリー・テンプル』よ。ミチルちゃんは何だったかしら、なんか、ガマン大会みたいな名前の……」
祐華の珍妙な言い回しに、ミチルが小さく吹き出す。
「ふふっ、『コンクラーベ』ですね。ローマ教皇を選出するときの選挙のことです」
「やだ、変な覚え方しちゃった!」
「あはは、テストで出てきたら間違えそう」
二年生三人は上がり切ったテンションのまま大笑いしつつ飲み物を携え、ラウンジへ向かう。
分厚いクッションの入った防音扉を開けると、フロアよりもずっと涼しい空気が肌に触れる。
「うああ、汗びっしょりだから冷房が余計に効く……」
「風邪ひきそう、着替えたほうがいいわね」
「飲み物飲んだらまた戻りますし、最後でいいでしょう」
「そうだね」
彼女たちは話しながら壁にもたれ、それぞれに飲み物を飲んでため息を吐く。
「……すごかったね」
「うん、……わたしたちも、ライブしてる間はあんな風に見えるのかしら」
「どうでしょう……でもとにかく、皆さんお上手で……」
ミチルの言葉にふたりは頷く。
「ボーカルの人、全身全霊って感じだったなあ。わたし、ああいう歌い方できるかな……」
天井に空いた丸い穴から落ちるオレンジのLEDをぼうっと眺めながら、くるみはつぶやく。
「キーボードの方も素晴らしかったですね。音のひとつひとつが丁寧で、本当はパートがないはずのところまで、ほとんど即興で参加されているようでしたし……」
手の中の飲み物をじっと眺めてからくるみにそう答えると、ミチルはそれを一口飲む。
「……うふふ」
不意に祐華が笑ったのを、両隣の二人は見る。
「どうしたの?」
「慎先輩とも話してたんだけどね、あのベースの金髪の人、絶対ボーカルの女の子のこと好きなんだろうなって、そればっかり気になっちゃって……」
「え、そうだっけ?」
「うん、ずっとベースの人に注目してたんだけど、目線が常にボーカルの子だったし、そっち見るたびにすごくニコニコしてたねって、二人で意見が一致して……」
「まあ」
「へええ、お客さん側から見るとやっぱりそういうのって、よく見えるんだね」
ほとんど紘輝とボーカルだけを行き来していた視線と、興津に抱きしめられているという意識のおかげで、そこまで気が付かなかったくるみは、素直に感想を述べる。と、
「……でも、隣見たらもっとびっくりしちゃった、わたし」
それを見透かしたかのように、祐華が完全にからかう口調でそう言って、にっこりと微笑む。
「うえっ!!?」
背中に感じた熱と、耳栓を介しても脳髄をとろかすように響いた甘い声に、ちくちくと外耳を撫でた口髭の感触を思い出し、くるみは飲み物を取り落としそうな勢いで慌てる。
「あああれはその、先生が腰が辛いからフェンスだときついっていうんで、仕方なく……」
「もう、ホントは嬉しいくせに」
「あら、何かあったんですか?」
「いやいやいや、なんもないすよ!!?」
まだ彼の感触が残る肩を撫でさすり、くるみはひたすらうろたえた。
「いやー、リズムの人、カッティングすごかったね!」
「うん、バチバチだった! 聴いててすごく気持ちよかったよ!」
「紘輝先輩もですが、あれだけ弾けたら最高でしょうなあ、憧れちゃいますぞ!」
既に飲み干してしまったコーラフロートのアイスと氷だけが残るカップを手に、反対の腕で汗が流れる額を拭う翔琉と、まだ口を付けていないクリームソーダをこぼしそうな勢いで興奮している敦哉の隣で、凛子がサマー・デライト片手に大袈裟なため息を吐く。
「なんかこういうの聴くと、中途半端にアコギ弾いてる自分が恥ずかしいわ……」
そんな三人の脇でそう呟いて、プッシー・キャットの泡を舐めながら紗雪が落ち込んだ。
「いいんだよ、紗雪ちゃん。音楽は人それぞれ楽しみ方があるんだから。そんなこと言ったら、音楽やってる人はみんなプロにならなきゃいけなくなるよ? まずは気楽に楽しく、ね?」
「はい……」
三年生の集団の隣にいた慎にそう言われて、彼女は少し気を持ち直したのか、ほんのりと笑顔を浮かべる。
「紗雪は真面目に物事考え過ぎなんだよ、俺みたいに何も考えない方が楽だぞ」
「お兄ちゃんは考えなさすぎなの。もっと計画性持ってよ、何もかもグダグダじゃない」
「あはは、ひどいこと言うなぁ、でも反論できねぇ……」
フェンスに寄り掛かっていたおかげでじんわりと余分に伸びた腰をさすりながら、サイダーを飲み終えた隆玄は妹の言葉に首をすくめる。
「……そういえば、いずみさんは?」
ふと、太陽がこの場に姿の見えない人物に思い当り、周りを見渡す。
「まだフロアじゃないのか? あの赤毛の……何て名前だっけ」
「マリアさん?」
「そうそう、その人と一緒とか」
答えながら政宗も一緒になって周囲を探すが、まだ彼女たちが出てくる気配はない。そこに、
「ああ、よかった。みんなここにいるね、これで全員かな?」
左手にサラトガ・クーラーの入ったカップを持って、興津がドアから姿を現す。
そのすぐ後ろからひどく真剣な表情のソフィアと、同じウォッカカクテルの入った瓶を二人仲良く手にした大輔と幹が付いてきて、ラウンジはにわかに密度が上がった。
「先生、お兄ちゃん、片付けが終わったらこっちに来るそうです」
「わかった。じゃあここで待とうか。……あれ? 舞阪のお姉さんと、その友達の姿が見えないけど……舞阪、何か聞いてるか?」
太陽と同じくいずみがいないことに気が付いた興津に訊かれ、敦哉は首を横に振る。
「ライブが始まる前に、マリアさんとどっかに行きましたけど、それっきりですね」
「大丈夫ですよ、先生。ライブの間は少なくとも二人ともフロアにいました。撤収の手伝いでもしてるんだと思いますよ」
敦哉の言葉に大輔が一言添え、興津はふむ、と納得した。
「それじゃ、みんな少し休憩して、しっかり水分補給しよう。耳は大丈夫かな?」
彼はそう声をかけると、ちらとくるみの方を見て視線を交わす。
照れて頬を染めながらこちらを見つめ返すまつ毛の長い黒い瞳と、汗で束になった黒髪がまとわりつく白い肌に浮かぶ、なめらかで細い鎖骨がひどく悩ましい。
(……ちょっと、僕も熱気にあてられすぎたかもしれない……)
抱きしめた身体の柔さに心がぐらりと揺れ、思わず甘い匂いの首筋を食みそうになったことを猛省しながら、詫びるように眉根を寄せて彼女に微笑むと、自分の頭から冷や水を浴びせたい心持ちで、サラトガ・クーラーを一気に半分飲む。
身体が冷えてもなお、そこに残る熱を確かめるように、彼はそっと胸に手を当てる。
(……くるみ、僕のことを、名前で呼んでくれてありがとう)
あのとき確かにそう動いた唇に、彼の胸は懐かしさで情緒が切り刻まれ、全身がバラバラになったような痛みで何もかも衝動のままにしか動けなかった。
子供の頃に家族や友達から呼ばれていた、母がつけてくれた『大地』という名前を、きちんと呼んでもらえなくなって久しい。
書類でも書かない限り目にすることもない、ともすれば日常の中で忘れてしまいそうな思いにかられることもあるほど、遠くなりかけていた自分の一部を、くるみが思い出と一緒に手繰り寄せてくれたような気がして、容赦のない失恋の歌を聴いたというのに、彼の心は幸せではち切れそうになっていた。
(きっと、今日ここに来なかったら、こんなことは起きなかった……)
非日常という魔法が起こしたひとしずくの奇跡を、彼は残りのサラトガ・クーラーと共に飲み干し、真っ暗闇だった記憶の中に星月夜を描くように、大切に飾り付けた。




